和・倶楽部 文楽鑑賞＆セミナー
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＜ご報告＞
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＜ご案内＞
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今年は文楽好きの方、関西在住の方で今まで縁がなかった方の為に、毎公演大阪でも開催予定ですが、和・倶楽部の本拠地東京・国立劇場での文楽公演でも、順番に人形、太夫、三味線、という客席から見られる三者の方々のセミナーを実施していきます。
和・倶楽部は日本文化超初心者の会、視点はいつも初心者においており、機会があれば人形衣装、首（かしら）、床山、小道具、といった裏方さんの話も聞いていきたいと思っています。どうぞご期待下さい。
今回は人形セミナーです。以前に文楽をご覧になっている方もこのセミナーでは間近で人形の動きを知り、人形の仕組み、遣い方、主遣い（おもづかい）、左遣い、足遣い、の三者連係プレイの秘訣がわかります。そして人形遣いの方に直接いろいろ質問できるチャンスです。
人形遣いの方がどのような気持ちで人形を遣っているのか、毎回の作品に関してどのように深く理解したうえで遣っているのかを知る場ともいえます。
決して人形の遣い方などの舞台裏を知るのが目的ではなく、こういう事を知った上で文楽作品を楽しむ為のセミナーであると考えています。
セミナー直後に鑑賞する文楽作品の見所などもお聞きできる絶好の機会、ちょっと朝早い時間ではありますが、それだけの価値があるセミナーかと思います。
文楽は見れば見るほど楽しくなりますが、あれは何だ、という疑問も深まるものです。
その疑問が解消されると、ストーリーに入り込むことができ、文楽作品をますます興味深く見られます。
2月のセミナーでお話をお聞きしたイヤホンガイドの解説者松下かほりさんもお話されていましたが、なんと言っても人形浄瑠璃、舞台で活躍するのは人形ですし、初心者がはじめに目がいくのは人形です。
今回公演の第一部、以下の演目です。
寿柱立万歳（ことぶきはしらだてまんざい）
ひらかな盛衰記（ひらかなせいすいき）
艶容女舞衣（はですがたおんなまいぎぬ）
契情倭荘子（けいせいやまとぞうし）
※5月公演の第二部は義経千本桜（よしつねせんぼんざくら）、生写朝顔話（しょううつしあさがおばなし）という著名な作品が上演されますが、今回観劇会は実施しませんので和・倶楽部に参加される方を対象にチケットの斡旋をします。
押さえている公演日程に関しては個別にメールさせて頂きます。
但し、和・倶楽部はチケット屋ではありませんので、5月20日の和・倶楽部に参加される方のみへの斡旋とさせて頂きますのでご了解下さい。
和・倶楽部の文楽シリーズ、どうぞ貴重な機会をご堪能下さい。
（参考）文楽を知るためのサイト
○日本芸術文化振興会（国立劇場）
http://www.ntj.jac.go.jp/
○文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html
○人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html
○文楽への誘い
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/
○文化デジタルライブラリー （文楽）
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
○咲甫.com
http://www.sakiho.com/Japanese/
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＜＜今回の作品＞＞
○寿柱立万歳（ことぶきはしらだてまんざい）
燕二郎改め 六世燕三襲名披露狂言
○ひらかな盛衰記（ひらかなせいすいき） 松右衛門内より逆櫓の段
○艶容女舞衣（はですがたおんなまいぎぬ） 上塩町酒屋の段
○契情倭荘子（けいせいやまとぞうし）
○ひらかな盛衰記（ひらかなせいすいき） 松右衛門内より逆櫓の段 ：時代物
太夫 中 豊竹咲捕大夫 ：三味線 野澤喜一朗
切 豊竹咲大夫 ： 燕二郎 改め 鶴澤燕三
人形
船頭権四郎 吉田玉也 / 女房およし 吉田清之助 / 駒若丸 桐竹紋吉
/
船頭松右衛門実は樋口次郎兼光 桐竹勘十郎 / 腰元お筆 吉田蓑助 /船頭
又六 吉田勘一
船頭富蔵 吉田玉佳 / 船頭九郎作 吉田一輔
（文楽ハンドブック改訂版 藤田洋編 三省堂より）
文耕堂・三好松洛・浅田可啓・竹田小出雲・千前軒の合作。元文4年（1739年）4月、大阪竹本座初演。
題名は『源平盛衰記』を平仮名にやさしく絵解きしたという意味だが、全48巻のうち、源義経の木曽義仲を攻めるくだりから一谷の平家との合戦までを題材にしている。内容は文学性、芸術性よりも大衆性に力点がおかれている。角書（つのがき）（本名醍の上に内容を示すタイトルを二行に割って書いてある）に、「逆櫓松（さかろまつ）」「矢箙梅（えびらのうめ）」とあって、松右衛門実は木曽義仲の四天王の一人樋口次郎兼光と梶原景時（ゲジゲジと異名をとる）の長男梶原源太景季（かげすえ）の二人が主人公たることを示している。
【あらすじ】
義仲は源義賢（よしかた）の次男で、当時栄華を極めていた平家の大群を奇襲作戦で破り、西国へ追い払って京都に入り、朝日将軍と呼ばれた。しかし都での乱暴狼藉から鎌倉の源頼朝に院宣がくだり、同じ源氏でありながら戦争になった。
義仲の妻山吹御前と一子駒若丸は、鎌田隼人とその娘お筆に守護されて落ちのびる途中、敵に大津の旅館をかこまれる。奮戦むなしく山吹御前は落命、隼人は討死、隣室の大坂福島の老船頭権四郎の孫が、暗闇のため駒若丸と間違えられて首を切られる。お筆は山吹御前の亡きがらを笹にのせて引き、後始末をしたうえ、孫の着た巡礼の着物を手がかりに、駒若丸の探索をはじめる。
