<GILLIE>株式会社ギリー
ギリークラブ
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GILLIE CLUB

和・倶楽部 文楽鑑賞 & 桐竹勘十郎さんのセミナー

<ご案内>

【満員御礼】

ギリークラブの文楽公演は大変人気です。毎回リピーターの方、文楽デビューの方で賑わっていますが、観ていると、いや聴いていると、自分の心が震えるのが分かるからです。

通称「文楽」と呼んでいますが、正式には「人形浄瑠璃」、世界文化遺産に登録されている日本が誇る伝統芸能ですが、ギリークラブで初めて知ったという方も多いと思います。

全ての事象はライブ、生を見ないと真実の姿は分かりません。これはスポーツも同じですし、人と会うのも勿論です。ギリークラブがきっかけで文楽に出会った方は沢山いらっしゃいます。

観劇だけなら、ご自身でチケットを取れば、団体席よりは前の席が買えると思います。これは事実です。ただ、個人では出来ない事を提供するのがギリークラブです。

まず「超初心者でも安心して参加できる」内容に徹しています。詳しい方とご一緒に内容を難しくはしませんし、どんな素朴な疑問にもお答えする場であり続けます。

過去にご参加の方はご存知のことですが、ギリークラブには、協力して頂ける文楽関係者の方々が多く、有難い事にこれらの方と素晴らしい関係を築けています。

太夫さん、三味線引き、人形遣い、各ジャンルに多くの素晴らしい技芸員の方がいらして、本当に頭が下がるような協力をしていただけます。

加えて、人形衣装、首(かしら)、床山、小道具、チケットやレクチャー室のアレンジなど、劇場関係の方、そんな方々に本当にお世話になって会が成り立ってます。

そのような方達から教えて頂く、「文楽に触れる素晴らしさ」、ギリークラブご参加の方に直接、間接にお伝えしています。なるほど、そうだったのか、と思う事がいつも一杯です。

超初心者向けとはいっても、ベテランも満足できる会、私が考えるギリークラブの目標レベルです。その為にも魅力あるセミナーをお届けしたいと思っています。

そして今回のレクチャーは、、、人形遣いの名手、桐竹勘十郎さんです。素晴らしい内容の会になると、私自身張り切っております。

人形を遣う技量、役者としての表現力、舞台での圧倒的な存在感、間違いなく近い将来の人間国宝です。2月の舞台をご覧になった方は、唸ったと思いますが、宙吊りになって狐忠信を遣う勘十郎さん、本当に素晴らしかったです。

以前取材で、勘十郎さんが遣う娘人形を、目の前で見せて頂いたことがありますが、まるで生きているようで、本当にぞくぞくしました。

そんな勘十郎さんが特別にセミナーをしてくれます。また時間の許す限り(舞台の途中ですので制約はあります)、文楽の楽しさ、をお聞きしたいと思っています。

どうぞお早めにお申し込みください。満席になったらご免なさい、締め切りになります。お申し込みをお待ちしています。

これはビジネス最前線にいる方へご案内です。どこの国からも尊敬される超一流の文化、日本人自身がこれらを知り、理解し、楽しみ、そして自国の文化をビジネスに活かしませんか?

現物に触れないと絶対に良さは分かりません。何回かの実体験で、日本の素晴らしさを認識し、次にビジネスへどう活用できるか、ご検討ください。

目をそらさないで一回ご覧になってください。真の国際化とは自分の国を知る事です。そんなことをお考えの方も、奮ってご参加下さい。

勤め人26年間、自由人7年間の渡辺からの提案です。

<参考>文楽を知るためのサイト

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html
●文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html
●人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html
●文楽への誘い
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/
●文化デジタルライブラリー(文楽)
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●BUNRAKU MOJIHISADAYU'sPAGE(竹本文字久大夫)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bunraku/c1.htm
●Sakiho.Com(豊竹咲浦大夫)
http://www.sakiho.com/Japanese/
●あやつられ文楽鑑賞(三浦しをんさんのエッセー)
http://www.poplarbeech.com/bunraku/bunraku_040501.html
●関西の伝統芸能の歴史 人形浄瑠璃の歴史と特色
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/main.html

<< 今回鑑賞作品  国立劇場パンフより >>

●鎌倉三代記(かまくらさんだいき)
        (大夫)  (三味線)
入墨の段
局使者の段
米洗ひの段
三浦之助母別れの段
高綱物語の段

徳川幕府によって豊臣秀頼が滅ぼされた大坂夏の陣を題材に、鎌倉時代の源頼家(京方)と北条時政(鎌倉方)の戦いに仮託して描いた時代物で、北条時政は徳川家康、佐々木高綱は真田幸村、三浦之助は木村重成、時姫は千姫に当たります。頼家方は次第に形勢不利となり、今や佐々木高綱の奮戦だけが頼みとなっています。高綱に似ているために時政に捕らえられた藤三郎は、三浦之助を恋い慕い、その母を看病するために家出をしてしまった時政の娘・時姫を連れ帰る命を受けます。絹川村で献身的な看病をする時姫でしたが、戦局は京方にますます不利となり、敵の大将の娘であるという現実が重くのしかかり、やがて重大な決意をすることとなります。時姫の葛藤、三浦之助と時姫の別れ、高綱の知略など最後まで息のつけない展開が繰り広げられる名作です。

