和・倶楽部 歌舞伎鑑賞教室「国性爺合戦」
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渡辺幸裕から和・倶楽部の案内をお送りします。
(ギリークラブの中で日本文化に関するものを“和・倶楽部”と称しています。
当初は別の会でしたが現在ではギリークラブの一環としてご案内しています。)
日本人に生まれたことを喜びたい。それが『和・倶楽部』の考えです。
国立劇場は歌舞伎初心者のためにセミナー付の鑑賞会、歌舞伎鑑賞教室を、毎年6月、7月に行っており、和・倶楽部でも毎年これに参加し手軽な料金で参加できる会であり、好評を頂戴しております。
今年の6月は4日(日)に、7月は社会人のための歌舞伎教室を7月21日(金)に鑑賞いたします。
6月の鑑賞作品は近松門左衛門の大作『国性爺合戦』(こくせんやかっせん)です。
7月分は別途募集&案内をしますが、『彦山権現誓助剣−毛谷村−』を鑑賞します。
この公演、芝居の前に俳優が見どころなどをわかりやすく解説する「歌舞伎のみかた」も充実しており、初心者には大変役に立つ解説でもあります。
それに加えて、和・倶楽部では国立劇場に、素朴な疑問をお聞きする場も設営、なかなか聞けない事を皆で知ってしまおうという時間にしています。
和・倶楽部はあくまでも、そしていつまでも日本文化超初心者の会です。
歌舞伎初心者ということは決して恥ずかしいことではありませんし、思い立って出かけたら、初心者ゆえなんでも聞いてしまいましょう。
この交流会は希望者が多ければ設定しますので、どうぞ奮ってご参加下さい。
(参考)歌舞伎を知るためのサイト
○日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
○伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
○KABUKI for EVERYONE
http://www.fix.co.jp/kabuki/kabuki-j.html
○歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
○文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
○歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/
○日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
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◆◇ 国姓爺合戦 ◇◆ (国立劇場パンフレットより)
中国人を父に、日本人を母に持つ勇猛果敢な青年和藤内(わとうない)が、中国大陸に渡り活躍するという壮大なスケールの物語に、国境を越えた厚い人情を織り込んだのが「国姓爺合戦」。近松門左衛門の大作として親しまれてきました。
和藤内が見せる勇壮な「飛び六方」や豪快な「見栄」など、江戸歌舞伎を代表する荒事芸の面白さが、この芝居の大きな魅力の一つになっています。また和藤内をはじめ、義姉・錦祥女(きんしょうじょ)、その夫・甘輝(かんき)など、登場人物一人ひとりの心情、苦衷、或いは人物間の対立が大変よく描かれていて、この作品をドラマチックなものにしています。加えて、エキゾチックな衣装や大道具、スペクタクルに富んだ舞台転換など、目を奪われるみどころが随所にあります。
肥前国(長崎県)平戸に生まれ育った和藤内は、父老一官(ろういっかん)が仕えていた明国再興のため、老一官と母・渚(なぎさ)とともに大陸に渡ります。
老一官と先妻の間に生まれた錦祥女は、今は明国を滅ぼした韃靼国(だったんこく)の将軍・甘輝の妻。和藤内たちは、甘輝の居城・獅子ケ城を訪れ、楼門の上に現れた錦祥女と対面します。錦祥女は、夫が和藤内たちに味方するよう説得できれば白粉(おしろい)を、失敗すれば紅をといて川に流し、城外に知らせることを約束し、渚だけが人質となって場内に入ります。(獅子ケ城楼門)
しかし、帰城した甘輝は一度韃靼王に忠誠を誓った身が、妻の頼みだからと言って裏切ることはできないと拒絶します。(甘輝館)
城外で、流れる紅を見た和藤内は、母を救い出そうと場内に暴れこみます。ところが、紅と見えたのは、錦祥女が自害して流した血でした。妻の真情に心をうたれた甘輝は、味方することを決意し、和藤内に国姓爺鄭成功(こくせんやていせ
いこう)の称号を与えます。錦祥女の姿を見て母の渚も自害。和藤内と甘輝は、明国再興のため、韃靼王を打ち滅ぼすことを誓いあうのでした。(紅流し・元の甘輝館)
芝雀が錦祥女、信二郎が甘輝、松緑が和藤内にそれぞれ初役で挑みます。力強く美しい様式美に溢れた舞台をたっぷりとお楽しみ下さい。
<「国性爺合戦」 Japan Knowledge より抜粋>
浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)。時代物。5段。近松門左衛門作。
1715年(正徳5)11月大坂・竹本座初演。正保(しょうほう)(1644〜48)のころ、明(みん)国人鄭芝龍(ていしりょう)と日本人の間に生まれた鄭成功(ていせいこう)が、明朝回復に尽力した事跡を脚色。主人公和藤内(わとうない)は混血児で、和人でも唐人でもないという意味の名、国性爺は国から性(姓)を賜ったとの意である。
