<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

オペラレクチャー「椿姫」

<ご報告>



<ご案内>

超初心者の為のオペラシリーズ今年度の最終回は、ヴェルディのオペラでは一番有名な作品、「椿姫」です。

オペラデビューには最適、最高の作品かもしれません。「乾杯の歌」って知っていますよね?それはこの椿姫の第一幕にあるのです。

まずはレクチャーで音楽を聞き、ストーリーを学び、楽しさをイメージ、どんな初歩的な事でも質問できますので、疑問点はかなり解消されます。本番の観劇に備えるためには、心強い時間となります。

ギリークラブのオペラレクチャー付き観劇このシリーズ、7ヶ月に渡って、新国立劇場の2007~2008シーズン作品の、レクチャーの会+鑑賞&交流会、を繰り返してきました。

チケット代だけでなく交流会も付くという会費の高い会ですが、個人では味わえない、知ることが出来ない、同好の方、オペラ専門家との交流ができる貴重なシリーズです。

何回も書いていますが、全く知らないで鑑賞するのは、予算面でも、知識面でもなかなか踏ん切りがつかない、オペラとは、実はそういうものではないでしょうか?

オペラ作品をしっかり楽しむ為の知識と作品イメージを、事前レクチャーの場で理解してから検討、そんな段取りのギリークラブ「オペラ超初心者向けステップ企画」です。

レクチャーは新国立劇場さんのご好意で無料です。もちろん、レクチャー+本番は貴重な流れですが、レクチャーのみの参加、本番不参加でも結構です。

そういう方もいらっしゃいますので、決して気後れなさる事はなく、気楽にご参加下さい。

またお一人での参加でも全くOKです。ギリークラブで、同好の方と仲良くなってください。そんな場になればと思っています。

編集や番組制作、ライターなどの方は特にお勧めです。オペラの基本を知り、情報源と懇意になる機会になれば、次の仕事に大変役に立つと思います。

オタク的に細かい点まで知る必要なありませんが、まずは楽しむ為の基礎知識をここで得てください。ネットやCD/DVDだけでは知ることの出来ない時間です。

ギリークラブは交流会ですから、レクチャー終了後には、ペットボトルを片手にオペラ何でも質問会があります。ここが一番充実して時間かもしれません。

ということで、オペラレクチャー第8弾は「椿姫」、以下の新国立劇場オペラ広報、桑原さんの作品解説をお読み下さい。

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オペラレクチャー付き観劇プラン<第8弾 オペラ「椿姫」>

ヴェルディのオペラでは一番有名な作品です!
オペラデビューに最高・最適なこのオペラが、今シーズンの最後を飾ります!
オペラ「椿姫」のレクチャー付き観劇プランです!

●このオペラのポイント
この作品は、世界で最も有名なオペラの一つであることに間違いないでしょう。その魅力は、美しく、聴きやすく、ドラマチックな音楽。そして歌手の美声と歌唱テクニックを引き出す素晴らしいメロディーライン。その音楽と共に進行していく、悲しくも強くて美しい主人公・ヴィオレッタの“愛”の物語。まさに“音楽とドラマの融合”の最高傑作です。

一幕に登場する「乾杯の歌」は、十数年前ですがチューハイのCMソングに使われたこともあるので、ご存知の方も多いでしょう。楽しげで迫力のあるソロと合唱です。

また、この幕の後半に登場するアリア(独唱)「花から花へ」は主人公ヴィオレッタ役の音楽的技量を存分に発揮する大きな魅せ場でもあります。美しいソプラノの“声”を存分に堪能していただきたいと思います。そして、ヴィオレッタは最愛のアルフレードと結ばれるのです。

しかし二幕には辛い大きなドラマがあります。アルフレードの父親ジェルモンがヴィオレッタに、アルフレードと別れるよう依頼するのです。このヴィオレッタとジェルモンの二重唱はこのオペラの大きな聴き所です。ヴィオレッタはジェルモンの依頼を受け入れて、アルフレードと別れる決意をします。自分の父親のせいでヴィオレッタが身を引いたと知らないアルフレードはヴィオレッ タに対して怒りをぶつけます。このシーンの劇的な音楽と迫力も見逃せません。

