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テーマパーティ、第3回「イタリアワイン〈初級篇〉」

<ご報告>
イタリアサッカーチームのサポーターズ・ウエアを着て登場した寺田裕氏。サッカーもかなり詳しい…。
6月19日(水)、第三回「イタリアワイン〈初心者編〉」のテーマパーティが代官山のレストラン・シンポジオンにて開催されました。案内役はシニア・ワインアドバイザー、寺田裕氏。

今回のテーマはイタリアを代表するワイン生産地、トスカーナということもあって、スタッフを含め約20名の参加者は少なからぬ期待を抱きつつ、会場に集まりました。そして実際、ワールドカップ観戦に忙しい日々を送っていたはずの(?)寺田氏のトークは幅広く、奥深い内容で、充実感たっぷり。用意された8種類のワインもトスカーナのワイン造りにおける伝統派と革新派の動きを伝える、高品質のものばかりでした。

いつもどおり、シンポジオンのソムリエ、杉本万尋氏からもテイスティングコメントをいただき、参加者は用意された料理との相性なども確認。トスカーナワインを知り、好みのワイン探しを愉しんだ初夏の一夜でした。



試飲したトスカーナワイン8種。
[試飲ワイン] *テイスティング順に記載

(1)ヴィッラ・アンティノーリ・ビアンコ Villa Antinori Bianco 2001/アンティノーリ Antinori
(2)ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ Vernaccia di San Gimignano 2000/ファルキーニ Falchini
(3)ポミーノ・ビアンコ Pomino Bianco 2000 /フレスコバルディ Frescobaldi
(4)キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ドゥカーレ Chianti Classico Riserva Ducale 1998/ ルフィーノRuffino
(5)ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ Vino Nobile di Montepulciano 1998 /アヴィニョネージ Avignonesi
(6)ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino 1996/アルテジーノ Altesino
(7)タヴェルネッレ Tavernelle 1997/バンフィ Banfi
(8)ルチェンテ Lucente 1997/フレスコバルディ Frescobaldi & モンダヴィ Mondavi



パーティ終了後に参加者に送付される、ギリークラブ・オリジナルの「ワインカード」を紹介。 トスカーナワインの歴史や文化、近年の動向を語るうちにテンポが速まり、どんどん盛り上がっていきます。


[イタリア各州のワインの特徴や名物料理――中部篇1]


◇トスカーナ Toscana

フィレンツェ、シエナを擁する中部・トスカーナ州は、北部・ピエモンテ州と並ぶ花形ワイン生産地で、ティレニア海からアペニン山脈にかけての丘陵地帯に葡萄畑が広がっています。地中海性気候の影響を受け、とくに標高200〜500メートルの畑では、長く暑い夏の太陽が葡萄の糖度を高めてワインのボディを構成し、夜の冷涼な空気がワインに豊かな酸味を与えています。

ワイン造りにはその原料となる黒葡萄・サンジョヴェーゼの存在が大きく、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ Vino Nobile di Montepulciano、キアンティ・クラッシコChianti Classico、カルミニャーノ Carmignanoなど伝統的な赤ワインを生み出す大きな柱となっています。

一方、1960年代から登場した革新派と呼ばれる生産者たちは伝統品種にこだわらず、外来品種も積極的に取り入れ、温度管理のできるステンレスタンクによる発酵、フレンチオークのバリック(225Pの小樽。従来は9000Pや12000Pのスロベニアンオークの大樽などを使用)による発酵・熟成など、栽培・醸造技術の刷新を行い、次々と新しいワイン造りにチャレンジしています。

サッシカイアSassicaia(現在はボルゲリDOC)のヴィンテージ1968の誕生を皮切りに、オルネライア Ornellaia、ソライア Solaiaなど次々と優れたワインが生み出されました。これらのワインはイタリアのDOC法の規定にこだわらない造り方をしているので、格付けは一番下のヴィノ・ダ・ターヴォラ(VdT、いわゆるテーブルワイン)。そのため「Super Vino da Tavola」、また「Super Tuscans」「Super Toscana」という業界用語も生まれたのです。

