ご案内中のセミナー(トップページ)|2011年セミナーカレンダー|11月13日(日)
セミナーご案内
近松門左衛門セミナー&歌舞伎観劇会 |
セミナーご案内
ギリークラブの中で、日本文化シリーズを特に、「和・倶楽部」と称しています。
ご存知のように、「日本文化を理解したいと思う超初心者の会」です。
近松門左衛門という名前を聞いた事はあると思いますが、教科書にも出てくる、日本を代表する劇作家です。東洋のシェイクスピアという人もいます。
元禄から享保期にかけて一世を風靡した近松は、竹本義太夫と組んで、浄瑠璃作者として大坂で名を馳せました。72歳まで生きて、多くの浄瑠璃作品を残しましたが、代表作の一つに今回観劇する「曽根崎心中」があります。
元は人形浄瑠璃(文楽)の作品、後に歌舞伎になりました。今回お初を演じる4代目坂田藤十郎が昭和28年に復活し、そのストーリー、演出などが現代人の心をとらえています。
藤十郎はその初演以来1000回のお初役をつとめており、11月公演も我々はその記録更新に立ち会えるのです。そんな、藤十郎=お初をご一緒に観ましょう。
で、今回のセミナーは「近松門左衛門」です。国立劇場の岡野さんに、簡単に近松というのはどういう人か、どんな作品があるのかなどをお話し頂きます。
そして、ご自身担当の今回作品の見どころ解説です。劇場の方に伺うと、いろんな裏側も聞けますが、公演の座頭(キーマンですね)とのやり取りや意気込みなど、“いろんな人間が作り上げている舞台”を感じます。
藤十郎さん、先日新橋演舞場で観ました。「菅原伝授手習鑑」の桜丸という若侍を演じたのですが、とても80歳とは思えない!凄いです。
きっと「曽根崎心中」のお初(遊女なんですけど)も、女性より女性らしい演技で我々を魅了してくれるでしょう。これを生で見られる幸運をご一緒に喜びましょう。
和・倶楽部は日本文化超初心者の会、今回は近松門左衛門を入口に、歌舞伎へのお誘いです。デビューで誰の何を観るのか、その出会いは重要です。
歌舞伎に興味はあるけれど仲間がいないという方は、どうしても気後れする事が多いかと思いますが、ギリークラブにいらっしゃれば全く問題ありません。
・基本的に対象は「超初心者」です。
・どんな初歩的な質問もOKです。
・詳しいご参加者も手取り足取り教えてくれます。
・周囲にプロが、当日分らない事は後日お答えします。
・でも、エキスパートも無視できない内容なのです。
・個人の観劇では体験できないコンテンツが一杯です。
それが、ギリークラブ日本文化の会「和・倶楽部」です。
「自国文化を知る事がビジネスに繋がる」これは渡辺の持論でもあります。
<観賞作品:国立劇場資料より>
国立劇場開場四十五周年記念 十一月歌舞伎公演
平成23年度(第66回)文化庁芸術祭主催
近松門左衛門=作
戸部銀作=脚色
国立劇場文芸課=補綴
日本振袖始(にほんふりそではじめ)二幕
高根宏浩=美術
国立劇場美術係=美術
序 幕 出雲国手摩乳長者桜狩の場
二幕目 出雲国簸の川川上の場
近松門左衛門=作
宇野信夫=脚色・演出
曽根崎心中(そねざきしんじゅう)一幕三場
長坂元弘=美術
野澤松之輔=作曲
第一場 生玉神社境内の場
第二場 北新地天満屋の場
第三場 曽根崎の森の場
十一月の歌舞伎公演は、大作者近松門左衛門の作品から、時代物、世話物の傑作を選びお送りします。
「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」
時代物からは、神話でおなじみの素戔嗚尊(すさのおのみこと)と八岐(やまた)の大蛇(おろち)の戦いを題材にした、恋ありスペクタクルありの「日本振袖始」。今回は、これまで上演されてきた〈八岐の大蛇退治〉のくだりに、新たに序幕を加え、物語性豊かな原作の面白さをお楽しみいただきます。
(あらすじ)
素戔嗚尊は、八岐の大蛇に奪われた十握(とつか)の宝剣を取り戻すため、出雲国の簸の川の近くまでやって来ます。ここで高熱に苦しむ稲田姫と出会い、その袖を切り開き熱病を治します。その姫が大蛇の生贄に差し出されると知った素戔嗚尊は、簸の川の川上で死闘の末に大蛇を倒し、姫を救い宝剣を取り戻します。素戔嗚尊に梅玉、岩長姫実は八岐の大蛇に魁春を得て、歌舞伎ならではの華麗でドラマチックな神話の世界が繰り広げられます。
