ご案内中のセミナー(トップページ)|2014年セミナーカレンダー|8月23日(土)
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「あしたのジョー、の時代展」で交流 〜学芸員セミナー、鑑賞、交流会〜 |
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先日のメルマガでイベントは実施しないと言った件ですが、ご要望が多いのと、反響が大きいので、このような会を実施します。
学芸員のセミナー、鑑賞、そして交流会、「明日のジョー」、そしてあの時代、現代のクリエイターへの影響などをそれぞれ感じて下さい。
7.27付の 日経新聞「春秋」にこう書かれていました。
少し前だが、スポーツのノンフィクションを公募するとボクシングの話ばかりになる、と聞いたことがある。貧しさからの?出、トレーニングや減量の苦しさ、人の?に潛む本能、かけひき、栄光か負け犬になるかの天と地。個人競技特有の分かりやすさもあるだろう。
とはいえ、あれこれを挙げていくと、1970年を挾む5年ほど少年マガジンに連載されたこの劇画に、要素はすべて詰まっていたと思い至る。折に触れて口の端にのぼり、40年たって正面から取り上げられるのだからたいしたものだ。
「あしたのジョー、の時代」と題する展覧会が東京・練馬区立美術館で開かれている。
物語の底に流れる破滅への予感が、連載当時は強いものに抗(あらが)うことこそをよしとする若者のヒロイズムと響き合った。いま、ジョーの野性は美術館にお行儀よく収まり、訪れた人の懐旧の情をそそる。それでも現代アーティストたちがこの劇画をモチーフにつくった作品が、ジョーは「きのう」の人ではないと訴えている。
映画版「あしたのジョー」に出演し、ボクシングファンを通り越して「拳闘症患者」を自認する香川照之さんが書いている。「今日という日を奇麗事ではない、周りからは狂っていると思われるような過ごし方をした者だけに『あした』はやって來る」。それがこの漫画のメッセージなのだ、と。そうだった、そうだった。
そう、こんな評判なのです。この日の学芸員のセミナーは大期待ですが、「明日のジョー」に関心のある人同士の交流会、これもどんな雰囲気になるか、とても楽しみです。
以下に再度展覧会の概要を載せます。8月23日が駄目な方はどうぞ他の日に行かれて下さい。
「あしたのジョー、の時代展」開催要項 1 趣旨 「あしたのジョー」は、高森朝雄(梶原一騎の別名義)原作、ちばてつやの作画で1967年暮れから1973年まで『週刊少年マガジン』に連載されたボクシング漫画である。連載当初から人気を博し、アニメ化、実写映画化が行われ、連載終了から40年が経過した今なお、新たなファンを獲得し続けている。 主人公「ジョー」こと矢吹丈は、打たれても打たれても決して相手に屈せず、血反吐にまみれながら強敵に立ち向かった。その姿は、大人が作り上げた社会体制の様々な矛盾に対して声をあげる同時代の青年の共感を呼んだ。「われわれは明日のジョーである」と声明を出し、日本航空「よど号」をハイジャックした赤軍派。ジョーのライバル力石徹の劇中での死に、現実に告別式を執り行った寺山修司たち。本作は様々な事件や人々と結びついて社会現象を呼び起こし、一フィクションをこえ、時代のシンボルとして多くの若者の心に受容されていった。 本展では、生身の肉体を武器にし、ギラギラとした生をいきた「あしたのジョー」の作品世界を、ちばてつやによる魅力的な原画の数々から構成し、あわせて本作の受容の様相を紹介する。また、時代の空気を共有した芸術文化の動きをたどることで、「あしたのジョー」をキーワードにこの時代を振り返る。 