そのほかの「Super Tuscans」としては、赤ワインのティニャネッロ Tignanello、マッセート Masseto、カブレオ・ポデーレ・イル・ボルゴ Cabreo Podere Il Borgo、ルーチェ Luce、チニャーレ Cignale、白ワインのカブレオ・ヴィニェート・ラ・ピエトラ Cabreo Vigneto La Pietra、ポッジョ・アッレ・ガッツェPoggio alle Gazze などが挙げられます。

革新派が世界のマーケットから注目を浴びるようになると、伝統派も再び注目されるようになり、近年、伝統的なワイン産地にも新風が吹き始めています。キアンティDOCGは、白葡萄品種のブレンドを義務づけた規定をやめ、サンジョヴェーゼ種だけでもワインを造れるようにしたり(使用枠を75〜100%に規定)、10パーセントまで外来品種の使用を認めるなど規定を改善、品質の向上に努めています。

トスカーナでは伝統派と革新派が共存し、高品質を目指したワイン造りが展開されているのです。


イタリアワインをもっと知りたい!と、メモを取りながら真剣に試飲する参加者の皆さん。
[トスカーナの名物料理]

フェットゥンタ Fettunta
トスカーナ風ガーリックトースト。パン自体は無塩。鶏のレバーペーストや仔牛の脾臓と炒めた玉ネギなどをのせたりして食べます。

クロスティーニ・ディ・フェガート Crostini di fegato
軽くトーストしたパンに鶏のレバーやケッパーをのせていただく。黒オリーブやアンチョビのペーストでもおいしい。

パンザネッラ Pnzanella
かたくなったパンに水をしみ込ませてちぎり、刻んだトマトや玉ネギ、バジリコ、オリーブオイルやビネガーを和えた一種のサラダ。

フィノッキオーナ Finocchiona
フェンネル(ういきょう)の入ったサラミ。

アクアコッタ Acquacotta
「cotta」は「cooked」の意で、アクアコッタは加熱調理した水。季節の野菜とマッシュールームでつくるスープのことを指します。

リボッリータ Ribollita
豆とブラック・キャベツ、そのほかの野菜をじっくり煮て、最後にパンを加えてトロトロになるまでさらに煮込んだスープ。

カッチューコ・アッラ・リヴォルネーゼ Cacciucco alla Livornese
リヴォルノ地方でよくつくられてきた魚介のスープ。

スコッティッリア Scottiglia
さまざまな肉を小さくぶつ切りにして、トマトや赤ワイン、唐辛子などと煮込んだシチューのような料理。

パッパデッレッラ・アッラ・レプレ Pappardelle alla lepre
幅の広いパスタに濃厚なうさぎ肉のソースをかけた一皿。

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ Bistecca alla Fiorentina
フィレンツェ風Tボーンステーキ。厚切りの牛肉を焼き、塩、こしょう、オリーブオイルで味つけしたもの。外はこんがり、中はロゼ色に。とくにキアーナ牛 Chianina は人気があります。

ビスコッティ・ディ・プラート Biscotti di prato
アーモンドが入った、やや細長いビスケット。かたいので、甘口ワインのヴィン・サント Vin santo に浸して、食後に。カントゥッチーノ Cantuccinoという小形のビスケットもよく食べます。

ペコリーノ Pecorino
羊乳のチーズ

ラヴェッジョーロ Raveggiolo
トスカーナやウンブリア地方で山羊または羊乳からつくられる軟質チーズ


1本1本のワインの香りや味わいを表現してくれるシンポジオンのソムリエ、杉本氏。 会場の豪華な雰囲気もギリー・テーマパーティのこだわり。 セミナーのあとは寺田氏を囲んでワイン談義&質問タイム。