権四郎の家では前の婿松右衛門の三回忌法要の最中。娘のおよしは再婚して、今の夫はやはり松右衛門を名乗っている。前夫の子槌松は大津の旅館で取り違えられた駒若丸だが、すっかりなついている。松右衛門は梶原景時によばれて「逆櫓」の操縦術を説明してきたところだ。「逆櫓」とは舟の前後に船頭を配置して、前後左右自在に進めることができる戦闘向きの航法である。そこへお筆が訪ねてくる。話を聞けば、槌松は若君の身代わりに殺された、若君を返してほしいという。権四郎は怒り狂うが、松右衛門はこの若君こそ義仲の子駒若丸で、自分は四天王の一人樋口兼光だと名のる。仰天する権四郎とおよしは、その凛々しく堂々たる変わり方に目をむくのだった。
夕方近く、船頭仲間が逆櫓の稽古にくる。それは罠で、樋口召し捕りの大立回りがはじまる。烈火のごとく怒る樋口、そこへ源氏の武将畠山重忠があらわれてやさしく諭し、権四郎が子供は孫の槌松だと訴えたので命が助かることになったと告げたため、樋口は喜び、観念していさぎよく縄につく。
【見どころ】
「逆櫓」では松右衛門内で前半に梶原によばれた有様を物語るところの、硬軟のかわり目。後半の駒若丸を抱いて登場して本名を名乗る豪快さが中心となる。こうした虚実、硬軟という変化の妙が、ドラマ性を色濃く味付けしていておもしろいところだ。
途中船頭仲間が迎えにきて海上で逆櫓の伝授をする場面がある。ここを歌舞伎では「遠見」といって、子供が演じるが、文楽ではその必要がない。
○艶容女舞衣（はですがたおんなまいぎぬ） 上塩町酒屋の段 ：世話物
太夫 中 竹本喪字久大夫 ：三味線 竹澤宗助
切 竹本綱大夫 ：三味線 鶴澤清二郎
人形
丁稚長太 桐竹亀次 / 半兵衛女房 吉田玉英 / 美濃屋三勝 吉田
蓑一郎 /
娘お通 吉田蓑次 / 舅半兵衛 吉田玉輝 / 五人組の頭 桐竹紋秀
/ 親宗岸 吉田文吾
茜屋半七 吉田幸助
通称/酒屋、三勝半七
竹本三郎兵衛・豊竹応律らの合作。安永元年(1772)、大坂豊竹此吉座初演。上中下三巻からなる世話物。作品のもとになったのは紀海音作『笠屋三勝廿五年忌』『女舞剱紅楓（おんなまいつるぎのもみじ）』など。
【あらすじ】
大坂上塩町の酒屋茜屋では、主人の半兵衛が代官所によび出されている留守に、幼児を連れた女が酒を買いにあらわれ、子供だけを残して姿を消す。
半兵衛の息子半七にはお園という妻があったが、半七が舞芸人の三勝と深い仲になっているため実家に引き取られていた。しかし、お園が打ち沈んでばかりいるので、父の宗岸（そうがん）はもう一度嫁としてむかえてほしいと半兵衛に頼みに来る。だが、お園を思いやって半兵衛は承知しない。しかもそのとき半兵衛は半七の人殺しの罪をかぶって縄で縛られているのだった。
人びとが引きあげたあと、ひとり残ったお園は帰らぬ夫を思い、真情を吐露してかきくどく。そこへ幼児があらわれた。よく見ると三勝の娘のお通だ。お通は懐に書置を持っており、みなでそれを読み進めると、半七はお園に対し、未来は必ず夫婦にと書き残しているのだった。そのころ店の表では半七と三勝が、わが子をはじめ親たちにそっといとま乞いをして、千日寺へと心中におもむいて行く。
【みどころ】
一段の中で女性がその心情を思い切り表現するくどきのうちでも、お園の「今ごろは半七つぁん、どこにどうしてござろうぞ」は広く人口に膾炙（かいしゃ）して知られる代表的なもの。処女妻らしい初々しさと、うしろ振りの派手な型が見どころだ。もちろん、全体を通してはお園の寂寥感を表現するのが肝要で、うつむきがちな心情や首すじや襟すじを通して感じさせるよう、人形遣いは工夫する。さらには、半兵衛、宗岸、二人の父親たちが子供たちにかける愛情の深さもききどころ。
＜＜文楽とは＞＞
文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。
人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、通称文楽と呼ばれていますので和・倶楽部も文楽の会と称しています。
ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫（たゆう）、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、１体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者（三業）が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。
350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ（竹本座創設は1684年（貞享元年）、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年（元禄16年）です。
江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり次いで役者芝居である歌舞伎に移植されるほど作品（狂言と呼びます）も多いのです。
人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。
初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗（すみません！）ですし、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、そして今も変わらない人情が伝わってきます。
人形遣いのメイン（主遣い）は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。
ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。
