小山裕久の日本料理講座“魚について”
実演付きレクチャー&交流会
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<ご報告>
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小山裕久さんの日本料理セミナー、限定での案内にも関わらず大人気で、2回実施することになりました。
ご参加の方はご存知ですが、小山氏が話をした“文化としての日本料理”の取り組みは、とても新鮮で、かつ重要です。
食材、産地、調理法、店、料理人、インテリア、様々な演出は飲食を楽しむ為に大変重要ですが、“文化としての日本料理”を切り口に、今後もギリークラブのシリーズとして展開していきます。
この会にご参加の方は本当にラッキーでした。話だけではない、奥深い知識と知恵を知り、卓越した技術を目の前で見ることができました。
小山裕久氏が超一流の料理人であることは勿論ですが、料亭の子供として幼時期から日本文化に囲まれて育ったことで、単に料理技術だけではない事を肌で感じています。
料理人、仲居さん、芸者さん、お客様、、、
様々な人がどのように活動しているか、ひと時代前の日本人が食事周辺で楽しんでいた文化がお分かりです。
当日お出しした青柳の文箱弁当(ふばこべんとう)、蓋を開けた皆様の表情はなかなか素晴らしいものでした。
とびっきり美味しい物が、目にも美しく入りました。
単に空腹を満たすだけでなく、食事の中に様々な美学を持ち込んだ、われわれのご先祖様の素晴らしさが分かります。
時代が、階級が、スピード感が、便利さが、すべて違う。勿論その通りですが、知らないより知っている方が、100倍楽しいはずですし、人生はこうありたいものです。
どう逆立ちしても、今まで努力もしていない者が、簡単に技術を身につけられる方法があるはずがありません。達人の話を自分なりに解釈し、楽しむ術を知りましょう。
“文化としての日本料理”はそんな小山さんが選んだ、素材や切り口、そして人にお出で頂き、話を聞きます。今後の展開にご期待下さい。
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<ご案内>
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【満員御礼】
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2月末から1週間、小山裕久氏とパリに行ってきました。パリ日本文化会館と、コルドン・ブルー・パリとで、日本料理と日本酒のセミナー、ワークショップの立会い、私は本当の“立会い”でしたが、本当に為になる旅でした。
パリで行なったセミナーは、フランスの人ジャーナリストや料理関係者、レストラン関係者、料理学校の生徒、日本文化に興味のある方(といっても半端じゃないんですよね)、に向けて、“魚について”のワークショップでした。
作り手も、食べ手も、メディアも大人の国、フランスでは理屈抜きに日本料理が尊敬されており、さすがは料理先進国だと感銘を受けました。(オフの日に訪れたベルサイユの市場でもそれを実感しました。)
日本人が生魚を食べ始めたのは、冷蔵技術発達後ですから、それ以前の歴史のほうが遥かに長いのですが、魚喰い民族の知恵は偉大である事をパリで実感しました。
魚の扱い方、美味しい食べ方の、小山氏実演付きレクチャーは、参加者の全員を魅了し、日本人として誇らしいものでしたが、同時にこうも思いました。
こんな昔から、魚を美味しく運び、保管し、調理する、貴重な知恵と卓越した技術をこの国は持っているのに、今の日本人が全くといっても良いぐらい知らないのは問題だと。(実は料理人の方もあまりご存じないとか・・・)
帰国して小山裕久氏に頼みました。ギリークラブで同じ事をやっていただきたいと。日本人の我々こそ、名人の技と日本料理の真髄を学びたいと。
ネットで調べた食材や調理法のウンチクだけではなく、自分達の食文化の原点、流れを学び、今食べているものの美味しさの原点を知りませんか?
味付けや盛り付け、素材の扱い方も含めて、この繊細な日本料理を理解し、楽しむために、我々食べ手が、繊細さを理解する事が伝統の継承になります。そういう場は現実にはなかなかありません。
今回のギリークラブはそういう意味では貴重な会です。美味しく食べる会でも、食材研究会でもありません。魚を切り口に、日本料理を学ぶ会です。
食の変化は日々進みますし、時代と共に変わります。国際化とはそういうものだと思います。温故知新といいますが、基本はいつの日も重要です。
『日本文化をビジネスに活用する』、これが私の持論ですが、その中で食は身近にありながら、あまりに安易に流れている分野かと思います。
オタク的に学ぶのでもなく、お金持ちが贅沢に飲み食いするのでもなく、自国の食文化を学び、誇りを持つ、そんな一助になればと思います。特にマスコミの方、食品業界の方、飲食界の方、食いしん坊の方、平日の昼間、少人数ですが、奮ってのご参加お待ちしています。
<小山裕久氏プロフィール>
徳島市生まれ。徳島「青柳」の主人。日本料理人。
徳島「青柳」「婆娑羅」、東京・虎ノ門「青柳」の他、お台場「basara」など。
2004年春、フランス共和国農事功労章シュバリエを授与される。
著書に『味の風』(柴田書店)、『小山裕久の日本料理で晩ごはん』
『続小山裕久の日本料理で晩ごはん』(朝日新聞社)などがある。
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<参考サイト>
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●小山裕久オフィシャルサイト
http://koyama-h.temporarydomain.net/index.html
●虎ノ門青柳
http://www.tokyo-aoyagi.jp/index.html
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<実施概要>
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●ギリークラブ 小山裕久の日本料理講座“魚について”
実演付きレクチャー&交流会
※ 青柳特製の文箱弁当(小さなお弁当です)をお出しします。
●日時:4月24日(木)14:30〜16:30 【満員御礼】
●会場:虎ノ門青柳
港区虎ノ門1-22-1 徳島県虎ノ門ビル1F
03(3580)3456
http://www.tokyo-aoyagi.jp/shop.html
●ゲスト:小山裕久氏(青柳 主人)
●会費:ギリークラブ会員 7,000円 ビジター 9,000円
●参加人数:各日申込み先着順 15名限定 (メンバー優先です)
●応募締め切り:4月13日
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
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