そして、クライマックスの三幕です。実はヴィオレッタは病を患っており、余命はいくばくもありません。そんな悲しい状況を音楽も悲しい前奏曲で表現します。瀕死のヴィオレッタは、悲しげな旋律(メロディー)でアルフレードと過ごした楽しき頃の想いを回想しています。そこに全ての事情を悟ったアルフレードが駆けつけヴィオレッタと愛を確かめ合いますが、もうヴィオレッタの命はあとわずか。そこにジェルモンも登場して音楽はフィナーレとして激しく盛り上がります。そしてヴィオレッタは「私は、また生きられるわ!」と叫んで息絶えるのです。

●作品について
舞台装置も衣裳も絢爛豪華なイタリア・オペラの代表的な作品。1幕の「乾杯の歌」は誰もが口ずさむ有名なナンバー。ストーリーは恋愛悲劇で、まさにメロドラマと言って良いでしょう。

高級娼婦であるヴィオレッタ役にエレーナ・モシュク。「真実の愛」で愛するアルフレード役にロベルト・サッカ。世間体を気にして、ヴィオレッタに別れを願うアルフレードの父・ジェルモン役にラード・アタネッリ。

別れを願われ身を引いたヴィオレッタに、裏切られたと勘違いするアルフレード。そして、最後はすべての真実を知って駆けつけるアルフレードであったが、肺病で死んでいくヴィオレッタ。

巨匠ロンコーニの洗練された演出はドラマと音楽が見事に融合したヴェルディの傑作を際立たせています。指揮は、ヨーロッパで活躍中でドイツ・ヴッパータール交響楽団音楽総監督の上岡敏之が新国立劇場に初登場するのも注目です。

●あらすじ
第1幕〈ヴィオレッタの家のサロン1850年頃のパリ〉
パリの高級娼婦ヴィオレッタの家のサロンでは、にぎやかな宴会が行われている。ガストン子爵は、ヴィオレッタに恋する青年アルフレードを紹介する。彼は皆に請われて「乾杯の歌」を歌い始める。ヴィオレッタと一同が、続いて唱和する。隣室ヘー同が移動する間、ヴィオレッタは体調を崩して、そこに残る。アルフレードもそこに留まり、1年前から彼女を愛していた事を告白する。ヴィオレッタの心の中に、享楽と金銭とは無縁の純愛の心が芽ばえる。それを肯定するか否か、ヴィオレッタは葛藤する。

第2幕
〈第一場・パリ郊外の田舎家〉
ヴィオレッタとアルフレードが、パリから離れて3ヵ月が過ぎた。ふたりは幸福に暮らしているが、ヴィオレッタが私財を処分して生計を支えているのをアルフレードは知る。アルフレードと入れ違いに入って来たヴィオレッタのもとに、アルフレードの父ジェルモンが訪ねて来る。息子と別れてくれと迫るジェルモンに、抵抗も空しくヴィオレッタは説得されてしまう。ジェルモンが去り、戻ったアルフレードに愛を告げ、ヴィオレッタは走り去る。その直後に、別離の手紙をアルフレードは受け取る。ジェルモンが現れ、彼を慰めるが、怒りに我を忘れたアルフレードは、ヴィオレッタの後を追う。

〈第二場・フローラの屋敷の客間〉
フローラの家の宴会にアルフレードが訪れ、遅れてヴィオレッタとドゥフォール男爵も到着する。荒んだ気持ちのアルフレードは賭事に興じ、男爵にも勝つ。彼の身を案じ立ち去るように請うヴィオレッタに、アルフレードは逆上し、人々の前で彼女を侮辱する。人々の非難を浴び後悔するアルフレードに、男爵は決闘を申し込む。苦悶するヴィオレッタ。

第三幕〈ヴィオレッタの寝室〉
謝肉祭の日。結核も悪化し床に伏すヴィオレッタは、ジェルモンからの手紙を読み直す。アルフレードとの再会を絶望の淵に願う彼女のもとへ、アルフレードがやって来る。互いの愛を確かめ合い、恢復を夢見るふたり。アルフレード達に見守られながら、ヴィオレッタは絶命する。

