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テーマパーティ、第二回「イタリアワイン〈初級篇〉」実施報告

<ご報告>

毎回8種類、計48種類のイタリアワインを愉しむテーマパーティ「イタリアワイン〈初心者編〉」の二回目が5月16日(木)にレストラン・シンポジオンにて開催されました。


ピエモンテ州、ロンバルディア州から出発したワインの旅は今回、イタリア北東部に位置する3つの州(トレンティーノ=アルト・アディジェ、ヴェネト、フリウリ=ヴェネチア・ジューリア)へ移動。JAL WSETワイン教室の講師も務めるシニア・ワインアドバイザー、寺田裕氏の案内で、なごやかな雰囲気のなか、参加者の意識はテーブルにセットされた8つのグラスに集中。
寺田氏が自ら「限られた予算のなかで、最大限に造り手にこだわって選んだ」と語る8種類のワインはいずれも特徴的な香りや味わいをもつ、良質のワインでした。
シンポジションのソムリエ、杉本万尋氏からもワインの香りや味わい、サーヴィス温度や合わせたい料理などについての説明があり、参加者は実際に用意された料理との相性を確認するため、お代わりもしながら、テイスティングを愉しみました。



[試飲ワイン] *テイスティング順に記載

(1)プロセッコ・ディ・ヴァル・ドッビアデーネ“ルスティコ” Prosecco di Val Dobbiadene "Rustico"/ニーノ・フランコ Nino Franco
(2)ソアヴェ・クラッシコ Soave Classico 2000/ピエロパン Pieropan
(3)トカイ・フリウラーノ Tocai Friulano 1999/ジローラモ・ドリーゴ Girolamo Dorigo
(4)ヴィンテージ・トゥニーナ Vintage Tunina 2000/イエルマン Jermann
(5)ロンキ・ディ・チャッラ・ロッソ Ronchi di Cialla Rosso 1995/ロンキ・ディ・チャッラ Ronchi di Cialla
(6)テロルデゴ・ロタリアーノ Teroldigo Rotaliano 2000/コンチリオ Concilio
(7)ヴァルポリチェッラ・クラッシコ Valpolicella Classico 2000/アッレグリーニ Allegrini
(8)アマローネ・クラッシコ・コスタセラ Amarone Classico Costasera 1997/マアジ Masi





[各州のワインの特徴や名物料理――北部篇−2]


◇トレンティーノ=アルト・アディジェ Trentino-Alto Adige

イタリア語系のトレント県とドイツ語系のボルツァーノ県からなり、州都はトレント。アルプス山中にあり、900メートル以上の山地が大部分を占め、山地斜面で葡萄栽培が行われています。冬はアルプスが北欧からの北風をさえぎり、夏はアルプスから冷涼な風が吹き下ろしてきて、太陽に熱せられたイタリアの大地に爽やかな風をおくり、葡萄の酸をクールな引き締まったものにするというエリア。
第一次世界大戦までは南チロルとしてオーストリア領であったことから、ドイツ語圏の影響を色濃く残し、ホフシュテッター J. Hofstatter、アロイス・ラゲダー Alois lageder、ザンクト・ミヒャエル=エッパン協同組合ワイナリー(イタリア語ではカンティナ・ソチアーレ・サン・ミケーレ=アッピアーノ C.S. San Michele-Appiano)などドイツ名の優秀な造り手も多い地域。近年、トレンディな白ワインの産地として評価され、イタリアのトップクラスのレストランでもリストアップされるようになりました。
一方、赤ワインは軽いタッチのものが多く、重厚なタイプが好きな人にはやや不人気ですが、逆に葡萄の特性を生かした繊細なワインが造られています。また、カベルネ・ソーヴィニヨンなどフランス系の葡萄品種を使ったものが、ワイン雑誌などを中心に高い評価を受け、イタリアを代表する赤ワインとしての地位を獲得しつつある地域です。


[トレンティーノ=アルト・アディジェの名物料理]

イタリア系住民にはポレンタやパスタ好きが多く、ドイツ系住民にはソーセージや黒パンにこだわる人が多いといわれますが、ふたつの料理文化はいくつもの接点を見いだし、上手にアレンジされた料理が生まれています。

カネデルリ Canederli
ドイツ語ではクネーデル。固くなったパンをくだき、スープを加えてつくるすいとん状のもの。仔牛のレバー入りのカネデルリが人気の一品。

ビロルディ・コン・クラウティ Biroldi con crauti
栗の実、ナツメグ、シナモンなどを加えた血入りのソーセージ。ザワークラウト(イタリア語ではクラウティ Crauti)を添えて。

