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テーマパーティ、第4回「イタリアワイン〈初級篇〉」

<ご報告>

第四回「イタリアワイン〈初心者編〉」のテーマパーティは7月17日(水)、代官山のレストラン・シンポジオンにて開催されました。案内役のシニア・ワインアドバイザー、寺田裕氏は今回もテーマに添って、ローマのサッカーチームのサポーターTシャツで登場。


ワインはもちろん、イタリア各州の歴史や文化、そして東京のレストラン事情にも詳しい我らが講師、寺田裕氏。
ワインの旅は北部・ピエモンテ、ロンバルディアからスタートし、ヴェネトやトレンティーノ=アルト・アディジェ、フリウリ=ヴェネチア・ジューリアを経て、中部・トスカーナへ。さらに今回、未知の魅力にあふれる中部イタリアの4つの州、マルケ、ウンブリア、ラツィオ、アブルッツォに到着。寺田氏の解説は、歴史的背景から地域の特性、郷土料理、そして、今注目の生産者や東京のレストラン情報まで多岐にわたり展開。

用意されたワインは白ワイン4種(ラツィオ2、マルケ1、アブルッツォ1)、赤ワイン4種(アブルッツォ1、ウンブリア3)。とくに、アブルッツォ州とウンブリア州の赤ワインは近年、世界的な評価も高まっていて、参加者の皆さんもそのレベルの高さに驚いていました。白ワインでも、比較的なじみのあるラツィオ州のワインを抑え、アブルッツォ州のワインが一番人気。多くの方がお代わりをしていたのが印象的でした。

シンポジオンのソムリエ、杉本万尋氏のコメントもますます快調。短い時間ながら、ワインの表現方法だけでなく、サービス温度や飲み方、料理との相性など多くの情報を伝えてくれるので、充実感たっぷりのおいしいワイン・タイムを過ごすことができました。


ヴァリエーション豊かな中部イタリアのワインたち。
ラベルに描かれた伝説のシーンを自ら紹介する主催の渡辺。
[試飲ワイン] *テイスティング順に記載

(1)エスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ Est! Est!! Est!!! di Montefiascone 2000/ビジ Bigi
(2)フラスカーティ・ポッジ・グエルフィ・スぺリオーレ Frascati Poggi- Guelfi Superiore 2000/プレミオヴィーニ Premiovini
(3)ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエジ Verdicchio dei Castelli di Jesi 2001/ ファジ・バッタリア Fazi Battaglia
(4)ダニエーレ Daniele 1999/ディノ・イルミナーティ Dino Illminati
(5)モンテプルチャーノ・ダブルッツォ Montepulciano d'Abruzzo 1999/テッラ・ダリージ Terra d'Aligi
(6)サグランティーノ・ディ・モンテファルコ Sagrantino di Montefalco 1994/バルド Valdo
(7)ルベスコ・トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ Rubesco Torgiano Rosso Riserva 1990/ルンガロッティ Lungarotti
(8)サン・ジョルジョ San Giorgio 1992/ルンガロッティ Lungarotti


ご参加いただいた方にはパーティ終了後に、各ワインのテイスティングコメントなどをまとめたワインカードを送付しています。

シンポジオンのソムリエ、杉本氏のコメントはいつも明瞭です。 ボトルの形の説明の際には、さりげなくフォローしてくれるシンポジオンのスタッフに感謝! イタリア料理&ワイン好きの参加者たちの質問は尽きません。


[イタリア各州のワインの特徴――中部篇−2]


◇マルケ Marche

イタリア中東部、アドリア海に面する州。州都はアンコーナ。アペニン山脈の北東斜面にあたる細長い地帯を占め、海の幸、山の幸ともに豊富。魚の形に似たフォルムの緑色のボトルで知られる白ワインは軽いタッチのものが多く、地元で揚がる新鮮な魚の料理とともにガブガブと飲まれています。

ブロデット Brodetto という魚のスープはイタリア各地でつくられていますが、十種類以上の魚を使うアンコーナのものはとくに有名。スープとの組み合わせは意外に思われるかもしれませんが、ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエジなどとの相性は抜群です。


◇ウンブリア Umbria

ペルージャ県とテルニ県で構成されており、州都はペルージャ。海はなく、西は低い丘陵、東はアペニン山脈に限られ、「イタリアの緑のハート(心臓)」と呼ばれる牧草地が広がります。また、ローマ時代や中世初期の建造物も多く、アッシジやオルヴィエートの聖堂など中世のゴシック建築が残されています。

オルヴィエート Orvieto で造られる白ワインはすでに定評がありますが、近年はトルジャーノ Torgiano やモンテファルコ Montefalco で造られる赤ワインの人気も高まっています。


◇ラツィオ Lazio

ローマを擁するラツィオ州では、ワインの生産量の80%以上を白ワインが占め、ローマっ子は肉料理を食べながらも白ワインをたっぷり味わいます。なかでも高いシェアを誇るのが「フラスカーティFrascati」と「エスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネEst! Est!! Est!!! di Montefiascone」というDOCワインで、いずれも良心的な価格の若飲みタイプ。夏にキーンとなるほど冷やして、家庭で気軽に味わってほしいのですが、品質の高さにバラつきがあるため、生産者にこだわって選ぶ必要があります。

