歌舞伎セミナー&『當世流小栗判官』鑑賞&交流会
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<ご報告>
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和・倶楽部、歌舞伎鑑賞&セミナーが国立劇場で開催されました。
今回はセミナー、歌舞伎鑑賞、懇親会 という3部立てで、長い一日となりましたが、観劇直前のセミナー、直後の交流会、流れはきっちりできており、なかなか充実していたと思います。
まずセミナーでは当日鑑賞する猿之助一門による「當世流小栗判官」(とうりゅうおぐりはんがん)に関してのはなし。
小栗判官というものはどんな芝居なのか、そして今回の芝居に関して、玉三郎さんの演出や、舞台稽古の裏話なども交えてお話いただき、本日の見所なども詳しく国立劇場の岡野さんからお話していただきました。
また歌舞伎界における猿之助一門のポジションや特徴などにも言及していただき、みんな興味一杯で劇場に向かいしまた。
観劇は自由に、でも前から3列目とか4列目の大変良い席、もちろんオペラグラスなど不要な場所で目の前で迫力のある芝居が進行していきました。(誰ですか、花道を見るために振り返るのが大変だったなどというのは?それは贅沢というものです!)
そして観劇後は赤坂に場所を変えて食事&交流会です。
前年に劇場内レストランで行いましたが、やはり場所を移したほうが気分も変わります。
リラックスした国立劇場の方にまたまた酒の力も借りての質問攻め、とても有意義でした。
隣のグループがうるさかったのが難点ですが、すみません歌舞伎の後なので静かにして下さいともいえず、世の中の現実に戻された時間でもありました。
ここで大変盛り上がり、かなり遅くなっての解散になりました。
この交流会の場所、形式がちょっと悩むところです。今度は立食にしようかな、とも思っています。
ご感想を沢山頂戴していますが、一部だけ掲載します。
セミナー、歌舞伎鑑賞、交流会と長時間でしたが、内容の濃い充実した会で、それぞれを堪能しました。
猿之助さんは、歌舞伎界で反骨のエンタテイナーなのですね。セミナーで分かりました。
以前からどういう立場なのか知りたかったのです。そこへ玉三郎さんが指導に入られたのも凄いです。表には出てないお話が聞けて、観劇が一段と楽しめました。
<セミナーに関して>
岡野さんの熱心で丁寧なお話のお蔭で今回はイヤフォンガイドをやめてみましたが、とても分かり易く観劇が出来ました。出演者が若手揃いで他の歌舞伎より発声がはっきりしていたとのこと、後の交流会で聞きました。なるほどです。
東西歌舞伎の違い、猿之助さんのこと、「小栗」のこと、出演の役者さんのこと、大変参考になりました。特に、筋を通すより見せ場を楽しく面白くすることが重要だと伺い、気持ちが楽になりました。
<歌舞伎本公演>
笑三郎さんが良かったです。凛とした姿、抑え目からクライマックスへのお芝居、何とも胸のすく思いです。
セミナーのお蔭もあり全員が猿之助さんの意志を大切にお芝居を面白くしようとの想いを感じ、大満足でした。
<交流会に関して>
やはり観た直後ですからどんどん話題が広がり、小栗のことは勿論、歌舞伎役者とその幼い子供さんと周りの人たち、その家に生まれることで自然に身につくものなど、面白いお話をいろいろ聞き、観劇後が一段と充実しました。
交流会の形式は渡辺さんが最も気を遣われることだと思います。その時々の事情もあるでしょうから本当に難しいですが、場所は今回のように変えた方が国立劇場内を気にすることなく、交流は盛り上がると思います。
しかし話の場が分かれるのはゲスト、参加者ともに気になるところです。人数、時間、場所、費用、などの条件が大変でしょうが、話の場が分かれずに盛り上がれば有難いです。
<ギリークラブ、和・倶楽部自体に関してもご感想をお聞かせ下さい>
まだ歌舞伎、文楽で分からないことばかりですから現在の企画、形式で充分に楽しいですが、能、狂言の超初心者用の機会があればと思います。
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<ご案内>
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毎回大好評の和・倶楽部、歌舞伎セミナー付鑑賞会、3月公演の募集を行います。
今回の国立劇場では『當世流小栗判官』(「とうせいりゅう」でなく「とうりゅう」と読ませます)を鑑賞しますが、猿之助一門による1部2部制の通し狂言で話題の作品です。(作品解説は最後につけておきます)
セミナーの講師には和・倶楽部でおなじみの国立劇場の岡野 豪氏にお願いし、
●日本人であれば知っておいて損のない『小栗判官伝説』について。
●当日鑑賞する『當世流小栗判官』の見どころについて。
●現在の歌舞伎界における市川猿之助一門の特徴などに関して。
を伺い、その後観劇します。
終演後はご希望の方で交流会を実施します。
