和・倶楽部 文楽鑑賞 & 人間国宝 竹本住大夫さんのセミナー
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<ご案内>
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ギリークラブの文楽公演は大変人気です。東京での公演自体がプラチナペーパー化しているほどですが、頑張って和・倶楽部では文楽の会を続けていきます。
お陰さまで、文楽界の皆様と益々懇意になってきており、5月の人形遣い桐竹勘十郎さんのセミナー付き鑑賞はすぐ満員になり、チケットがないのでセミナーのみ参加の方もいらしたほどでした。
そして、今回は大変な方のお話を伺えます。なんと、竹本住大夫師匠です。人間国宝で、文化功労者、数々の賞をお受けになっている、文字通り文楽界のトップ、日本の伝統芸能の宝物のような存在です。
さすがに住大夫師匠にお願いに伺った時は緊張しました。「やらせて頂きます。」とおっしゃって頂いた時には、ほんと、ホッとしました。思い出しても汗が出ます。
和・倶楽部で住大夫師匠のお話を伺える日が来るなど、想像もしていなかったので、大変感慨深いものがありますが、その素敵なお話を皆さんと一緒に共有しましょう。
かつ、我々は住大夫師匠の義太夫節を劇場で聞いた後に、ご本人から話が伺える、というラッキーな体験ができます。どうぞ、大いにご期待頂いて結構です。
文楽初心者の方も、達人の方も、貴重なチャンスをどうぞお見逃し無いように早めにお申し込み下さい。
世界から認められ、評価されるのが日本文化、(政治も経済もこうありたいものです)どこかの真似ではなく、オリジナルなものだからでしょう。
それでは日本人が自分の国の文化を理解しているでしょうか?残念ながら劇場に来ている方、ビジネス上の会話を聞いても、もう少し頑張らなくては、と思う次第です。
渡辺の持論は「日本文化をビジネスに活かす」です。もちろん文楽はじめ、芸能というものは楽しむものですが、ビジネスマンがこれらを理解した上で、自らの武器として、というか教養として身につける意味を知って欲しいと思います。
住大夫師匠は大変厳しく指導されるお方だと聞いています。作品をしっかり理解し、客に披露、後世に伝承する、その強いお気持ちから、厳しくなるのだと思います。
6月21日に大阪の文楽劇場で若手公演がありました。和・倶楽部でお世話になっている技芸員の方が、普段はつかない大役に挑戦する場なので、毎年出かけています。
劇場のロビーで住大夫師匠にお目にかかりましたので、もちろんご挨拶をさせて頂いたのですが、「聞いてられまへんなぁ」とおっしゃってました。
うーん、そりゃそうかもしれない。でも頑張っているしな〜と、私などは思いましたが、きっと厳しく後から指導されたんでしょう。観客にしてみればありがたい話です。
ということで、ビジネス最前線にいらっしゃる方も、この機会に文楽デビューをして頂きたいと思います。何回かの実体験で、日本の素晴らしさを認識し、次にビジネスへどう活用できるか、ご検討ください。
目をそらさないで一回ご覧になってください。真の国際化とは自分の国を知る事です。そんなことをお考えの方も、奮ってご参加下さい。
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<参考>文楽を知るためのサイト
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●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html
●文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html
●人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html
●文楽への誘い
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/
●文化デジタルライブラリー(文楽)
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●BUNRAKU MOJIHISADAYU'sPAGE(竹本文字久大夫)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bunraku/c1.htm
●Sakiho.Com(豊竹咲浦大夫)
http://www.sakiho.com/Japanese/