「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」
世話物からは、心中を描いた代表的な作品「曽根崎心中」をご覧いただきます。昭和二十八(一九五三)年、現藤十郎の主演で復活。純粋な恋に命を懸けた男女の姿が現代人の心を捉え、今日に至るまで人気を集めています。
(あらすじ)
天満屋の遊女お初は、恋人徳兵衛と生玉神社で出会います。徳兵衛は、主人の調えた縁談を断るために金策に追われる身。通りがかった友人九兵次に、貸した金の返済を催促しますが、証文偽造の罪を着せられ窮地に落とされます。その晩徳兵衛は、天満屋の縁の下に身を潜め、お初の差し出す足を握り死の覚悟を伝え合い、曽根崎の森へと死出の旅路に出るのでした。藤十郎のお初は、すでに1300回以上も演じられてきた屈指の当り役。今回待望の国立劇場大劇場での上演が実現しました。翫雀が徳兵衛をつとめる親子共演の息のあった舞台で、みがき上げられた至芸を御堪能下さい。
公演チラシ<表>
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/senden-tanpatu/danchiraomote.jpg
公演チラシ<裏>
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/senden-tanpatu/danchiraura.jpg
ということで秋の一日、歌舞伎でご一緒しませんか?芸能は明日を生きる力を与えてくれます。震災発生からそろそろ半年、歌舞伎で元気になりませんか?奮ってのご参加お待ちしています。
<予告>
12月の歌舞伎の会は、中村吉衛門、中村梅玉他で真山青果の「元禄忠臣蔵」を観ます。
12月10日(土)に実施予定です。
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2011/1239.html?lan=j
観劇後希望の方は、ご予約可能です。ご連絡ください。
<参考>
●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/
●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
●今回公演情報
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/
●近松門左衛門(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/
実施概要
近松門左衛門セミナー&歌舞伎観劇会 | |
日時 |
11月13日(日)10:30〜16:30 |
場所 |
国立劇場大劇場 10:30 近松門左衛門セミナー&作品解説 お話し:岡野 豪氏(国立劇場 芸能部文藝室主任) 12:00 歌舞伎観賞 鑑賞作品(近松門左衛門作、作品解説は下記に) ・「日本振袖始」 ・「曽根崎心中」 15:30 終演予定 茶話会実施 16:30 終了 ※この後に別企画「飲み会」があります。 準備の都合上、ご意向をお聞かせ下さい。 |
観賞演目 |
「日本振袖始」「曽根崎心中」 (出演) 坂田 藤十郎 中村 魁 春 中村 翫 雀 中村 松 江 中村 亀 鶴 中村 歌 江 松本 錦 吾 坂東 竹三郎 中村 東 蔵 中村 梅 玉 ※演目概要は下記に記します。 |
会費 |
正会員 12,000円、ビジター 14,000円 (チケット代、プログラム、謝礼・諸経費分担金) *終演後の飲み会(自由参加)も別会費です。 |
参加人数 |
20名 正会員の方優先、先着順で申し受けますが、 希望者多数の場合には可能な限り増枠します。 |
締切 |
10月6日(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。) ※満員の際、キャンセル待ちは可能です。 |
会場 |
国立劇場(半蔵門) (国立劇場への行き方) http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/access.html |