舞台右手に床（ゆか）と呼ばれる浄瑠璃を語る太夫と三味線弾きが座る場所があります。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。
何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、１人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。
その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線（三味線には太棹、中棹、細棹という３つの大きさがあります）を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。
そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。
「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」
そうです、まずは楽しみましょう。
但し、あるちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実です。
決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。
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「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。
気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか？
同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。
ご一緒に体験しませんか？こんなに素晴らしい事が日本にはあります。
国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。
和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。
その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。（但し、参加はメンバー優先になることだけはご理解ください。）
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＜＜2006年 和・倶楽部 文楽鑑賞日（東京国立劇場）＞＞
● 2月12日（日）
● 5月20日（土） 今回案内
● 9月16日（土） 演目未定
● 12月16日（土） 〃
※大阪文楽劇場観劇ツアーも案内中です。本年第一回は4月15〜16日です。
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2006/0415.shtml
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＜実施概要＞
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●日時 5月20日（土）
9:45 （予定） “人形セミナー” ゲスト：人形遣い 吉田幸助氏
11:00 開演
15:30 終演予定
その後ご希望の方だけで交流会を実施します。（別会費になります）
場合によっては別の日になるかもしれません。
●公演内容
・寿柱立万歳（ことぶきはしらだてまんざい）
・ひらかな盛衰記（ひらかなせいすいき） 松右衛門内より逆櫓の段
・艶容女舞衣（はですがたおんなまいぎぬ） 上塩町酒屋の段
・契情倭荘子（けいせいやまとぞうし）
今回の公演案内（チラシもあります）
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/429.html
●会費 ギリークラブ会員、9,000円 ビジター 11,000円
会費に含まれるもの。（観劇チケット、プログラム、謝礼分担金など）
●募集人数：40名限定。（ギリークラブ会員優先です。）
今回も大変な人気だそうです。どうぞお早めにお申込み下さい。
●会場 国立劇場小劇場（半蔵門）
（国立劇場への行き方）
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijyo/kan1.html
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【申込みフォーム】 （不参加の場合は返信不要です）
ギリークラブ事務局 渡辺幸裕行き
●5月20日の和・倶楽部 文楽鑑賞＆セミナーに 参加
ご氏名：
電子メールアドレス：
携帯電話番号： （←当日連絡用です。必ずご記入下さい）
携帯メールアドレス： （←当日連絡用です。必ずご記入下さい）
○同伴者 無し 有り（ 様）←何れか選んで下さい。
○ギリークラブ入会状況（既会員・今回入会・ビジター参加）←何れか選んで下さい。
※分からない場合はお問い合わせ下さい。
○終演後の懇親会参加： 希望 or 不参加 ←何れか選んで下さい。
懇親会の開催は未定ですが、可能ならば企画したいと思っています。
※ギリークラブメンバーになるには・・・
会の主旨を理解して終身会費10,000円をお支払い下さい。
年間通信費が5,000円ですので初回参加時に今回会費の他に15,000円必要です。
※ギリークラブの詳細はサイトをご覧下さい。
http://www.gillie.co.jp/g_club/index.shtml
※チケットは当日劇場前渡し、参加費は銀行振込を考えています。
※チケット入手が困難な公演です。申込み後のキャンセルできません。
参加不可能になった場合は代理の方を立てて下さい。
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