●あやつられ文楽鑑賞(三浦しをんさんのエッセー)
http://www.poplarbeech.com/bunraku/bunraku_040501.html
●関西の伝統芸能の歴史 人形浄瑠璃の歴史と特色
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/main.html
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<< 今回鑑賞作品 国立劇場パンフより >>
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『近頃河原の達引』(ちかごろかわらのたてひき)
四条河原の段 堀川猿廻しの段
京の貧家を舞台に親子・兄妹の愛情を細やかに描き、演奏も変化に富んだ名曲として知られています。
祇園の遊女・おしゅんと恋仲の井筒屋伝兵衛は、おしゅんに横恋慕する横渕官左衛門の腹いせによって金を騙し取られた上に、大切な茶入れまでも盗まれ、とうとう官左衛門を殺めてしまいます。一方、おしゅんの家では、おしゅんの身を案じる盲目の母と兄与次郎を、おしゅんは伝兵衛との偽りの縁切り状で安心させますが、心のうちでは伝兵衛とともに死ぬ覚悟です。すべてを許した与次郎は猿廻しで二人の門出を祝って送り出します。
<配役>
四条河原の段
豊竹松香大夫 鶴澤清友
堀川猿廻しの段
切 竹本住大夫 野澤錦糸 ツレ 鶴澤清丈
丈本綱大夫 鶴澤清二郎 ツレ 鶴澤清志郎
<人形役割>
横渕官左衛門 吉田勘録
仲買勘蔵 吉田玉佳
井筒屋伝兵衛 吉田玉女
廻しの久八 吉田幸助
稽古娘おつる 桐竹紋吉
与次郎の母 桐竹紋豊
猿廻し与次郎 桐竹紋寿
娘おしゅん 吉田簔助
吉田清之介改め
五世豊松清十郎襲名披露 口上
襲名披露狂言
『本朝廿四孝』(ほんちょうにじゅうしこう)
十種香の段、奥庭狐火の段
人形遣い吉田清之介が、師の名跡を継ぎ、五世豊松清十郎を襲名いたします。披露口上につづき『本朝廿四孝』をご覧いただきます。
『本朝廿四孝』は戦国時代の上杉・武田両家の対立を背景に、壮大なスケールで描かれた近松半ニの傑作で、今回は四段目の切にあたる「十種香」「狐火」の上演です。
亡き許婚の武田勝頼の回向(えこう)の日々を送る長尾謙信の娘・八重垣姫のもとに、死んだはずの勝頼が簑作と名前を変えて現れます。勝頼は家宝の諏訪法性(ほっしょう)の兜を取り戻そうと館に潜入したのですが、そこに謙信が現れて簑作に塩尻への使いを命じます。謙信は簑作の正体を見破り、途中で命を奪うつもりです。勝頼を助けたい八重垣姫は諏訪法性の兜に必死に祈ると、不思議にも姫の身に狐の通力が宿り、諏訪湖を渡って勝頼のもとへと向かうのでした。
<配役>
十種香の段
切 豊竹嶋大夫 竹澤宗助
奥庭狐火の段
竹本津駒大夫 鶴澤寛治 ツレ 鶴澤清馗 琴 鶴澤勘太郎
<人形役割>
武田勝頼 吉田簔助
八重垣姫 (吉田清之介改め)豊松清十郎
腰元濡衣
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<実施概要>
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●和・倶楽部 文楽鑑賞 & 人間国宝 竹本住大夫さんのセミナー
●日時:9月7日(日)
11:00 文楽公演鑑賞
15:15 公演終了予定
15:30 文楽の楽しみ方(講師:竹本住大夫氏)
17:00 セミナー終了・解散
<観劇作品>
○『近頃河原の達引』(ちかごろかわらのたてひき)
四条河原の段
堀川猿廻しの段
○吉田清之介改め
五世豊松清十郎襲名披露 口上
○襲名披露狂言 『本朝廿四孝』(ほんちょうにじゅうしこう)
十種香の段、奥庭狐火の段
※公演内容、配役はこのメールの後半に付けておきます。
●会費
・ギリークラブ会員、10,000円 ビジター12,000円
※会費に含まれるもの。
(観劇チケット、プログラム、セミナー謝礼分担金)
※今回は特別会費となっています。ご了解ください。
●募集人数:50名
●〆切り 8月末日
・締め切り前でも、満員の際には閉め切ります。
・キャンセル待ちもできます。
●会場 国立劇場小劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access
※参加費は銀行振込、チケットは当日劇場渡しを考えています。
※申込み後のキャンセルはできません。参加不可能になった場合は代理の方を立てて下さい。
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