和・倶楽部 新春歌舞伎鑑賞会「菊五郎でお正月」
観賞作品:小町村芝居正月(こまちむらしばいのしょうがつ)
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<ご報告>
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<ご案内>
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新年第一回のギリークラブは歌舞伎からスタートです。まだ初出勤の前の方もいらっしゃるでしょう。今回はレクチャーというよりは、ゆったりと観劇し、その後ご希望の方と一緒に新年会をいたしましょう。
2008年は歌舞伎の会も新展開を考えていますが、まずは国立劇場でお正月らしい舞台をご一緒しませんか?)正月は歌舞伎!ではありませんが、華やいだ気分になりましょう。
今回観賞する作品『小町村芝居正月』に関しては、このページの最後に詳細を付けておきますが、国立劇場恒例となった、尾上菊五郎による復活狂言です。
雑誌「演劇界」の最新号の俳優クローズアップは、「七代目尾上菊五郎」が特集されています。これを読み、尾上菊五郎という人の凄さが分かりました。
ぜひお買いになって読まれる事をお勧めしますが、簡単に七代目尾上菊五郎の略歴を記します。
昭和17年10月 何代目尾上梅幸の長男として東京に誕生
昭和23年4月 新橋演舞場で五代目尾上丑之助を名乗って初舞台
昭和40年5月 歌舞伎座で四代目尾上菊之助襲名、三之助ブーム起こる
昭和41年 NHK大河ドラマ「源義経」に主演
昭和48年10月、11月 歌舞伎座で七代目尾上菊五郎襲名
平成7年3月 父七代目梅幸没。名実共に菊五郎劇団を背負う
平成12年 日本芸術院会員に選出される
平成15年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
蜷川幸雄の演出でシェイクスピアの十二夜を歌舞伎化した作品、『NINAGAWA十二夜』(今年7月歌舞伎座)は大きな話題でしたが、ゼロから作品を作り上げていく菊五郎の姿勢が大いに寄与したそうです。
和・倶楽部の国立劇場での新年歌舞伎鑑賞会、今年の正月は186年ぶりの復活狂言『梅初春五十三驛』でしたが、2008年は何と219年ぶりの復活狂言です。
もちろん誰も見た事もない作品です。そして菊五郎、菊之助親子はじめ、豪華な出演陣、大いに期待して、正月の歌舞伎を一緒に楽しみましょう。
新年第1回の和・倶楽部、奮ってのご参加お待ちしています。今回も雑誌「演劇界」を1冊差し上げます。
(演劇界:http://www.engeki.co.jp/)
ギリークラブでは来年は「演劇界」ともご一緒していきます。先日もその打ち合わせをしたばかりですが、どうぞお楽しみにお待ち下さい。
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<実施概要>
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●和・倶楽部 新春歌舞伎鑑賞会「菊五郎でお正月」
観賞作品:小町村芝居正月(こまちむらしばいのしょうがつ)
●日時 1月6日(日)
11:30 受付開始
12:00 歌舞伎 開演
初世桜田治助=作
通し狂言 『小町村芝居正月』 五幕六場
序 幕 第一場 江州関明神の場
第二場 裏手築地塀の場
二幕目 南殿の場
三幕目 深草の里の場
四幕目 今出川黒主屋敷の場
大 詰 けだもの店の場
<公演情報>
http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/index.html
(出演)
尾 上 菊 五 郎
中 村 時 蔵
尾 上 松 緑
尾 上 菊 之 助
坂 東 彦 三 郎
澤 村 田 之 助 ほか
16:30 終演予定
その後新年会 (国立劇場の方とご一緒の予定です。)
●会費 ギリークラブ会員、9,000円 ビジター 11,000円
(チケット代、プログラム代、茶話会費、講師謝礼分担金)
※今回ご参加の方には雑誌『演劇界』を1冊差し上げます。
※新年会費(7,000円程度)は別途です。
●募集人数:20名限定 (お早めにお申込み下さい)
●会場 国立劇場大劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access
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<参考>歌舞伎を知るためのサイト
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●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/
●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
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<今回の鑑賞作品> 国立劇場ちらしより
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小町村芝居正月(こまちむらしばいのしょうがつ)
毎年、大好評を博している、尾上菊五郎主演による国立劇場の初芝居。
平成20年は寛政元年(1789)年11月に江戸・中村座で上演された初世桜田治作作の顔見世狂言『小町村芝居正月』を、初演以来、219年ぶりの復活狂言としてご覧にいれます。
江戸時代の顔見世興行(11月)は、いわば、芝居国の正月(1年の始まり)。そこで上演される顔見世狂言は、1年中で、もっとも荘重で華やかに作られました。本作は、平安時代の前期、異母兄弟の惟喬(これたか)親王・惟仁(これひと)親王が皇位継承を巡って争った「御位争い」の伝説を背景に、歌人として名高い大伴黒主や小野小町、小町を慕う深草少将などにまつわる、さまざまな伝承を巧みに脚色した作品です。
(あらすじ)
御位争いに乗じて天下を我が物にする野望を抱く大伴黒主は、惟喬親王の味方を装い、親王が思いを寄せる小野小町に、歌盗人の汚名を着せて意に従わせようとしますが、その企みは小野家の家臣たちの手で暴かれます。実は、小町は、深草少将と忍び逢う仲でした。
黒主が呪法によって竜神を封じ込めたため、国中は日照り続き。しかし、少将の家来・五位之助兼道が一命を賭して黒主の野望を暴き、小町の詠んだ雨乞いの歌の力と、勇士・孔雀三郎の働きによって竜神は解き放たれます。
江戸の下町でけだもの店(獣肉店)を営む五郎又とおつゆ夫妻は、喧嘩が絶えず、仲人の正直庄兵衛は、新しい女房おみきを連れて来ます。実は五郎又夫婦は宝剣の行方を尋ねる少将と小町、庄兵衛は宝剣の盗人・紀名虎、そして、おみきは、かつて少将に恩義を受けた小女郎狐の化身でした。小女郎狐の働きで宝剣は取り戻され、天下は無事、納まります。
典雅な平安王朝の貴族社会を舞台に、優美な恋のかけひきや、帝位を巡るスケールの大きな陰謀、これに立ち向かう正義の戦いなどが、さまざまな趣向をちりばめて展開します。また、顔見世狂言の約束事にもとづき、後半は、ガラリと趣を変えて、前半の人物たちが、江戸庶民に姿をやつしているという、二重性の面白さを見せる趣向になっています。菊五郎、田之助、彦三郎、時蔵、松録、菊之助ほか、豪華出演者により、顔見世狂言の楽しさをご堪能下さい。
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<和・倶楽部>
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ギリークラブの日本文化の会を和・倶楽部と呼びます。
少々ややこしいですが、こう呼びたい気持ち何となく分かって下さい。
「日本人に生まれたことを喜びたい。」
それが『和・倶楽部』の考えです。多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?
同じく日本文化超初心者の渡辺が、こういう機会をアレンジしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。
国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し、ご協力をいただいています。どうぞお時間があればご一緒しましょう。
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