ゲムゼンフライシュ Gemsenfleisch
カモシカの肉を赤ワインで煮たチロル風の料理。ポレンタ polenta が添えられます。ポレンタはとうもろこし粉に水やスープを加えて火にかけ、固く練り上げたもの。


◇ヴェネト Veneto

ヴェネチアを擁するヴェネト州は、北はオーストリアの国境から南はポー川の流域まで、東はタリアメント川、西はガルダ湖に至る範囲に広がり、葡萄栽培、ワイン醸造に非常に適した土地といわれています。とくに『ロミオとジュリエット』の舞台となったヴェローナ市近郊で産出される3つのワイン(ソアヴェ、ヴァルポリチェッラ、バルドリーノ)は「ヴェローナ・トリオ」と呼ばれ、すでに海外においてもその知名度を確立しています。
日本でもなじみの深いソアヴェはガルガネーガ種から造られる、軽いタッチの白ワイン。魚料理との相性がよいワインです。バルドリーノは軽やかな味わいの若飲みタイプの赤ワイン。ヴァルポリチェッラはコルヴィーナ種、ロンディネッラ種、モリナーラ種など、バルドリーノとほぼ同じ構成の黒葡萄で造られますが、より深い香りと味わいをもっています。
そして、遅摘みの葡萄を半乾燥させて糖分や風味を凝縮させ、完全に発酵させた辛口のアマローネは、イタリア三大赤ワインのひとつとして高い評価を得ています。


[ヴェネトの名物料理]

北にはドロミテ渓谷の山々が連なり、東には水の都ヴェネチアを擁するヴェネト州。山の幸とアドリア海の海の幸に恵まれ、各々の町で特産品や自慢の郷土料理に出合うことができます。

アスパラ・イン・サルサ Asparagi in salsa
パッサーノ・デル・グラッパ村名産の柔らかいホワイト・アスパラガスをゆで、刻んだゆで卵とパセリをかけて、オリーヴオイルやビネガーで和えたもの。

パスタ・エ・ファジオイ Pasta e fasioi
パスタと豆のスープ。ヴェネト州で広く食べられています。

リゾット・ネーロ Risotto nero
イカ墨のリゾット。

ビゴーリ・コン・ラナートラ Bigoli con I'anatra
手打ちの肉厚のパスタに鴨肉のソースを添えたもの。

トッレザーニ・アッラ・ベヴェラーダ Torresani alla peverada
鳩の肉の串焼きをポレンタの上に並べ、ソーセージやレバー、アンチョビやハーブでつくったソースをかけたもの。アマローネと好相性。


◇フリウリ=ヴェネチア・ジューリア Friuli-Venezia Giulia

イタリア北東端に位置する自治州で、北はオーストラリア、東はスロヴェニア共和国(旧ユーゴスラビア)に国境を接しています。ウディネ、トリエステ、ポルデノーネ、ゴリツィアの四県からなり、州都はトリエステ。少数民族のスロヴェニア人が居住していることもあって、東欧文化の影響が強い地域です。
かつては安物の赤ワインを大量に造り、ドイツ語圏に輸出していましたが、近年、イタリアのトップクラスの白ワインを造るブティックワイナリーが登場しはじめ、注目を集めています。白ワイン用の葡萄はトカイ Tocai をはじめ、リボッラ・ジャッラ Ribolla Gialla、マルヴァジア Malvasia、ピコリット Picolit などの土着品種のほか、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、シャルドネなどの外来品種も栽培されています。
注目したい造り手として寺田氏から名前が挙がったのは、イエルマン Jermann、プリンチッチ Princic、マリオ・スキオペット Mario Schiopetto、ジローラモ・ドリーゴ Girolamo Dorigo、ヨスコ・グラブナー Josko Gravner。


[フリウリ=ヴェネチア・ジューリアの名物料理など]

東欧と西欧の接点にあたる位置にあるため、フリウリでは豚肉、羊肉、ブラッド・プティングやポレンタ、豆類、スープなどで構成される郷土料理に、独自にアレンジした外来料理が彩りを添えます。海岸寄りのヴェネチア・ジュリアでは、ヴェネチアの影響もあり、魚介類を使ったスープやパスタ、リゾットなどに人気があります。

グーラッシュ Gulasch(グーリャス Gulyas)
ハンガリー料理で、パプリカをたっぷり加えた牛肉と野菜(トマトや玉ネギ)の煮込み。

フリコ Frico
チーズを玉ネギと一緒にパリパリになるまでバターで揚げたツマミ。

プロシュート・ディ・サン・ダニエレ Prosciutto di San Daniele
州中央部のサン・ダニエレという丘の上の町でつくられており、パルマの生ハムと並ぶ高い評価を得ています。

