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GILLIE CLUB
テーマパーティ、第一回「イタリアワイン〈初級篇〉」実施報告

<ご報告>

48種類のワインを6ヶ月楽しむギリークラブ・テーマパーティ「イタリアワイン〈初級篇〉」一回目は4月23日(火)にシンポジオンで実施されました。8種類のワインを飲み比べることで違いがよくわかり、またプロがその香りや味わいをどのように表現するかを、緊張することなく、楽しく理解できる会でした。


「Buona sera tutti(皆さん、こんばんわ)」の挨拶で、ギリークラブ・テーマパーティ「イタリアワイン〈初級篇〉」がスタートしました。案内役はシニア・ワインアドバイザーで、JAL WSETワイン教室の講師も務める寺田裕氏。
テーブルには各々8つのグラスがセットされ、パーティ参加者たちは最初、やや緊張気味でしたが、軽やかな寺田氏の話術でその緊張はすぐにほぐれ、スプマンテのグラスを手にした「Salute!(乾杯)」で、すっかり場がなごんでしまいました。
テーマパーティ「イタリアワイン〈初心者編〉」は月に一度、全6回開催され、毎回8種類、計48種類のイタリアワインを愉しむというもの。あるようでめったにない貴重な体験ができる、ギリークラブならではの企画です。イタリア半島を北から南へたどるワインの旅は、イタリアでも重要なワイン産地・ピエモンテ州と、ロンバルディア州から出発しました。


■概要説明
 イタリアワイン産業の現状
 イタリア各州のワインの特徴
 イタリアワイン近代化の流れとイタリアワイン法
■ピエモンテのワインと名物料理
■プロっぽいテイスティングの方法(おまけ♪)
■ワイン・テイスティング(白・赤各4種、計8種類)
 ワインの香り、味わいはもちろん、合わせたい料理やチーズ、デザートなどについて、寺田氏と杉本万尋氏(シンポジオン・ソムリエ)から、それぞれコメントをいただきました。


[試飲ワイン] *テイスティング順に記載

(1)フランチャコルタ・ブリュット Franciacorta Brut/ベッラヴィスタ Bellavista
(2)ガヴィ Gavi 2000/ラ・ジュスティニアーナ La Giustiniana
(3)ロエロ・アルネイス Roero Arneis 2000/ブルーノ・ジャコーザ Bruno Giacosa
(4)ドルチェット・ダルバ・ロッサーナ Dolcetto d'Alba Rossana 1998/チェレット Ceretto
(5)モンフェッラート・ロッソ・イル・バチァーレ Monferrato Rosso il Baciale 2000/ブライダ Braida di Giacomo Bologna
(6)バルバレスコ Barbaresco 1993/ラ・スピノーナ=ベルッティ・ピエトロ La Spinona-Berutti Pietro
(7)バローロ Barolo 1996/ジャコモ・ボルゴーニョ Giacomo Borgogno & Figli
(8)アスティ・スプマンテ Asti Supmante/ガンチア Gancia

なお、参加者には会終了後、各ワインのテイスティングコメントなどをまとめたワインカードが毎回送付されます。
Acrobat Readerをお持ちでない方は、右のアイコンをクリックして下さい。
→サンプル:今回の試飲ワイン“フランチャコルタ・ブリュット”のワインカード(FranciacortaBrut.pdf/28K)