2 開催データ 〈主催〉練馬区立美術館 朝日新聞社 〈会期〉2014年7月20日(日)〜9月21日(日) 〈特別協力〉高森篤子、ちばてつやプロダクション、講談社 〈協力> トムス・エンターテインメント、虫プロダクション、日本グラフィックデザイナーズ協会(JAGDA)、全日本シーエム放送連盟(ACC) 〈協賛> スポーツニッポン新聞社、ブラザー販売株式会社 〈助成> 芸術文化振興基金 〈会場> 練馬区立美術館 〒176-0021 練馬区貫井1-36-16 Tel:03-3577-1821 Fax:03-3577-1824 〈出品内容、点数〉原画・素描、映像作品、オブジェ、絵画、写真など約200点 〈観覧料〉一般500円/高・大学生、65〜74歳300円/ 小・中学生、75歳以上無料/(その他割引制度あり) 〈図録〉記念図録を作成 〈会期中のイベント〉 講演会、コンサートなどを予定 〈担当〉学芸員 喜夛孝臣 Email: KITA-T2T@city.nerima.tokyo.jp 3 展覧会の構成 1章「あしたのジョー、の世界」あしたのジョー作品世界を紹介。 1:ちばてつや創作原画 2:原作者「高森朝雄」(梶原一騎)の原作からキャラクター作り 3:『週刊少年マガジン』と単行本『あしたのジョー』 あしたのジョーが表紙となったマガジンなどを展示。 4:泪橋とドヤ街をテーマとしたジオラマ創作(山田卓司) 5:アニメ あしたのジョー、あしたのジョー2 セル画、背景美術 2章「あしたのジョー、の時代」 あしたのジョーの同時代の受容とともに同時代の社会状況や風俗を紹介。 1:1967‐1973の社会状況 同時代の音楽(岡林信康『山谷ブルース』など)、CMの紹介。 学生運動を同時代の芸術作品、雑誌などから紹介。 大阪万博を『週刊少年マガジン』と大伴昌司資料から紹介。 2:同時代のあしたのジョーキャラクターグッズ 3:同時代の風俗 写真家渡辺克巳、画家八木義之介 4:赤瀬川原平、篠原有司男作品 5:寺山修司とあしたのジョー 力石徹とジョーの死闘原画 力石徹告別式再現 映画『ボクサー』関係資料 舞台美術 あゝ荒野 6:横尾忠則、宇野亜喜良、林静一、粟津潔の演劇ポスター 3章「あしたのジョー、肉体の叛乱」 あしたのジョーと共鳴する同時代の芸術を「肉体」をキーワードに紹介。 1:土方巽の舞踏 2:反芸術パフォーマンス 秋山祐徳太子、ゼロ次元、告陰、ダダカン 4章「あしたのジョー、あしたはどっちだ」 あしたのジョーのその後の受容、現在活躍中のアーティストたちによる応答 1:あしたのジョーの同人誌ほか 2:アーティスト、デザイナー、イラストレーター、漫画家、アニメーターによるオマージュ 漫画家:しりあがり寿氏、島本和彦氏 アニメーター:金山明博氏 美術家:日比野克彦氏 イラストレーター:宇野亜喜良氏、及川正通氏、蓬田やすひろ氏 デザイナー:浅葉克己氏、井上嗣也氏、勝井三雄氏、葛西薫氏、長友啓典氏、黒田征太郎氏、上条喬久氏 |
実施概要
「あしたのジョー、の時代展」で交流 〜学芸員セミナー、鑑賞、交流会〜 | |
日時 |
8月23日(土)15:00〜18:00 15:00 学芸員のセミナー 16:00 自由鑑賞 17:00 交流会 18:00 終了予定 その後飲み会(自由参加・別会費) |
会場 |
練馬区立美術館 練馬区貫井1-36-16 Tel: 03-3577-1821 http://www.city.nerima.tokyo.jp/ |
参加費 |
正会員2,000円 ビジター3,000円 (セミナー、入場券、交流会、「もう2回券」付) *終了後の飲み会は別会費です。 |
ゲスト | 若林 覚氏(練馬区立美術館長) |
実施最低人数 |
10名(先着順・正会員優先です) |
締切 | 8月20日(水) |