ローマの料理は古代からコスモポリスとして栄えた土地柄からか、さまざまな民族の料理が集大成され、逆にいえば際立った特徴のないものになっています。とはいえ、海も山も近いので、魚料理も肉料理も野菜料理も仲よく食卓にのぼりますし、かつて羊の放牧が盛んだったことから、羊乳製のチーズ(ペコリーノ・ロマーノやリコッタ)を使った料理も楽しめます。


◇アブルッツォ Abruzzo

アドリア海とアペニン山脈に挟まれた地域で、州の3分の2が山岳地帯、3分の1が丘陵地帯といわれています。イタリアきっての山岳美に恵まれたこの州の中心地は州都・ラクィラ。

温暖な海岸地方から山岳地帯まで、陽光に恵まれる斜面で、さまざまに変化するミクロ・クリマのなか、葡萄栽培が行われています。代表的な葡萄品種はモンテプルチャーノ・ダブルッツォ(黒葡萄)とトレッビアーノ・ダブルッツォ(白葡萄)。生産者としてはエドアルド・ヴァレンティーニ Edoardo Valentini、エミディオ・ペーペ Emidio Pepe、ジャンニ・マシャレッリ Gianni Masciarelli が秀逸。

海の幸にも恵まれていますが、歴史的に羊飼いが多かったこともあって(現在も、州の人口128万人に対し、羊が約45万頭)、陸でとれる食材を好む人が多いとか。ギターの弦のような複数の鉄線に生地を押し付けてつくる穴のないパスタに、トマトソースやラグーソースをかけて食べるマッケローニ・アッラ・キタッラ Maccheroni alla Chitarra はこの地方の名物です(キタッラはイタリア語でギターの意)。



セミナーのあとには、あちこちに談笑の輪ができます。真剣に話し込む光景も。
現在当日の議事録、写真を元に詳細なワインカードを作成中で、当日ご参加の方にお配りすべく準備しています。このように自分の舌と鼻、そしてプロから丁寧な指導が受けられる、毎回テーマを決めたワインパーティは他ではありません。

このイタリアワインテーマパーティは、毎回テーマが異なりますので、前回ご出席でなくても、単発でいらしても全くOKです。もちろん、回数が多いと、それだけ種類が多く飲めるということです。ご希望が多い場合は、アンコール開催も行いますので、どうぞご期待ください。


<ご案内>

ギリークラブ イタリアワイン初心者篇 いよいよ4回目です。今回はイタリア半島中部のラツィオ、マルケ、ウンブリア、アブルッツォ地方のワインが登場です。

8種類のワインを飲み比べる事でその差が良くわかり、またプロはこの味、香りをこのように表現する、と言う事が、緊張することなく楽しく理解できる会です。毎回テーマに沿って選定されたワインを、同時に何種類か試飲、自分の舌と鼻でワインを味わい、プロから丁寧な指導が受けられます。前回ご出席でなくても、単発でいらしても全くOKです。

議事録、写真を元に詳細なワインカードを作成し、ご参加の方にお配りしていますが、『その後も使える!』と大好評です。ソムリエを目指す人はワインスクールに行かれたら良いと思いますが、生活を楽しむ為に、ワインをちょっと知っておくのはとても有意義です。そんな方の為の、イタリアワイン テーマ・パーティです。

このパーティはその性格上、参加人数に合わせてワインを手配して実施します。参加希望の方は15日(月)までにご返事をお願いします。それ以降のキャンセルは出来ません。ワイン代等の実費をご負担頂きたいと思いますし、当日キャンセルの場合は会費を頂戴しますので、万が一来られない時は代理の方等の対応をお願いします。

逆に、突然参加できそうになった時はご連絡ください。ワイン等の手配が可能な時間であれば、 できる限りご参加の皆様の便宜を図り、お役に立てるように開催していきます。

〇テーマ:ラツィオ、マルケ、ウンブリア、アブルッツォのワイン8種類

(1)Verdicchio dei Castelli di Jesi(Fazi Battaglia) ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イェジ(ファジ・バッタリア)
(2)Est Est Est di Montefiascone(Italo Mazzotti)エスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ(イタロ・マッツォッティ)
(3)Montepulciano d'Abruzzo Dama(Mallamiero) モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・ダーマ(マッラミエロ)
(4)Rubesco Riserva(Lungarotti) ルベスコ・リゼルバ(ルンガロッティ)
(5)Frascati Poggi Guerfi(Premiovini) フラスカーティ・ポッジ・グエルフィ(プレミオヴィーニ)
(6)Trebbiano d'Abruzzo Daniele(Dino Ilminati) トレビアーノ・ダブルッツォ・ダニエーレ(ディノ・イルミナーティ)
(7)Sagrantino di Montefarco(Arnaldo Caprai) サグランティーノ・ディ・モンテファルコ(アルナルド・カプライ)
(8)San Giorgio(Lungarotti) サン・ジョルジョ(ルンガロッティ)

※仕入先事情によりワインの変更もありますが、その場合同等の物に差し替えます。



<実施概要>

●タイトル:『イタリアワイン初級篇 第4回』
●ゲスト :寺田 裕氏(シニア・ワインアドバイザー、JAL WSETワイン教室 講師)
●テーマ :ラツィオ、マルケ、ウンブリア、アブルッツォのワイン8種類

●日時  :7月17日(水)19:00

●場所  :代官山シンポジオン(渋谷区猿楽町17-16/電話 03-5458-6324)
★地図はこちら→http://www.hiramatsu.co.jp/symposion/map.html

●会費  :会員10000円、ビジター12000円


お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
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