■イタリアワイン産業の現状

長靴型の半島の18州、独立したシチリア島とサルデーニャ島の2州、全20州に葡萄樹があり、それぞれワインが造られています。
世界のワインの生産量は約3000万キロリットルといわれ、近年のイタリアでは500〜600万キロリットル、フランスもほぼ同程度の生産量を誇ります。気候などによって年ごとに収穫量が異なるため、この二カ国で生産量1位・2位が入れ替わります。3位はスペインと旧ソ連(統計は発表していないので、世界ワイン機構が予想値を提出)が同様の動きをみせます。
イタリアでは、1960年代には850万キロリットルの生産量がありましたが、生産過剰を避けたいというEUの方針と、収量を減らすことによってワインの質を上げ(葡萄の房の数を減らして、葡萄一粒一粒の凝縮感を高める)、輸出を伸ばそうとする動きがあり、ワイン生産量は減少傾向にあります。
引き金となったのは、仏葡萄品種のカベルネ・ソーヴィニヨンから造られた「サッシカイア」というトスカーナ・ワイン。このワインがロンドンで開催されたワインコンテストのブラインド・テイスティングで高い評価を受けたことから、一気にイタリアワインの名声が高まりました。そして、1970年代ごろから徐々に、生産者の二代目・三代目が世界のマーケットを意識し、高品質ワイン造りを目指すようになったのです。
輸出は順調な伸びをみせ、日本でもフランスワイン、ドイツワイン優位の時代から、辛口嗜好によるドイツワインとカリフォルニアワインの交代を経て、ティラミスに端を発した「第一次イタ飯ブーム」でイタリアワインが3位、そして2位へと躍進。これは世界的な動向といえますが、新たにオーストラリアやニュージーランドのワインが輸出を伸ばしていることから、イタリアでは畑の改良や醸造技術の向上がよりいっそう進められています。


■悪名高きイタリアワイン法、そのわけは?

イタリアワインの格付けを表すDOC法(1963年に施行)は1993年にIGTという要素が加わり、4つのカテゴリーに分類されています。
規定ではDOCGを頂点に、DOC、IGT、Vino da Tavola(VdT)の順にランクされますが、例外が多く、混乱しているといわれます。フランスのAOC法と比べるとこの格付けは明確なものではなく、世界で一番評判の悪いワイン法というウワサも…。とはいえ、ワイン選びのためのひとつの目安になるので、知識として押えておきましょう。


DOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)

統制保証原産地呼称ワインの意。限定された地域で厳しい生産条件の下に造られたワインで、DOCより厳しい基準を満たし、国の製品検査に合格したワイン。バローロ Barolo、バルバレスコ Barbaresco、ガヴィ Gavi(またはCortese di Gavi)、キアンティ Chianti、キアンティ・クラッシコ Chianti Classico、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ Vino Nobile di Montepulciano など24銘柄が指定されています(2002年4月現在)。
最も高いランクに位置しますが、600円で買えるワインから数万円するワインまで幅があるのが現状。多くのワイン評論家が考える「イタリアの三大赤ワイン」のうち、アマローネ Recioto della Valpolicella Amarone がDOCGに認可されていないことも、このワイン法が信頼されていない理由のひとつです。

DOC(Denominazione di Origine Controllata)
統制原産地呼称ワインを指し、300弱の銘柄が認定されています。

IGT(Indicazione Geografica Tipica)
地理的表示ワインのことで、公式にはVdTに含まれますが、限定された地区で推奨葡萄品種から造られます。現在、約200銘柄。

Vino da Tavola(VdT)
いわゆるテーブルワインのことで、イタリアワインの大半がこのクラス。並のワインが中心でしたが、近年、DOC申請をしない(あるいは、外来葡萄品種を中心に使用しているために申請できない)優良ワインが含まれるようになり「Super Vino da Tavola 」という言葉が誕生。サッシカイア Sassicaia を皮切りにティニャネッロ Tignanello、ソライア Solaia、オルネライア Ornellaia など次々にSuper VdTが誕生したため、「Super Toscana」「Super Tuscans」といった業界用語も生まれました。収拾がつかなくなってきたトスカーナ州では最近、サッシカイアをひとまずDOC(ボルゲリDOC)に認定。そして、ほかの州でも同様の動きが活発になってきています。


[イタリア各州のワインの特徴――北部篇−1]


イタリアのワイン産地はその性格から、一般に北部、中部、南部に分けられますが、北部に分類されるのはヴァッレ・ダオスタ、ピエモンテ、リグーリア、ロンバルディア、トレンティーノ=アルト・アディジェ、ヴェネト、フリウリ=ヴェネチア・ジューリアの7州。そのなかで、今回はピエモンテとロンバルディアの2州を取り上げます。