観劇直後に同じ作品を見た人同士が交流する場は大変意味のある事ですし、和・倶楽部は『日本文化超初心者の会』、どんな基本的な事でも、素朴な事でも岡野さんはじめ、歌舞伎に詳しい方にお聞きできる貴重な場です。
歌舞伎座に行くと人気役者、素晴らしい作品が綺羅星のごとく並んでおり、雰囲気も全く異なりまた別の観劇の楽しみがありますが、概して見取り狂言が多いのです。
(名場面、ハイライトを見せてくれます。ある程度芝居を知っている事が前提)
物語を全編通して鑑賞する機会は、初心者にとって分かりやすい事はいうまでもなく、(でもこれって実は当たり前なのですが・・・)芝居の中にある日本古来の伝統や習慣、民族性なども学べる良い機会です。
今回は第二部公演を観劇します。それだけでも独立した作品ですが、第一部の観劇ご希望の方はチケットを斡旋しますので、希望日をお知らせ下さい。(当日1部、2部を通してみることも可能です。長時間劇場にいることになりますが・・・)
1枚8,500円です。
(参考)歌舞伎を知るためのサイト
○日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
○伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
○KABUKI for EVERYONE
http://www.fix.co.jp/kabuki/kabuki-j.html
○歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
○文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
○歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/
○日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
<小栗判官を知るための参考サイト>
●http://ogurihangan.hp.infoseek.co.jp/index.html
●http://www.nanki-town.jp/history/oguri.htm
他にも“小栗判官”で検索すると沢山あります。それだけ日本各地で小栗判官が根付いているのですね。
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<公演チラシより抜粋>
3月の国立劇場花形若手歌舞伎公演は、伝説の英雄・小栗判官のロマンスと活躍を軸に、波乱万丈の物語がスペクタクル満載で繰り広げられる『當世流小栗判官』です。
小栗判官は、室町時代、関東公方足利持氏に討たれた常陸の豪族・小栗満重の子、小次郎助重がモデルと云われています。小次郎は、小栗家再興のため諸国を転々としたと伝えられますが、小栗と照手姫の話は、史実というよりも当時語り伝えられていた話をもとにしたものと考えられます。
江戸時代を通じ〈小栗物〉の人気は高く、とくに上方を中心に多く上演されますが、明治以降は次第に衰えていき、近年での上演はまれになっていました。
今回上演される作品は、そうした〈小栗物〉の魅力を蘇らせるべく、〈小栗物〉を代表する『当流小栗判官』(近松門左衛門作・元禄十一年〈一六九八〉)、『小栗判官車街道』(文耕堂・竹田出雲作・元文三年〈一七三八〉)をもとに、現代人の感覚に合うように新たに構成されたものです。
昭和五十八年(一九八三)に市川猿之助によって初演。豊かな物語性とスペクタクルあふれる演出で、古典歌舞伎に新生面を開き、その後何度も再演を繰り返してきました。今回、市川猿之助が創り上げたエネルギッシュな舞台を受け継ぐ一門の若手たちが、全身全霊をぶつけて師の財産に挑戦します。みずみずしく力強い舞台にご期待下さい。
(ストーリー)
第一部「鶴ケ岡八幡宮社前」は、華やかな舞台面で描かれるお家騒動の発端。続く「横山大膳館」では、悪人たちが小栗判官をなきものにしようと暴れ狂う馬を広間に放ちますが、小栗は得意の馬術で見事乗りこなします。碁盤の上で曲乗りを見せる場面が、華麗な見せ場になっています。
二幕目の「浪七住家」・「浜辺」では、小栗家の旧臣浪七・お藤の夫婦が、命を捨てて悪人の手から照手姫を守り抜きます。敵役・胴八らの喜劇味がお芝居をふくらませつつ、やがて海辺での壮絶な死闘と感動的な幕切れを迎えます。 そして第二部に入って、三幕目「青墓宿」は宿の長者の娘お駒が小栗に恋する悲劇。わが子お駒を斬って、旧主の娘照手姫への忠節を貫くお槙の気丈さ、死にゆくお駒の怨念の物凄さが描かれます。 お駒の執念によって病に陥った小栗を照手姫が車にのせて曳いていく「道行」を経て、「熊野湯の峯」での小栗の復活。二人が天馬にまたがり宙乗りになるのが、大きな見どころです。そして「華厳の大滝」の大団円を迎えます。
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「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?
