『京都のおばんざい(3) 祇園祭』
〜後藤加寿子さんと考える日本の家庭料理 2006〜
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後藤加寿子さんの日本の家庭料理の会がシリーズで展開中です。
今年は京都の代表的なお祭りの時期に食べるおばんざい(京のお惣菜)を学ぶことにより、家庭で美味しく料理を作って食べるコツを学んでいます。
今回はその三回目、京の最大のお祭り、祇園祭りの会でした。
まずは祇園祭とは?サイトが沢山あるので、そこで調べていただければよいのですが、大体このような祭りです。
【祇園祭】
八坂神社の祭りで、上賀茂神社・下鴨神社の葵祭、平安神宮の時代祭とともに京都三大祭りの一つ、また大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、日本三大祭りの一つでもある。7月を通じて行われる長い祭りだが、山鉾巡行や宵山が有名。
歴史の長さ、豪華さ、祭事が1ヶ月にわたる大規模なことで知られている。
1100年前に、疫病退散を祈願、当時の日本全国の国数の鉾66本をつくらせ、その崇りを沈めるための祇園御霊会が始まりと伝えられている。
970年から毎年開催になり、応仁の乱や第二次世界大戦などでは中断したものの、現在も続いており千年を超える歴史がある。
7月13〜16日の間は宵山と呼ばれ、祭情緒が深まる期間だ。最高潮に達するのは巡行前日の16日である。初夏の強い陽射しがようやくかげる頃、山鉾町界隈がにぎわってくる。毎年、この一晩に 数十万人もの人々が足を運ぶ。一方山鉾巡行は、宵山ほどの人ではなく、祇園祭は、前夜祭である宵山だけだと思っている人もいる。
17日に行われる32基(その内29基は重要無形民俗文化財)の山鉾巡行が祭のハイライト。四条烏丸から河原町通を経て御池通へ向うが 途中、「注連縄(しめなわ)切り」「くじ改め」や豪快な辻廻しなどで見せ場がある。長刀鉾(なぎなたぼこ)が “鬮(くじ)とらず”として,毎年必ず山鉾巡行の先頭を行く。現在,生稚児が乗る唯一の鉾でもある。
山鉾からは祇園囃子のコンチキチンという独特の節回しが聞かれる。
「後の祭り」ということばがあるが、これは祇園祭のメインイベントである山鉾巡行が終わると、その後の祇園祭にはたいして大きなものがないことからこの諺が言われるようになったといわれている。
参考サイト
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gion/gion.html
http://www.kyokanko.or.jp/3dai/gion.html
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/gionmaturi.html
http://www.gionmatsuri.jp/
http://kyoto.nan.co.jp/knowledge/gion.html
http://www.actside.com/gion/
http://www.kbs-kyoto.co.jp/gion/
というような祇園祭りですが、ギリークラブのメニューは以下の通りでした。
甘湯葉 枝豆
鱧皮ときゅうりの酢の物
鱧の子と小芋の炊き合わせ
加茂茄子の田楽
上加茂のトマト
まむし御飯
お菓子 お茶
今回の実演は加茂茄子の田楽、夏野菜真っ盛りの時期、後藤さんご手配の本物の美味しい加茂茄子を贅沢に切って、1cmほどフライパンに油を張って焼いて作る田楽、これなら手軽に家庭で出来ると、一同興味深々で後藤先生の手元に見入りました。
そして、まむし御飯、まむしとはうなぎのことですが、こういううなぎの食べ方もあるのか、と驚き、その後ご自宅で作った方も多いようです。
やはり先生に教えて頂き、実習もつき、そして食べさせて頂くと、“よし、やろう!”という気になるようです。
大変地道なことではありますが、これをきっかけに、「ちょっと頑張って自分の国の料理を作り、家族を、子供を、そして友人を喜ばせよう」という方が増えたらいいなと思っています。
なお、今回も「月の桂」のお酒が、そんな参加者同士の交流会に大いに役立ったことを、報告せねばいけません。京のおばんざいには京のお酒です。そうそう、「月の桂」社長の増田泉彦さんのご子息が、今年の祇園祭の禿(かむろ)と呼ばれる稚児の家来役の少年に選ばれました。これって親の方が大変だそうです。
月の桂、応援よろしくお願いします。
http://www.tsukinokatsura.co.jp/
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