◇ピエモンテ Piemonte

イタリア北西部の州で、州都はトリノ。山(モンテ)の足(ピエ)という名のとおり、西と北はアルプスによって限られ、東はロンバルディア平原に向って開かれています。
この地方のワインの多くが単一品種から造られ、生産されるワインの約80%が赤ワイン。高貴黒葡萄品種として知られるネッビオーロで造られる「バローロ」や「バルバレスコ」は長期熟成に適した濃厚な赤ワインで、世界的にも高い評価を受けています。
また、バルベーラ種はピエモンテ州で約半数を占める赤ワイン用品種。多くは気軽に飲める若飲み用に造られてきましたが、近年は高品質なものが生み出され、注目を集める生産者が登場してきています。また、コルテーゼ種から造られる白ワインのガヴィや、モスカート種から造られる甘口の発泡酒、アスティ・スプマンテなども根強い人気を誇ります。


[ピエモンテの名物料理]

アニョロッティ Agnolotti
ラビオリに似て、仔牛のひき肉やチーズなどでつくった詰め物を正方形または円形の卵入りパスタで包む料理。中身がほうれん草やプロシュートの場合もあります。ゆであげたパスタにさらにバターやパルミジャーノ・レッジャーノ(チーズ)を添えることも。フンギのクリームソースとも好相性。バルバレスコと合わせて愉しみましょう。

バーニャ・カウダ Bagna Cauda
「熱い風呂」の意をもつピエモンテ名物。オリーヴオイルにアンチョビとすりおろしたニンニクを加えて加熱し、スティック状に切った生野菜を浸しながら食べます。野菜はセロリやピーマン、アーティチョークやトピナンブール(菊芋)などなど。

リゾット・ディ・バローロ Risotto di Barolo
バローロを使ってつくるアズキ色のリゾット。シンプルでもうまみがあります。旬の季節には白トリュフを削り下ろすといっそう豪華な一皿に。ワインはやはりバローロかバルバレスコを。

ボリート・ミスト Bollito Misto
直訳すると「ミックスゆで肉」。牛肉、豚肉、チキンなどの最もおいしい部位を長時間煮込む料理。好きな部位を切り分けてもらうとき、温かいスープの香りが部屋を包みます。ジェノベーゼソースや唐辛子ソースと合わせることも。

ブラザート・アル・バローロ Brasato al Barolo
バローロ風味の牛肉の蒸し煮。高級なシチューといった感じの料理。

そのほか、チーズではフォンティーナ Fontina 、ラスケラ Raschera、ロビオーラ Robiola などが名産。デザートではチョコレートプリンのようなボネット Bonetと、マルサラワインでつくるザバイオーネ Zabailne がおすすめです。


◇ロンバルディア Lombardia

ミラノを州都とし、西はピエモンテ、東はトレンティーノ=アルト・アディジェに隣接。北はスイスとの国境に接し、アルプスからポー川中流域に至る地域を占めています。ロンバルディアの人たちはイタリア人には珍しく、自州のワインより他州を大量に消費(とくにミラノのエノテカやレストランなど)しているといわれますが、北部のヴァルテリーナや南西部のオルトレポ・パアヴェーゼ 、東部のブレッシア郡など、銘醸地を抱えています。
赤ワイン用の黒葡萄、ネッビオーロやピノ・ノワール、発泡性ワイン(スプマンテ)用のピノ種の栽培が盛んで、個性的なワインが造られています。DOCGに認められているのはフランチャコルタ Franciacorta(1995年認可)とヴァルテッリーナ・スペリオーレ Valtellina Superiore(1998年)の2つ。



現在当日の議事録、写真を元に詳細なワインカードを作成中で、当日ご参加の方にお配りすべく準備しています。このように自分の舌と鼻、そしてプロから丁寧な指導が受けられる、毎回テーマを決めたワインパーティは他ではありません。

このイタリアワインテーマパーティは、毎回テーマが異なりますので、前回ご出席でなくても、単発でいらしても全くOKです。もちろん、回数が多いと、それだけ種類が多く飲めるということです。ご希望が多い場合は、アンコール開催も行いますので、どうぞご期待ください。




