<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

和・倶楽部 大阪文楽劇場 観劇&セミナー

<ご案内>

大阪の文楽、4月は国立文楽劇場開場25周年記念公演です。年4回大阪での公演、ギリークラブは毎回お邪魔しています。

大阪に行くからこそ体験できる作品、本拠地だからこその、リラックスした雰囲気での鑑賞、技芸員の方たちとの個人的な交流、舞台見学、何でも質問会、、、、

そう、東京ではなかなかできない体験ができます。ご参加されませんか?

特に関西在住の方、ぜひ応援して下さい。大阪は東京よりも人口が少ないので、もっと多くの方に観て頂きたいなと思っています。

ご覧になったことのない方、長く観て居ない方は、ぜひこの機会に参加され、同じ体験をされた良いお仲間にも出会って下さい。

ギリークラブは人と人が出会う場、交流会ですので、この場で同好の方との良い関係が出来ることを願っています。

奮ってのご参加お待ちしています。

<参考>文楽を知るためのサイト

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html
●文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html
●人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html
●文楽への誘い
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/
●文化デジタルライブラリー(文楽)
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●BUNRAKU MOJIHISADAYU'sPAGE(竹本文字久大夫)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bunraku/c1.htm
●Sakiho.Com(豊竹咲浦大夫)
http://www.sakiho.com/Japanese/
●あやつられ文楽鑑賞(三浦しをんさんのエッセー)
http://www.poplarbeech.com/bunraku/bunraku_040501.html
●関西の伝統芸能の歴史 人形浄瑠璃の歴史と特色
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/main.html

<実施概要>

●和・倶楽部 大阪文楽劇場 観劇&セミナー

●日時 4月5日(日)
国立文楽劇場開場25周年記念公演

◆第1部 午前11時(午後3時20分終演予定)

『寿式三番叟』

『通し狂言義経千本桜』
 初 段 堀川御所の段
 二段目 伏見稲荷の段
      渡海屋・大物浦の段

◆第2部 午後4時(午後9時終演予定)

『通し狂言義経千本桜』
 三段目 椎の木の段
      小金吾討死の段
      すしやの段
 四段目 道行初音旅
      河連法眼館の段

◆終演後、技芸員の方との食事会(別会費)

◆ご希望の方は開演前に舞台見学会を実施します。

●会費
・1部のみ参加の方 ギリークラブ会員、7,000円 ビジター8,000円
 ※会費に含まれるもの。
 (観劇チケット代、プログラム代、謝礼分担金など)

・1部・2部 観劇の方  ギリークラブ会員、12,500円 ビジター14,500円
・食事代は当日清算になります。

●募集人数:10名を想定 最大15名で実施

●会場 国立文楽劇場 大阪市中央区日本橋1-12-10 06-6212-5746

<< 今回鑑賞作品  文楽劇場パンフより >>

-- 第1部 (11:00開演)--

◆寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
天下太平 国土安穏 節目を寿ぎ荘重に

能楽『翁』の形式をとった格調高い演目です。 荘重な謡曲の詞章を義太夫節で格調高く奏で、翁や千載、三番叟といった人形も厳かに、躍動感やっぷりと、そしてユーモラスに舞い節目の舞台を清めると共に、お客様のご多幸をお祈りします。

◆通し狂言義経千本桜
 初 段 堀川御所の段
 二段目 伏見稲荷の段
      渡海屋・大物浦の段

この作品は『菅原伝授手習鑑』、『仮名手本忠臣蔵』と並び、浄瑠璃の三大名作のひとつに数えられます。

源平争乱を背景にした壮大なスケール、涙あふれる別離の情感、そして華麗にして神秘的な展開・・・。数々の名場面で彩られた大作です。

<初段>

平家打倒の大勲を立てたことから、源義経と兄頼朝との対立が始まります。
頼朝方の川越太郎が義経に、頼朝が抱く不審点を詰問します。
それに対して義経は申し開きをするのですが・・・。義経と川越の息詰まる問答、川越の硬骨漢ぶりとその情愛、そして名将義経の転落を描く一大史劇の発端にふさわしい重厚な展開です。

<二段目>

頼朝との和睦を断念した義経は愛妾・静御前に初音の鼓を託し家臣佐藤忠信を共につけて別れ、都落ちします。
摂津の大物(尼崎市)に赴いた義経一行は廻船問屋に潜伏していた旧敵・平知盛と対決します。安徳天皇を奉じ、死力を尽くして戦う知盛との壮絶な戦闘、滅び行く知盛の悲壮美、また幼き天皇と乳母典侍局との悲しい別れと、胸を揺さぶる時代物の醍醐味をご堪能下さい。

-- 第2部 (16:00開演)--

◆通し狂言義経千本桜

<三段目> 椎の木の段  小金吾討死の段  すしやの段

敗走する平維盛(これもり)は吉野下市の鮨屋に匿われ、離散したその妻子は高野山への道を落ち延びます。そんな維盛にも追手が迫り、鮓屋の息子で無頼漢のいがみの権太(ごんた)が褒美欲しさに維盛の首と、維盛の妻子を鎌倉方に引き渡します。しかし、権太は権太一家を救う策を立てていたのでした・・・。吉野の山村で展開される自己犠牲と悲劇。これぞ義太夫節ともいうべき重厚な人間ドラマが繰り広げられます。

<四段目> 道行初音旅  河連法眼館の段

静午前は忠信と共に桜の咲きほこる吉野山中を進み、ついに義経と再会します。しかし忠信と義経の対面は何とも奇妙な模様。初音の鼓を使った詮議の結果、静の供をしてきた忠信は、狐の化身だったことが分かります。狐忠信によって語られるその真相は誠に哀れで心打たれるものでした・・。桜が舞い散る絢爛たる舞台、狐が武者に化ける神秘性、そして胸に沁み入る親子の情愛・・・。華やかさ美しさいっぱいの物語をお楽しみください。

<<文楽とは>>

文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、現在では通称「文楽」と呼ばれていますので和・倶楽部でも文楽の会と称しています。

ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫(たゆう)、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、一体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者(三業)が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。

350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ(竹本座創設は1684年(貞享元年)、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年(元禄16年)です。

江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり、役者芝居である歌舞伎に移植される作品(丸本ものと呼びます)も多いのです。

人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。

初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗(すみません!)で、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、今も変わらぬ人情が伝わってきます。

人形遣いのメイン(主遣い)は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。

舞台右手には床(ゆか)と呼ばれる飛び出した場所がありますが、そこで浄瑠璃を語る太夫さんと三味線弾きが芝居をリードします。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。

何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。

太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、1人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。

その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線(三味線には太棹、中棹、細棹という3つの大きさがあります)を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。三味線が上手くないと、大夫の出来もまた違ってくるのです。

そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」

そうです、まずは楽しみましょう。但し、あるちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実です。決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。

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「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。

多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共に、ビジネスに役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。

もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。

和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但し、参加はメンバー優先になることだけはご理解ください。)