レクチャーでは、新国立劇場で過去に公演された本プロダクションのビデオを使って、本公演の聴き所とドラマのポイントをお話させていただきます。

レクチャーにご参加いただいて、オペラ「椿姫」の魅力をご理解いただきましたら、是非「椿姫」の実際の舞台もご観劇いただきたいと思っております。皆様の観劇申し込みを、お待ち申し上げております。

なお、レクチャー終了後、簡単な懇談会を予定しております。皆様のご参加・お申し込みをお待ちしております。

<参考サイト>

●今回公演「椿姫」のホームページ
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000016_opera.html
●新国立劇場トップ
http://www.nntt.jac.go.jp/
●オペラ入門
http://www.nntt.jac.go.jp/bravo_opera/index.html

<参考情報>

♪そもそもオペラって?
ルネサンス後期の16世紀末、フィレンツェで“古代ギリシャの演劇を復興しよう”という流れからギリシャ悲劇を模範に、<歌うようなセリフを用いる劇>が考えられたのがオペラの起源といわれています。つまり、オペラを一言で説明いたしますと“セリフが歌で表現されているドラマ”なんです。

♪オペラの魅力は?
第一に、歌手の“声の魅力”をご堪能ください。
世界で一流と言われる“歌手の声”はまさに芸術品です。聴いていると、心地良かったり、圧倒されたり、涙が出てきたり。この素晴らしさを説明するのは言葉では非常に難しく、体験していただくことが一番の近道なのですが、それをあえて言葉で説明いたしますと、「凝っている肩にクーッとツボ゛に入ってほぐしてくれる、ゴッドハンドのエステシャン」のように、皆様の心に歌手たちの歌声は染み渡るでしょう。

第二に、“ストーリーの展開と音楽の融合”をご堪能ください。
オペラは、優れた文学作品を台本化して、そのストーリーに合わせて作曲家が曲を作曲して完成した作品がほとんどです。そして「オペラのドラマは“男と女のドラマ”がほとんどである!」と申し上げて過言ではございません。恋愛ドラマに素晴らしいBGMは不可欠ですが、その原点はオペラにあるのです。

第三に、“視覚的にドラマを支える舞台セットと照明と衣裳の融合”をご堪能ください。
<最愛な人に対する“愛の告白”にはロケーションがとても重要>という意見に、皆様ご賛同いただけると思います。デザイン空間で繰り広げられるストーリー、雰囲気を盛り上げるドラマティックな照明効果、キャラクターに合わせてデザインされた衣裳。視覚的にもすべてが“芸術作品”の中でオペラは公演されるのです。

<実施概要>

●ギリークラブ オペラレクチャー「椿姫」
●日時:4月12日(土)13:30〜16:00
13:00 受付開始
13:30 レクチャー(ビデオを見ながら名場面解説)
15:00 交流会(リハーサルルーム)
16:00 終了予定
●会場 新国立劇場 5階 情報センター(京王線初台駅直結)
●講師:桑原 貴氏(新国立劇場制作部 オペラ広報)
●会費:無料 交流会会費(お茶代)は別途個人負担
●参加人数:申込先着順 25名限定
※レクチャーに参加したから本公演を観劇しなくてはいけない、
 などという事はありません。どうぞお気楽におご参加下さい。
●応募締め切り:4月10日
それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。
但し、席に余裕があれば締め切り後でも受け付けます。
お問い合わせ下さい。

なお、今回学ぶ「椿姫」本公演の観劇&交流会は
6月11日(水)19:00開演です。
チケット手配の都合上、5月10日までにお申し込み下さい。
現段階でご希望の方はご意向をお知らせ下さい。

<オペラ「椿姫」観劇&交流会>
○日時:6月11日(水)19:00
○会場:新国立劇場
○会費:ギリークラブメンバー 27,000円 ご同伴ビジター 29,000円
(S席での観劇+終演後の交流会費)