<ご案内>

いよいよトスカーナ地方のワインが登場です。48種類のワインを6ヶ月楽しむ ギリークラブ 『イタリアワインテーマ パーティ』のご案内です。

8種類のワインを飲み比べる事でその差が良くわかり、またプロはこの味、香りをこのように表現する、と言う事が、緊張することなく楽しく理解できる会です。

議事録、写真を元に詳細なワインカードを作成し、ご参加の方にお配りしましたが、『その後も使える!』とこれが大好評です。自画自賛していますが、これは結構作成が大変なのですよ。私もお酒の会社に長年勤務してましたが、こんなにゴージャスな会場で、また参加者同士が楽しめ、以後も役に立つ資料がもらえるセミナーは、絶対に他ではありません。(ソムリエを目指す人はワインスクールに行かれたら良いと思いますが、生活を楽しむ為の、ワインもちょっと知っておく事はとても有意義です。そんな方の為の、イタリアワイン テーマ・パーティです。

毎回テーマに沿って選定されたワインを、同時に何種類か試飲、自分の舌と鼻でワインを味わい、プロから丁寧な指導が受けられる、これは貴重な機会なのです。

このイタリアワインテーマパーティは、毎回テーマが異なりますので、前回ご出席でなくても、単発でいらしても全くOKです。勿論回数が多いと、それだけ種類が多く飲めるという事です。ご希望が多い場合は、アンコール開催も行いますので、どうぞご期待ください。

今回、下記の要領で第3回を実施します。このパーティはその性格上、参加人数に合わせてワインを手配して実施します。参加希望の方は17日(月)中にご返事をお願いします。それ以降のキャンセルは出来ませんので、どうぞご了承ください。新規のご参加は追加発注が間に合った時には対応できます。

できる限りご参加の皆様の便宜を図り、お役に立てるように開催していきます。尚、前回は何も食べずに飲み過ぎた方がいらしたので、今回は軽食を取りながらの試飲パーティにしたいと思います。ご安心下さい。

〇テーマ:トスカーナのワイン8種類

(1)Vernaccia di San Gimignano(Falchini) ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(ファルキーニ)
(2)Pomino Bianco(Frescobaldi) ポミーノ・ビアンコ(フレスコバルディ)
(3)Chianti Classico Riserva Ducale(Ruffino) キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ドゥカーレ(ルフィーノ)
(4)Vino Novile di Montepurciano(Avignonesi) ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ(アヴィニョネージ)
(5)Brunello di Montalcino(Altesini) ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(アルテジーノ)
(6)Lucente(Frescobaldi/Mondavi) ルチェンテ(フレスコバルディ/モンダヴィ)
(7)Tavernelle(Banfi) タヴェルネッレ(バンフィ)
(8)Villa Antinori Bianco(Antinori) ヴィラ・アンティノーリ・ビアンコ(アンティノーリ)

いよいよトスカーナです。第一回のピエモンテと並んでイタリアワインの銘醸地です。キャンティ、とか、ブルネッロ・ディ・モンタリルチーノとか、名前は聞いた事があると思いますが、フレンツェという町全体が美術館のような都市に行くと、飲むのはトスカーナです。この機会に学んで、味わって、楽しんでおかれると良いと思います。

※仕入先事情によりワインの変更もありますが、その場合同等の物に差し替えます。



<実施概要>

●タイトル:『イタリアワイン初級篇 第3回』
●ゲスト :寺田 裕氏(シニア・ワインアドバイザー、JAL WSETワイン教室 講師)
●テーマ :トスカーナのワイン8種類

●日時  :6月19日(木)19:00

●場所  :代官山シンポジオン(渋谷区猿楽町17-16/電話 03-5458-6324)
★地図はこちら→http://www.hiramatsu.co.jp/symposion/map.html

●会費  :会員10000円、ビジター12000円


お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
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