ストルコロ Strucolo
リコッタチーズとリンゴなどの果物を薄い生地に巻き込んで焼いたもの。ウィーンのアップル・シュトゥルーデルをアレンジしたといわれています。



現在当日の議事録、写真を元に詳細なワインカードを作成中で、当日ご参加の方にお配りすべく準備しています。このように自分の舌と鼻、そしてプロから丁寧な指導が受けられる、毎回テーマを決めたワインパーティは他ではありません。

このイタリアワインテーマパーティは、毎回テーマが異なりますので、前回ご出席でなくても、単発でいらしても全くOKです。もちろん、回数が多いと、それだけ種類が多く飲めるということです。ご希望が多い場合は、アンコール開催も行いますので、どうぞご期待ください。



<ご案内>

イタリアワインの初級シリーズです。毎回8種類のイタリアワインの学び、楽しむ6ヶ月です。

このイタリアワインテーマパーティは、毎回テーマが異なりますので、前回ご出席でなくても、単発でいらしても全くOKです。勿論回数が多いと、それだけ種類が多く飲めるという事です。ご希望が多い場合は、アンコール開催も行いますので、どうぞご期待ください。

今回、下記の要領で第2回を実施します。このパーティはその性格上、参加人数に合わせてワインを手配して実施します。参加希望の方は13日(月)中にご返事をお願いします。それ以降のキャンセルは出来ませんので、どうぞご了承ください。新規のご参加は追加発注が間に合った時には対応できます。

できる限りご参加の皆様の便宜を図り、お役に立てるように開催していきます。 尚、前回は何も食べずに飲み過ぎた方がいらしたので、今回は軽食を取りながらの試飲パーティにしたいと思います。ご安心下さい。

ゲストというか、案内人は寺田 裕氏です。元サントリーのイタリアワイン専門家、海外駐在も長く、 現地事情や、東京のレストラン事情にも精通しています。彼から易しい言葉で、毎回のワインの香りや味わい、それぞれの産地の特色や料理などの話を聞きながら、自分の鼻と舌で48種類のワインを確認してください。これは滅多にない企画です。

尚、4月から6ヶ月連続で『初級篇』を始めますが、6月からはイタリアワインシリーズ『プログレッシブ篇』も始めます。同時並行的に6月以降は2種類のシリーズが展開しますので、どうぞご自分の好みに合わせてご参加ください。

各回毎に出欠をとって準備を始めますが、6回連続のご出席の方には終了後プレゼントがあります。

ワイン手配の都合で実施3日前からはキャンセルはできません。会費のご負担をお願いしますのでご了解ください。

〇テーマ:トレンティーノ=アルト・アディジェ、フリウーリ=ヴェネチア・ジューリア、ヴェネトのワイン8種類

(1)Soave Classico Superiore(Pieropan) ソアヴェ・クラッシコ・スペリオーレ(ピエロパン)
(2)Prosecco Rustico(Nino Franco) プロセッコ・ルスティコ (ニーノ・フランコ)
(3)Valpolicella Classico(Allegrini) ヴァルポリチェッラ・クラッシコ(アレグリーニ)
(4)Amarone della Valpolicella(Masi) アマローネ・デラ・ヴァルポリチェッラ (マジ)
(5)Tocai Friulano(Giirolamo Dorigo) トカイ・フリウラーノ(ジローラモ・ドーリゴ)
(6)Vintage Tunina(Jermann) ヴィンテージ・トゥニーナ(イェルマン)
(7)Teroldigo Rotaliano(Concilio) テロルデゴ・ロタリアーノ(コンチリオ)
(8)Ronchi di Cialla Rosso(Ronchi di Cialla) ロンキ・ディ・チャッラ・ロッソ(ロンキ・ディ・チャッラ)

※仕入先事情によりワインの変更もありますが、その場合同等の物に差し替えます。



<実施概要>

●タイトル:『イタリアワイン初級篇 第2回』
●ゲスト :寺田 裕氏(シニア・ワインアドバイザー、JAL WSETワイン教室 講師)
●テーマ :トレンティーノ=アルト・アディジェ、フリウリ=ヴェネチア・ジューリア、ヴェネトのワイン8種類

●日時  :5月16日(木)19:00

●場所  :代官山シンポジオン(渋谷区猿楽町17-16/電話 03-5458-6324)
★地図はこちら→http://www.hiramatsu.co.jp/symposion/map.html

●会費  :会員10000円、ビジター12000円


お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
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