広告楽講座 〜現役クリエイターのセミナー&交流会
第1回 「サトウヨシヒロのすべらない広告」
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<ご案内>
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ギリークラブ広告シリーズ、久し振りの開催です。今度はクリエイティブシリーズがスタートです。
広告とは宣伝活動の一環で、放送、新聞、雑誌などのマスメディアを始め、駅や交通車体、屋外、オリコミチラシやDMなどの各種媒体、昨今では注目されているネットやモバイルなどを通じて、企業や団体の活動、商品情報などを広く知らしめる事であり、そこには効果的な表現のコンテンツが不可欠です。
渡辺がサントリー宣伝部で過ごした10数年、メインは80年代ですが、世の中は一斉にバブルに向かっている時期でした。マスプロダクツ製品を、マスコミを使って、マス広告する、いわゆるマス・マーケティングの時代でした。
大原麗子を起用したサントリーレッド
サントリービールのペンギン
ランボウやガウディのサントリーローヤル
田中裕子出演のタコハイ
サントリーオールドの『誰が作る次の時代』編
『ワンフィンガー・ツーフィンガー』
・・・・・・・
数えだしたらきりがないほど、懐かしいCMが一杯です。これは個人的な感傷になってしまいますが、このように書いても思い出される方が多いように、サントリーだけでなく、世の中の広告が輝いている時代でした。
そんな時代に戻る事は決してありませんし、これらと同じクリエイティブを現代に露出したところで、本来の広告効果を上げるとも思えません。
ただ、言えることは、どんな時代でも、どんなメディアでも、人の心を動かす表現でなければ、絶対に広告効果は上がらない、という事です。
現代には、現代人の心を動かす広告が必要です。時代人を補足できる媒体を研究し、効果的な場所を押さえても、クリエイティブがダサければ、広告効果は勿論上がりませんし、『金をだして、恥をかく』ことになりかねません。
そう、クリエイティブは本当に大切なのです。そして、クリエイティブは“人”が作るのです。言い古された言葉ですが、優秀なクリエイターです。
才能とは、当たり前ですが、人についているもの、どんなに学んでも、才能をつける事はなかなか難しいですが、理解しようとする努力と、優秀な作品を観ること、これはクリエイティブセンスを養うためには大変重要です。
企業では専門的な教育を受けていない人が、立場上クリエイティブを決めなくてはいけませんが、少なくとも“会議”の場では、良いクリエイティブは生まれません。集団無責任体制の上に立脚した、角の無いものになりがちです。
クリエイティブシリーズでは、毎回一人、優秀なクリエイターの方が、自分の作品を披露して、クリエイティブとは、自分はこう考える、という話をして頂き、その後のランチョンで、参加者と自由に交流し、クリエイティブを考える時間にしたいと思います。
クリエイターが自分の作品を通じてクリエイティブを語る・・・実は広告業界でもなければなかなかできない企画です。広告に限らず、クリエイティブの重要性を考えている方、自社の情報発信を何とかしたいと思っている方、どうぞ奮ってご参加ください。
周囲にクリエイティブに興味をお持ちの方にお声掛け下さい。勿論ビジター登録が必要ですが、そんな方にはぜひ来て頂きたいです。
まずは電通さんのクリエイターの方とのご一緒します。昨年電通クリエイティブフォースという会社が設立され、その会社の社長、広瀬氏は私がサントリー宣伝部時代に、ペアを組んで仕事をした、長年の友人です。
『クリエイティブこそ、命、』そんな気持ちで、広瀬氏と一緒に考えた企画です。平日昼間ではありますが、真剣に語り合いたいと思います。
第1回登場の佐藤義浩氏の作品がYou Tubeにあります。まずはご覧になってください。そして奮ってのご参加お待ちしています。
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いつだっておもしろいものを作ろう…として作ってる広告。なのに当たるものもあれば当たらないものもあるのはなぜなんだろう。
時代の変化を追っかけていくことと、流されてはいけない部分。人を「動かす」とは、人の「何を」動かすことなのか。2007年度クリエーター・オブ・ザ・イヤー受賞のサトウヨシヒロ氏が広告クリエーティブについて語ります。
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<佐藤義浩氏プロフィール>
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佐藤義浩
1960年石川県金沢市生まれ。金沢美術工芸大学卒。1984年(株)電通入社。
アートディレクター採用で入社するも、まっすぐに線を引くことが得意ではないと気づき、CMプランナーに転職を画策。当時花形であったセブンイレブンCMチーム(けいこさんのセブンイレブン)にコンテに描くおでんの絵がうまいということでもぐりこむ。初めて自分の企画が採用された「グリコキスミント」(…と言えない人のキスミント)でカンヌ国際広告祭金賞を受賞。単なるビギナーズラックだったが、その後も運のよさだけで生き続ける。
2007年に制作した、リクルートリクナビ「山田悠子の広告活動」、ビーイング「ショッカーシリーズ」日立製作所企業「つくろう。」、森永製菓カレドショコラ「瞬きをしない女」などにより、テレビ広告電通賞、ACC賞金賞、消費者のためになった広告賞金賞、さらにはカンヌ国際広告祭銅賞、台湾タイムズ広告賞グランプリ、アジア太平洋広告祭金賞、銀賞、ニューヨークフェスティバル銅賞と、海外の賞なども立て続けに受賞。本人が一番驚いている。
現在はリクルート、日本コカ・コーラ、日立製作所、森永製菓、オリエンタルランドなどを担当。好きなものは優秀なスタッフ。
電通3CR局では10回連続で局の宴会を指揮。その手腕には定評がある。
東京コピーライターズクラブ会員。普通免許。剣道二段。賞罰なし。
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<参考サイト>
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●電通
http://www.dentsu.co.jp/
●佐藤義浩氏の作品
・リクナビ2008『山田悠子の就職活動』前編
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=Kkh83NgHRmQ
・リクナビ2008『山田悠子の就職活動』後編
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=S9gZ0FbdbFA
・HITACHI CM つくろう。{地雷除去」
http://www.youtube.com/watch?v=Mazp_pcBX3g
・ラジオCM
ドコモスタイルシリーズ「雪」篇
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ad/radio/090108_08.html
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<実施概要>
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●広告楽講座 〜現役クリエイターのセミナー&交流会
第1回 「サトウヨシヒロのすべらない広告」
●日時:3月26日(木)10:30〜14:30
●会場:電通クリエーティブフォース
港区東新橋2-18-3(汐留イタリア街)
http://www.renaistoria-amc.com/map_shiodome/index.html
●ゲスト:佐藤義浩氏(電通第3クリエーティブ゛局 クリエーティブディレクター)
●会費:ギリークラブ会員 7,000円 ビジター 9,000円
(ランチ交流会費を含みます)
●参加人数:申込み先着順 30名限定 (メンバー優先です)
●応募締め切り:3月19日(木)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。
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<開催予定>
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「広告楽」講座は、以下のテーマで、今後、開催予定です。
◎「広告の東西」(予定):関西電通からスピンアウトした電通グループの一番新しいクリエーティブ・ブティック、ワトソン・クリックのしゃべくり東西広告文化論。
◎「アジアの広告」(予定):3月開催のアジア太平洋広告祭の報告。
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