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セミナーご案内

歌舞伎観劇&俳優への質問会

セミナーご案内

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室、今年7月の演目は「傾城反魂香」です。有名な作品ですが、歌舞伎が初めての方、ビギナー向けに「歌舞伎って何?」「実はこんな事なんだよ」というセミナー付きのプログラムです。

そして・・・この日は特別に舞台を終えたばかりの俳優、中村梅乃丈にいろいろ質問させて頂く予定になっています。事前セミナー、観劇、事後の質問会、そして交流食事会という流れです。

渡辺がゼミを持っている多摩大学の学生にも声をかけ、6月公演で歌舞伎デビューした学生30名がこの日参加しますので、フレッシュな面々と共の会になると思います。楽しみにしていてください。

今回鑑賞作品の説明
『傾城反魂香』(けいせい はんごんこう)は歌舞伎・人形浄瑠璃の演目。三段構成のうち、現在は上の段の「土佐将監閑居の場」、通称「吃又」(どもまた)がよく上演される。

元は近松門左衛門作の人形浄瑠璃で、宝永5年 (1708) 大坂竹本座初演。狩野元信の150回忌を当て込んで書かれた作品で、絵師狩野元信と恋人・銀杏の前の恋愛に、正直な絵師又平(岩佐又兵衛がモデル)の逸話と、名古屋山三と不破伴左衛門との争いから来るお家騒動をないまぜにしたものである。歌舞伎化は享保4年 (1719) 大坂。初演後ほどなく、人形浄瑠璃・歌舞伎ともに「吃又」の部分が単独で繰り返し上演されるようになった。

(あらすじ)
時の帝の勘気を受け、絵師・土佐将監は妻の北の方と山科の国に隠れ住んでいる。その里に虎が出没する騒ぎが起こり、弟子の修理之助は我が国に虎は住まぬのにといぶかる。そこへ裏の藪から巨大な虎が出現。驚き恐れる村人を尻目に、将監はこの虎こそ名人狩野四郎次郎元信筆の虎に魂が入ったものと見破る。

修理之助はわが筆力でかき消さんと筆をふるい、見事に描き消す。弟子の実力を認めた将監は、修理之助 に土佐光澄の名と免許皆伝の書とを与える。

これを聞いた兄弟子の浮世又平は妻のお徳ともども、師に免許皆伝を頼み込む。又平は人がよく絵の腕は 抜群なのだが、生まれついての吃音の障害を持ち、欲がない。折角の腕を持ちながら大津絵を書いて生計 を送る有様である。そんな弟子にいら立ちを覚えた師は覇気がないとみなして許可しない。妻のお徳が口 の不自由な夫に代わって縷々申し立てても駄目であった。

折しも元信の弟子の雅楽之助が、師の急難を告げる。又平は、これこそ功をあげる機会と助太刀を願うが 、これもあえなく断られ、修理之助が向かうことになる。

何をやっても認められない。これも自身の障害のためだと絶望した又平は死を決意する。夫婦涙にくれな がら、せめてもこの世の名残に絵姿を描き残さんと、手水鉢を墓碑になぞらえ自画像を描く。「名は石魂 にとどまれ」と最後の力を込めて描いた絵姿は、あまりの力の入れように、描き終わっても筆が手から離 れないほどであった。水杯を汲もうとお徳が手水鉢に眼をやると、何と自画像が裏側にまで突き抜けてい るのであった。「かか。ぬ、抜けた!」と驚く又平。お前の執念が奇跡を起こしたのだと感心した将監は 、又平の筆力を認め土佐光起の名を与え免許皆伝とし、元信の救出を命じた。

又平は、北の方より与えられた紋付と羽織袴脇差と礼服を身につけ、お徳の叩く鼓に乗って心から楽しげ に祝いの舞を舞う。そして舞の文句を口上に言えば、きちんと話せることがわかる。将監から晴れて免許 状の巻物と筆を授けられた又平夫婦は喜び勇んで助太刀に向かうのであった。

<この日の鑑賞教室内容>

●解説 歌舞伎のみかた 澤 村 宗 之 助 

●歌舞伎鑑賞「傾城反魂香」(けいせいはんごんこう:近松門左衛門=作)
土佐将監閑居の場

(出演)
 中 村 梅 玉
 中 村 東 蔵
 中 村 歌女之丞
 中 村 松 江
 中 村 魁 春
         ほか

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<参考>

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/

●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/

●歌舞伎・演劇(松竹)
http://www.shochiku.co.jp/play/

●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/

●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html

●「傾城反魂香」紹介ページ
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2014/26710.html?lan=j

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実施概要

歌舞伎観劇&俳優への質問会
日時 7月5日(土)
 13:00〜14:00 歌舞伎デビューセミナー
 14:30〜16:40 歌舞伎鑑賞「傾城反魂香」
 16:45〜17:30 出演俳優への質問会
 その後希望者は飲み会。(参加自由・別会費)
セミナー講師 東雲善光氏(古遊座主催)
 質問会参加俳優:中村梅乃氏
会場 国立劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/access.html
会費 ギリークラブ正会員 5,000円 ビジター7,000円 学生 1,300円
(チケット代、プログラム、謝礼諸経費分担金)
茶話会時の飲み物は各自負担
募集人数 10名
正会員の方優先、先着順で申し受けますが、
希望者多数の場合には可能な限り増枠します。
ご意向お聞かせ下さい。
締切 5月31日
・締め切り前でも、満員の際には閉め切ります。
・締め切り後でも席があればお受けしますので、ご連絡ください。
・キャンセル待ちもできます。

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