<ご案内>

ギリークラブのワインシリーズいよいよスタートです。まずはイタリアワインの初級シリーズです。毎回8種類のイタリアワインの学び、楽しむ6ヶ月です。

東京には400軒ものイタリアレストランがあり、もうすっかり我々の食生活の中に溶け込んでいます。 イタリアの前菜、パスタ、メイン料理、デザートも、何回も楽しんで、おなじみの物が多いと思います。

が、ワインとなるとちょっと事情が違います。やっぱりイタリアワインは良く分らない、という方が多いのです。ギリークラブでは“もっとイタリアンを楽しむ”をコンセプトに、初心者の為のイタリアワイン、テーマパーティを企画しました。

毎回8種類のワインを、イタリア半島を北から南に、最後は島に、どんどん味わいを学びながら飲んでいきます。毎回ワインカードもお渡ししますので、最後には50種近くの、イタリアワインの飲み、そのカードが手元に残ります。

イタリアレストランでワインリストを見る、選ぶ楽しみが増えます。ワインはオタクみたいに詳しくなる必要はありませんが、知らないより知っている方が楽しめる事は事実です。楽しんでも楽しまなくても値段は同じであれば、しっかり楽しくために、ちょっと学んでみては如何でしょう?

ゲストというか、案内人は寺田 裕氏です。元サントリーのイタリアワイン専門家、海外駐在も長く、 現地事情や、東京のレストラン事情にも精通しています。彼から易しい言葉で、毎回のワインの香りや味わい、それぞれの産地の特色や料理などの話を聞きながら、自分の鼻と舌で48種類のワインを確認してください。これは滅多にない企画です。

尚、4月から6ヶ月連続で『初級篇』を始めますが、6月からはイタリアワインシリーズ『プログレッシブ篇』も始めます。同時並行的に6月以降は2種類のシリーズが展開しますので、どうぞご自分の好みに合わせてご参加ください。


〇テーマ:ピエモンテ、ロンバルディアのワイン8種類

(1)Asti Supmante( Gancia) アスティ・スプマンテ(ガンチア)
(2)Franciacorta Brut(Bellavista) フランチァコルタ・ブリュット(ベラウ゛ィスタ)
(3)Barbaresco(Produttori di Barbaresco) バルバレスコ(プロデュットーリ・ディ・バルバレスコ)
(4)Barolo(Giacomo Borgogno) バローロ(ジャコモ・ボルゴーニョ)
(5)Monferrato Rosso Il Baciale(Braida) モンフェッラート・ロッソ・イル・バチァーレ(ブライダ)
(6)Gavi di Gavi( La Justiniana) ガヴィ・ディ・ガヴィ(ラ・ジュスティニアーナ)
(7)Roero Arneis(Bruno Giacosa) ロエロ・アルネイス(ブルーノ・ジャコーザ)
(8)Dolcetto d'Alba Rossana(Ceretto) ドルチェット・ダルバ・ロッサーナ(チェレット)

※仕入先事情によりワインの変更もありますが、その場合同等の物に差し替えます。


各回毎に出欠をとって準備を始めますが、6回連続のご出席の方には終了後プレゼントがあります。

ワイン手配の都合で実施3日前からはキャンセルは出来ません。会費のご負担をお願いしますのでご了解下さい。


<実施概要>

●タイトル:『イタリアワイン初級篇 第1回』
●ゲスト :寺田 裕氏(シニア・ワインアドバイザー、JAL WSETワイン教室 講師)
●テーマ :ピエモンテ、ロンバルディアのワイン8種類

●日時  :4月23日(火)19:00

●場所  :代官山シンポジオン(渋谷区猿楽町17-16/電話 03-5458-6324)
★地図はこちら→http://www.hiramatsu.co.jp/symposion/map.html

●会費  :会員10000円、ビジター12000円


お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
この機会にギリークラブへの入会ご検討の方はどうぞご連絡ください。 →メンバーになるには