和・倶楽部 歌舞伎十八番セミナー&観劇会
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<ご案内>
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ギリークラブの内、日本文化の会を和・倶楽部と呼んでいます。
国立劇場は歌舞伎初心者のためにセミナー付の鑑賞会、歌舞伎鑑賞教室を、毎年6月、7月に行っており、和・倶楽部も毎年これに参加しています。手軽な料金で参加できる会であり、大変な好評を頂戴しております。
歌舞伎初心者の方にとっては、歌舞伎とはの解説も付き、コンパクトな作品で楽しめる観劇会&何でも質問出来る場になります。しょっちゅうご覧になっている方にも、大変役に立ち、常々疑問に思っていた事が分かる場になると思います。
6月の会は募集中で、定員に達しましたのでそろそろ締切です。(6月19日(金)19:00社会人のための歌舞伎教室参加)7月は12日(日)に、こんな会を企画しました。
今回“歌舞伎十八番”の一つ、『矢の根』が上演されますので、歌舞伎初心者の為の“歌舞伎十八番”セミナーを実施、その直後にこの作品を観劇する会を実施します。
1月は同じ歌舞伎十八番のうち『象引き』を観ましたが、公演後の飲み会では、この話題で盛り上がりました。歌舞伎十八番を順番に復活させたい、などと妄想しています。
その流れで岡野さんと打ち合わせしていますが、市川團十郎家に伝わる“歌舞伎十八番”を学びます。歌舞伎十八番、この十八番を「おはこ」とも言いますが、得意芸と表す「おはこ」という言葉はこれが語源です。
当日詳しくお聞きしますが、歌舞伎十八版とは、天保3 (1832) 年に七代目市川團十郎が選んだ市川家成田屋のお家芸です。いづれも初代、二代目、四代目によって初演された荒事の当たり芸で、これによって「荒事の成田屋」という看板が確立したといわれています。
ちなみに荒事(あらごと)とは超人的な力をもつ正義の勇者のこと。多く勇猛粗暴な性格の持主として描かれ、非現実的な霊力によって悪人を退治する江戸歌舞伎独特の役柄です。
主として市川團十郎家に継承されており、『暫』・『鳴神』などのような古様を残す直接的な荒事のほかに、『助六』・『弁慶』(勧進帳)のように、写実性のなかに荒事の要素を溶けこませた作品もあります。
以下が歌舞伎十八番の芸です。この内いくつ、名前を聞いた事がありますか?
『助六』(すけろく)
『矢の根』(やのね)
『関羽』(かんう)
『不動』(ふどう)
『象引』(ぞうひき)
『毛抜』(けぬき)
『外郎売』(ういろううり)
『暫』(しばらく)
『七つ面』(ななつめん)
『解脱』(げだつ)
『嫐』(うわなり)
『蛇柳』(じゃやなぎ)
『鳴神』(なるかみ)
『鎌髭』(かまひげ)
『景清』(かげきよ)
『不破』(ふわ)
『押戻』(おしもどし)
『勧進帳』(かんじんちょう)
私も観たことがない作品が多いのですが、復活の希望も込めて歌舞伎十八番を学びましょう。岡野さんに初心者に分かりやすく話して下さいとお願いしています。
そして歌舞伎に関してどんな素朴な質問もしてみましょう。答えられない事は宿題にして、後日お答が頂ける、そう、岡野さんは真面目で優しいプロなのです。
歌舞伎十八番セミナー、特に『矢の根』について学んだ後の、劇場での観劇もまた別のレクチャー付きです。そう、公演自体が鑑賞教室ですので、どうぞご堪能下さい。
・・・終演後は交流会です。
今回も1月の観劇後交流会で盛り上がったテーマが実現していますが、同じ舞台を観た方同士の交流会は、本当に楽しいのです。
当たり前ですが共通の話題があり、プロのゲストもいます。そんな恵まれた時間が、ギリークラブの真骨頂ですので、自由参加ではありますが、ぜひご参加ください。
という事で、奮ってのご参加お待ちしています。歌舞伎は決して縁遠い芸能ではありません。伝統芸能のように思われていますが、400年続いている大衆芸能なのです。
食わず嫌いをせずに、自分の国の芸能を知って楽しみませんか?特別な方のものではなく、日本人、いや人類の財産です。今まで接点がなかった方に、出来るだけ入りやすい工夫をしています。
どんな初歩的な質問もOK、飽き足りない方は卒業して頂き、常に超初心者向けが、ギリークラブの日本文化の会=和・倶楽部です。
<7月12日観劇の演目>
河竹登志夫=監修
◆解説 歌舞伎のみかた
◆歌舞伎十八番の内『矢の根』(やのね)
市川團十郎=監修 大薩摩連中
『矢の根』は「歌舞伎十八番」の一つで、豪快素朴な演技・演出が魅力的な<荒事>の代表作です。勇壮にして雅気溢れる主人公曽我五郎(そがのごろう)は、江戸の庶民に愛されたヒーロー。兄十郎とともに父の仇を討とうとしています。ところが、初夢の中に現れた十郎が、敵の館に捕らわれてと告げます。飛び起きた五郎は、馬にまたがり、大根を鞭代わりにして、兄の救出に向かいます。本作を家の芸とする團十郎が監修。立役として力強い演技を見せる男女蔵が曽我五郎に挑戦します。
◆『藤娘』長唄囃子連中
藤間勘十郎=振付
『藤娘』は、藤の花の精が娘に化身してあでやかに踊る、歌舞伎舞踊の人気作です。大きな藤の花房が舞台一杯に垂れ下がる華やかな装置を背景に、恋する娘の愛らしさや、酒に酔った娘の初々しい色っぽさなどを見せ、最後は賑やかな手踊りとなります。若手の梅枝が挑む美しい舞台に、ご期待下さい。
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<参考サイト>
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●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/
●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
◆今回公演情報
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2403.html
◆成田屋 市川團十郎・市川海老蔵 公式Webサイト
http://www.naritaya.jp/
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<実施概要>
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●和・倶楽部 歌舞伎十八番セミナー&観劇会
●日時:7月12日(日)
13:00 レクチャー開始
14:30 歌舞伎開演
16:30 終演予定
その後 交流飲み会(参加自由)
●レクチャーの講師:岡野豪氏(国立劇場 芸能部文藝室)
●当日鑑賞演目:
○解説 歌舞伎のみかた 河竹登志夫=監修
○歌舞伎十八番の内「矢の根」 市川團十郎=監修 大薩摩連中
○藤娘 長唄囃子連中
藤間勘十郎=振付
●出演
市 川 男女蔵
中 村 梅 枝
澤 村 宗之助
市 川 男女蔵
中 村 亀 鶴
ほか
●会費:ギリークラブ会員 6,000円 ビジター8,000円
(セミナー代、歌舞伎観賞料金)
メンバーの方優先、先着順で申し受けます。
交流・飲み会会費は当日集金します。
●募集人数:20名
●〆切り 5月15日
・締め切り前でも、満員の際には閉め切ります。
・キャンセル待ちもできます。
●会場:国立劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access
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