ご案内中のセミナー(トップページ)|2013年セミナーカレンダー|8月17日(土)
セミナーご案内
歌舞伎鑑賞&役者との交流会 〜第19回稚魚の会・歌舞伎会合同公演〜 |
セミナーご案内
ギリークラブの中で、日本文化シリーズを特に、「和・倶楽部」と称しています。自国文化を愛する人の真摯な集まりです。
国立劇場が昭和45年から実施してきた歌舞伎俳優の新人研修は、20期にわたり修了生を送り出し、数多くの俳優が歌舞伎界で活躍しています。
彼ら研修修了生たちによる「稚魚の会」、一般名題下を中心とした既成俳優たちから構成される「歌舞伎会」この両会が日ごろの修練の成果を発揮する場として、毎年8月に合同公演として開催しています。
今や盛夏の風物詩ともなりました熱気に充ちた舞台、さらにこの経験が生かされる彼らの今後の飛躍にご期待下さい。
今回の企画も例年と同じく、歌舞伎鑑賞前の特別セミナー、劇場の美術スタッフ、俳優さん達とのお話で、より歌舞伎が楽しくなる貴重な時間を持ちます。
昨年は床山さん、一昨年は化粧の様子などを見て、歌舞伎役者が芝居に臨む直前にお邪魔しましたが、今回は特にお願いをして大道具セミナーです。
幕が開くと直ぐ目に入る大道具、頑張っている役者を引き立てる役目もありますが、のれんの柄、掛け軸の絵や書、遠景、、、
眺めているだけで感じるものも、また疑問も・・・そんな事を知るとその後の歌舞伎が益々楽しくなると思います。頑張って作って頂く美術スタッフの方の貴重なお話しです。
公演鑑賞の後には、出演俳優との交流食事会を実施、普段なかなか聞くことの出来ない歌舞伎の世界の厳しさや歌舞伎鑑賞の楽しさなどを学ばさせて頂き、今後も微力ながら応援させて頂こうという流れです。
今回は初回からお世話になっている中村梅之さんが窓口、中村梅玉さんのお弟子で素敵な女形の役者です。研修生出身で、歌舞伎を本当に愛している方ですが、ギリークラブでの関わりを大切に思って頂き、東日本公演中で忙しい中、メッセージを書いて頂きました。
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ギリークラブ会員皆々様
本年も、私ども若手歌舞伎俳優の研究公演のご案内をさせて頂けますこと、有難く存じます。
お陰様をもちまして、ギリークラブ様とのご縁も4年目を迎えました。毎回大勢の方々にご来場賜り、多大なご支援を頂戴し、終演後の交流会では貴重なご意見ご感想を頂いております。これからの歌舞伎を担う一角になりたい、その一心で修行に励む我々でございますが、皆様のお力添えが、本当に支えとなっております。改めまして御礼申し上げます。
本年は、これまでにくらべて、さらに若い(舞台歴の浅い)メンバーでの公演とまりました。いわば、歌舞伎俳優としての「基本のキ」すら、まだ身に付けていないような者たちが、多数参加いたします。
そのような者たちが大役を演じることは、ある意味では荷が重すぎるのかもしれません。しかしながら、そのような若手ばかりの公演なればこそ、挑戦すべき演目もございましょうし、その挑戦が、きっと大きな収穫を産むはずと、私どもは信じております。
今回は、そのような意味をこめて、明治になって書かれた“新歌舞伎”である『修禅寺物語』(岡本綺堂 作)と、江戸中期の義太夫狂言『双蝶々曲輪日記』から「八幡の里 引窓の場」の2作をメインに上演することといたしました。
鎌倉二代将軍、源頼家の末路と、伊豆の面作り師、夜叉王(やしゃおう)一家の運命が交差する一瞬を描いた『修禅寺物語』。実子と継子が犯罪者と捕縛者にわかれてしまった老婆の苦悩を描く『双蝶々曲輪日記』。両作とも、「歌舞伎」ときいてパッと思い浮かぶような単純な様式美よりも、登場人物の濃密な“会話”によって成り立つ、セリフ術、感情表現に重きを置く作品です。
若手がメインとなってこの作品に携わることで、芝居づくり、役づくりの難しさを痛感してもらいたい、それが次へのステップになればよい、と切に願っております。当然お目まだるいところばかりかと存じますが、何卒厳しきご指導ご叱責を頂戴いたしたく存じます。それが、若手にとっての一番の薬となりますので…。
芝居の方でとりあげられない「様式美」は、『雛鶴三番叟』・『団子売』・『俄獅子』という舞踊三題で存分にお目にかけます。
女形三人が、天下太平、国土安穏を祈念する祝儀曲『雛鶴三番叟』。街なかで団子を売り歩く夫婦の軽妙な姿を描いた『団子売』。華の吉原を舞台に、芸者と鳶頭が粋にいなせにみせる江戸情緒『俄獅子』。お芝居が少々硬いぶん、踊りでは理屈抜きに楽しんで頂きたく存じます。
いたらぬながらも、出演者一同誠心誠意勤めますれば、何卒ご指導ご鞭撻賜りますよう、お願い申し上げます。
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国立劇場の方、役者の方とお話をしていて「日本文化超初心者のための会」を始めた時の自分の志を思い出し、この出会いを通じてもっと深く歌舞伎の世界に入れるのではと感じています。
セミナー、公演、交流、ギリークラブらしい流れです。素晴らしい芸能、そして人と出会える場です。少人数の会ですが、奮ってご参加下さい。
この公演自体は8月16日(金)から8月20日(火)まで、毎日13時開演です。(土曜日だけが2回公演)17日が駄目な方はご都合の良い日のチケットをご入手下さい。一般前売りは電話・ネットは発売中、窓口は本日12日開始です。
国立劇場チケットセンター(10時から5時)
TEL: 0570-07-9900 TEL: 03-3230-3000
<参考>
●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
●歌舞伎・演劇(松竹)
http://www.shochiku.co.jp/play/
●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
●今回公演サイト
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2013/19589.html?lan=j
●今回公演チラシ(演目、筋書、配役など)
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/kokuritsu/img/goudou1.JPG
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/kokuritsu/img/goudou2.JPG
●配役表
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/files/training/pdf/pct_20130513.pdf
実施概要
歌舞伎鑑賞&役者との交流会 〜第19回稚魚の会・歌舞伎会合同公演〜 | |
日時 |
8月17日(土) 15:30 大道具セミナー&見どころ解説 16:15 劇場に移動 16:30 歌舞伎観賞 20:45 終演 21:15 歌舞伎役者を囲む食事会(別会費・参加自由) 22:30 終了・解散 |
鑑賞作品 |
「雛鶴三番叟」(ひなづるさんばそう) 「修禅寺物語」(しゅぜんじものがたり) 「団子売」(だんごうり) 「俄獅子」(にわかじし) 「双蝶々曲輪日記」〜引窓〜(ふたつちょうちょうくるわにっき) |
会場 |
国立劇場小劇場 (国立劇場への行き方) http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/access.html |
会費 |
ギリークラブ正会員 5,000円 ビジター6,000円 (チケット代、謝礼・諸経費分担金) 正会員の方優先、先着順で申し受けます。 交流・飲み会の会費は当日集金します。 中村梅之さん他数名の役者との飲み会です! |
募集人数 |
10名 希望者多数の場合には可能な限り増枠します。 ご意向お聞かせ下さい。 |
締切 |
7月31日 ・締め切り前でも、満員の際には閉め切ります。 ・締め切り後でも席があればお受けしますので、ご連絡下さい。 ・キャンセル待ちもできます。 |