初段―明の思宗烈(しそうれつ)皇帝は逆臣李蹈天(りとうてん)の内通により韃靼(だったん)軍に攻め滅ぼされるが、忠臣呉三桂(ごさんけい)は誕生した太子を守って落ち延び、皇妹栴檀女(せんだんじょ)は小舟に乗って逃れる。 二段(鴫蛤(しぎはまぐり)・虎(とら)狩り)―明の旧臣鄭芝龍は九州・平戸に亡命して老一
官(ろういっかん)と名のっていた。彼と日本人との間に生まれ成人した和藤内が、浜で鴫と蛤の争いを見て軍法を悟るところへ、栴檀女の舟が流れ着く。和藤内は故国を救うため父母とともに明へ渡り、千里ヶ竹では襲ってきた猛虎(もうこ)を伊勢(いせ)神宮のお札の威徳で従える。 三段(楼門)―一官は妻や和藤内と、先妻の娘錦祥女(きんしょうじょ)を妻とする将軍甘輝(かんき)を獅子(しし)ヶ城に訪ね、味方を頼むが、甘輝が不在なので、母ひとり縄にかかって城内へ入る。同(紅(べに)流し・甘輝館)―いまは韃靼に従う甘輝は、帰館して母の頼みを承諾しようと思うものの、妻の縁で裏切ったという不名誉を恐れ、錦祥女を刺そうとするが、母は継娘(ままむすめ)をかばって殺させない。錦祥女はやむなく破談を城外の和藤内に知らせるため、しるしの紅を泉水に流す。和藤内が怒って城内へ入ると、錦祥女は自害した自分の血だと打ち明け、夫に父や義弟への味方を願う。妻の心に打たれた甘輝は和藤内を国性爺と崇(あが)めて味方を誓い、母は自害して息子たちを励ます。 四、五段―国性爺と甘輝は、九仙山で幼君を守護していた呉三桂と協力して韃靼軍と李蹈天を討伐、明国は再興する。
新奇でエキゾチックな題材と雄大な構成が喜ばれ、初演のときは3年越し17か月のロングランを記録。翌年(1716)秋には歌舞伎(かぶき)にも移され、以後人形浄瑠璃と両方で繰り返し上演されてきた。歌舞伎では和藤内を荒事(あらごと)演出で完成させ、ことに三段目「紅流し」で激怒して花道を入るところが見せ場。「楼門」では錦祥女、後の「甘輝館」では甘輝と和藤内の母を中心に、義理と人情の絡み合いが近松独特の名文で描かれている。
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「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?
同じく日本文化超初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。
ギリークラブは日本文化シリーズである“和・倶楽部”以外にも様々な企画があります。詳細はホームページにありますので、ご参加にあたってはラインナップも参考にして下さい。
まずはビジターで参加し、継続参加したいと思われた時にご入会(ギリークラブ入会になります)という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。
もちろんずっとビジターでも結構ですが、席に限りがある場合はメンバー優先になる事はあらかじめご了解下さい。
国立劇場、大阪の国立文楽劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し、ご協力をいただいています。どうぞお時間があればご一緒しましょう。
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<実施概要>
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●日時 6月4日(日)
14:00 受付開始
14:30 歌舞伎開演
16:50 終演予定 その後交流会(希望者のみ)
●鑑賞歌舞伎内容
解説 歌舞伎のみかた 坂東 亀三郎
「国性爺合戦」(こくせんやかっせん)二幕四場
第一幕 獅子ケ城楼門の場
第二幕 獅子ケ城内甘輝館の場
紅流しの場
元の甘輝館の場
出演:
中 村 芝 雀
尾 上 松 緑
市 川 右之助
坂 東 秀 調
中 村 信二郎 ほか
●会費 ギリークラブ会員、3,800円 ビジター 4,000円
(チケット代、プログラム代、:交流会会費は別途です)
●募集人数:20名限定 (お早めにお申込み下さい)
●会場 国立劇場大劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijyo/kan1.html
【申込みフォーム】 (不参加の場合は返信不要です)
ギリークラブ事務局 渡辺幸裕行き
●6月4日の和・倶楽部 歌舞伎鑑賞教室 に参加
○ご氏名:
○ご勤務先・職業:
○メールアドレス:
○連絡先(携帯電話): ←当日連絡用 必ずご記入下さい。
○携帯メールアドレス: ←当日連絡用 必ずご記入下さい。
○同伴者 無し 有り( 様)←何れか選んで下さい。
○終演後の懇親会参加: 希望 or 不参加 ←何れか選んで下さい。
○ギリークラブ入会状況(既会員・ビジター参加・今回入会)←何れか選んで下さい。
※分からない場合はお問い合わせ下さい。
※ギリークラブの詳細はサイトをご覧下さい。
http://www.gillie.co.jp/g_club/index.shtml
※チケットは当日劇場前渡し、参加費は銀行振込を考えています。
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