同じく日本文化超初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。
ギリークラブは日本文化シリーズである“和・倶楽部”以外にも様々な企画があります。詳細はホームページにありますので、ご参加にあたってはラインナップも参考にして下さい。
まずはビジターで参加し、継続参加したいと思われた時にご入会(ギリークラブ入会になります)という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。
もちろんずっとビジターでも結構ですが、席に限りがある場合はメンバー優先になる事はあらかじめご了解下さい。
国立劇場、大阪の国立文楽劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し、ご協力をいただいています。どうぞお時間があればご一緒しましょう。
※ギリークラブの概要に関してはホームページをご参照ください。
http://www.gillie.co.jp/g_club/
※当日の写真をサイトに掲載します。困る方は事前にお申し出下さい。
※頂戴した個人情報を他の目的に使用する事はありません。
※交流のため参加者リストを配布しますが目的以外の使用、第三者にコピーを渡す事は禁止とさせて頂きます。リストの処分に関しても個人情報保護の観点からご注意下さい。
※ギリークラブは交流会です。事務局では個人情報保護に十分気をつけていますが、参加者の方がある程ご自身の情報を開示しませんと良い交流はできません。
その点はご理解の上ご参加をお願いいたします。
※メンバー以外の方が参加される場合には必ずビジター登録して下さい。登録されていない方のご参加はお断りします。(ご希望の方に登録フォームをお送りします)
<ご注意>
※ギリークラブは大人のルールとマナーを守ることが義務付けられております。
ナンパ、セールス、勧誘、取材の依頼など他の方に迷惑になる行為があった場合、以後のご案内は中止させて頂きます。また当日無断欠席など社会人のマナーが守れない方も参加資格はありませんので以後の案内を中止します。
そのような会の主旨をよくご理解頂き、同伴や案内される方の選定にも十分ご配慮の上、ご参加いただけますようにお願いします。
時にご同伴の方がギリークラブの何たるかをご理解になっていない場合がありますので、事前にご説明をお願いします。
<よくあるご質問にお応えして>
ギリークラブは幅広いテーマで開催しますので、当然の事ながら毎回参加するお顔ぶれが違います。常連さんで固まっている会ではありません。初参加の際にはどうしても緊張するかと思いますが、共通体験した仲間は直ぐに懇意になるようで、毎回交流会での素晴らしい出会い、静かな盛り上がりがあります。
もちろんどなたかとご同伴されても結構ですが、お一人でも気楽に気軽に参加して頂ける会ですのでどうぞご安心下さい。また渡辺の余裕のある限り、ご参加の方同志のご紹介をさせて頂きますのでお気軽にご依頼下さい。人と人が現実に出会う場所として、よりよき出会いがあることを願っています。
<ギリークラブとは>
スコットランドやアイルランドで狩猟や釣りのガイドの事をギリーと言います。
自分が楽しむのではなく、客に獲物をあげさせるためのガイド役です。
ギリークラブは時代の案内人として、その回に興味のある方だけをお呼びします。
ゲストと参加者、参加者同士、共通の興味のある人の交流の場を設営し、こういう時代に“現実に人と人が出会う場”に案内させて頂く会です。
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<実施概要>
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●日時 3月18日(土)
16:00 セミナー開始
17:30 開演
20:20 終演予定 その後交流会
●内容
猿之助十八番の内「當世流小栗判官」(とうりゅうおぐりはんがん)
<第二部>
乍憚口上
三幕目 第一場 美濃国青墓宿宝光院門前の場
第二場 同 万福長者内風呂の場
第三場 同 奥座敷の場
大 詰 第一場 熊野湯の峯の場
小栗判官 照手姫 道行情魔魂緒綱 竹本連中
第二場 常陸国華厳の大滝の場
出演:市川右近、市川笑也、市川笑三郎、市川段四郎、市川寿猿、市川春猿、市川猿弥、市川門之助 ほか
●会費 ギリークラブ会員、11,000円 ビジター 13,000円
(チケット代、プログラム代、講師謝礼分担金 :交流会会費は別途です)
●募集人数:30名限定 (お早めにお申込み下さい)
●会場 国立劇場大劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijyo/kan1.html
【申込みフォーム】 (不参加の場合は返信不要です)
ギリークラブ事務局 渡辺幸裕行き
●3月18日の和・倶楽部 歌舞伎セミナー&鑑賞&交流会 に参加
○ご氏名:
○ご勤務先・職業:
○メールアドレス:
○連絡先(携帯電話): ←当日連絡用 必ずご記入下さい。
○同伴者 無し 有り( 様)←何れか選んで下さい。
○終演後の懇親会参加: 希望 or 不参加 ←何れか選んで下さい。
○ギリークラブ入会状況(既会員・ビジター参加・今回入会)←何れか選んで下さい。
※分からない場合はお問い合わせ下さい。
※ギリークラブの詳細はサイトをご覧下さい。
http://www.gillie.co.jp/g_club/index.shtml
※チケットは当日劇場前渡し、参加費は銀行振込を考えています。
●第一部観劇希望 <全て13:00開演です> 3月16日は休館日
※日付の横に希望枚数をご記入下さい。満席の際はご容赦下さい。
・3月5日(日)
・3月6日(月)
・3月7日(火)
・3月8日(水)
・3月9日(木)
・3月10日(金)
・3月11日(土)
・3月12日(日)
・3月13日(月)
・3月14日(火)
・3月15日(水)
・3月17日(金)
・3月18日(土)
※その後も26日(日)の千秋楽まで毎日公演します。
話は前後しますが、和・倶楽部の後の日程で一部観劇ももちろん可能です。
<第一部>
乍憚口上
発端 鶴ケ岡八幡宮社前の場
序幕 横山大膳館の場
二幕目 第一場 近江国堅田浦浪七住家の場
第二場 同 浜辺の場
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