●増補大江山(ぞうほおおえやま)
戻り橋の段

頼光四天王の渡辺綱が鬼女の片腕を切り落とした、という伝説を舞踏劇にした作品です。ある夜渡辺綱は一条戻り橋で美しい娘・若菜に出会います。若菜はあでやかに舞いますが、その正体は恐ろしい鬼女だったのです。

<5月17日鑑賞作品>
●心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)
上田村の段
八百屋の段
道行思ひの短夜

近松門左衛門の晩年の作で、夫婦の心中を描いた異色の作品です。八百屋半兵衛は旅の途中で妻お千代の上田村の実家を訪ねると、そこにはお千代の姿があり驚きます。お千代は半兵衛の留守の間に、姑に離縁されてしまったのです。半兵衛はお千代を連れ帰りますが、養子の身の上ではお千代を追い出そうとする姑に逆らうことができません。夫婦愛と親への孝心の狭間で律儀な半兵衛は逃れる道を次第に見失ってしまいます。

●狐と笛吹き(きつねとふえふき)『今昔物語』より
北條秀司 十三回忌追善
北條秀司=作 植田紳爾=演出 四世鶴澤清六=作曲

今年は『王将』や『建礼門院』で知られる劇作家北條秀司の十三回忌にあたります。この作品は歌舞伎・新派で上演されたのち、四世鶴澤清六の作曲で、昭和32年5月に大坂の道頓堀文楽座で初演されました。笛の名手・春方は、亡き妻に生き写しのともねと出会い、ふたりの心はしだいに惹かれていきます。しかしともねの正体は子狐で、人間と狐が契りを結ぶと死んでしまう定めなのです。苦しむふたりの行方は・・・。笛吹き春方と子狐の悲しい恋を四季の移ろいのなかで彩り豊かに描いたこの物語を、植田紳爾の演出で50年ぶりにご覧いただきます。

<<文楽とは>>

文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、通称文楽と呼ばれていますので和・倶楽部も文楽の会と称しています。

ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫(たゆう)、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、1体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者(三業)が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。

350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ、それから義太夫節による人形浄瑠璃は大評判となりました。竹本座創設は1684年(貞享元年)、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年(元禄16年)です。

江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり次いで役者芝居である歌舞伎に移植される作品(丸本ものといいます)も多いのです。

人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。

初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗(すみません!)ですし、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、そして今も変わらない人情が伝わってきます。

人形遣いのメイン(主遣い)は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。

舞台右手に床(ゆか)と呼ばれる浄瑠璃を語る太夫と三味線弾きが座る場所があります。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。

何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、1人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。

その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線(三味線には太棹、中棹、細棹という3つの大きさがあります)を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。

そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。 「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」

そうです、まずは楽しみましょう。但し、ちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実です。決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。

<実施概要>

●和・倶楽部 文楽鑑賞 & 桐竹勘十郎さんのセミナー
(ギリークラブの中で日本文化の会を和・倶楽部と呼びます)
●日時:5月10日(土) 【満員御礼】
 11:00 文楽公演鑑賞
 15:15 公演終了
 15:30 人形セミナー&文楽の楽しさ(講師:桐竹勘十郎氏)
 16:30 セミナー終了・解散
<観劇作品>
○鎌倉三代記(かまくらさんだいき)
入墨の段
局使者の段
米洗ひの段
三浦之助母別れの段
高綱物語の段

○増補大江山(ぞうほおおえやま)
戻り橋の段
※各演目の出演者はこのページにあるチラシで確認下さい。
http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=3034_4.jpg

●会費
・ギリークラブ会員、9,500円 ビジター11,500円
 ※会費に含まれるもの。
 (観劇チケット、プログラム、セミナー謝礼分担金など)
●募集人数:40名
●〆切り 4月2日
●会場 国立劇場小劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access

(以下、別公演のチケット斡旋をさせて頂きます。)
<5月17日(土)16:00開演 20:15終演予定>
●心中宵庚申(しんじゅうよいこうしん)
上田村の段
八百屋の段
道行思ひの短夜

●狐と笛吹き(きつねとふえふき) 『今昔物語』より
北條秀司 十三回忌追善
北條秀司=作 植田紳爾=演出 四世鶴澤清六=作曲

チケット斡旋料金  ギリークラブ会員、6,000円 ビジター6,500円

<和・倶楽部>

「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。 多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。

和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但しメンバー優先になることだけはご理解ください。)