<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

早朝図解セミナー
〜多摩大学のサイトを事例に学び、久恒教授の実習付き〜


<ご報告>


早朝図解セミナー!
朝から満員御礼の状況で、クラブメンバーの積極性を心底感じました。
皆さんのやる気が違う!

で、何をしたかと言うと、凄い事なのです。
小林由佳さんのレポートをお読みください。
次回は実施報告も図解で挑戦!? うそです。(笑)

この会、いろんな形で継続していきます。
ご期待下さい。


ギリークラブ753回目は朝7時半スタートの早朝セミナーでした。朝イチのクリアな頭で図解の基礎の基礎をレクチャーしていただきます。前回の久恒先生のセミナーで図解の面白さを目の当たりにしていたものの、果たして本当に自分にできるのかやや不安。しかし朝からホワイトボードと先生を前にするこの授業風景、久し振りでワクワクします。

多摩大学で教鞭を振るう前はJALに勤めていらしたという久恒先生も、早起きして勉強する効率の良さを推奨していらっしゃいます。

「サラリーマン時代、20代はいつもギリギリの出勤でしたが、30代で非常に尊敬できる上司に出会ったのをキッカケに早朝出勤に切り替えました。この人のようになりたいと思い、まずは真似できることを探しました。そのひとつが人より早く出勤すること。そこで私も早朝出勤するようになったら、朝早くかかってくる電話に対応することで、人よりも多くの情報を入手できるようになったんです。その後部下を持つようになっても、ウチの部署だけ出勤時間を早く決めていました。自分のやること、話すことを整理してから出勤する、というルールを作って。“早起きは3文の得”と言いますが、あれはウソですよ(笑)正しくは、“早起きは3割の得”です」。

久恒先生が手掛けて話題になった、多摩大学の図解HPから授業はスタート。学生を中心に、それを取り巻く教授や関係機関を図解したこのHPは、見た人が多摩大学を立体的にとらえることができます。「文章というのは、“ごまかしの技術”でもあります。自分が書いていることが論理的にわかっていなくても、“....等”とごまかすことができる。これはクリアに物事を言わないワザでもあり、自分がわかっていなくても平気で書けるんですね。相手がそれを見て“わからない”のは、その人が悪いのではなくて、書いた人が“わかって書いてない”のが問題なんです」。....自分のプレゼンを思い出し、いきなり身につまされます。文章で説明する中でも、箇条書きがいちばんいけないそうです。
箇条書きの問題点は、

・「キーワードを羅列するだけではそれぞれの大きさ(重要度)がわからない。
・羅列されたキーワード同士の重なりがわからない。
・相互の影響や関係性がわからない。

(....と、これも箇条書きですね....)

「世の中は重なりと相互の繰り返しなんです」と久恒先生。図を描く人は、図を描くことで進歩し、進歩すると図は確実に進化するとか。「図にしようとすると、自動的に自分の考えることがそこに入ってきます。自分の頭で考えきれないことを、手で表現するのです。日本の教育は文章メインだからダメなんです。もっと図を取り入れないと、教育効果は上がりません。図にすると、全体が見渡すことができ、部分同士の構造がわかります」。

図解の楽しさがわかると、“自分”の図解を作りたくなるそうです。マインドマップというものもありますが、これは「構造がわかるが相互関係がわからない」と久恒先生は言います。「問題の解決に図解は有効です。メモをとるだけでは、浅い処理の繰り返しで意味がありません。そのなかでキーワードを捉え、関係性をまとめて、初めて役に立つんです」。

早起きの眠気も吹き飛ぶような画期的な展開に、参加者も集中力全開な様子。好奇心と緊張感に満ちた会場に、いよいよ実践用の資料が配布されました。「これからみなさんにこれを図解してもらいます」と配られたのは、多摩大学学長・寺島実朗氏が受けたインタビューのコピー。日本とアメリカ、中国の関係についてのお話です。続いて作業の工程の説明がありました。
図解するための工程(←とまた箇条書き....)

1. 目で読まない。読みながら必要と思われる個所に線を引く。
2.2回目に読み直すときに、その箇所のなかのキーワードを探り、それを丸で囲む。
3.キーワード同士をみて、その関係性を考える。
4.関係性を矢印でつなぐ。線には強弱もある。囲む丸の形は数種あっていい。

必要箇所に線を引いていくと、それは全体の3分の2くらいになるそうです。一か所にキーワードはいくつもあります。線を引いた個所は、いわばその文章の骨格でしかないので、キーワードを「丸で囲む」ことが大事なんだとか。「必ずキーワードは囲むこと。囲めばそのキーワードを動かすことができます。紙はA4が最適です。横に使ってください。清書しようなんて考えないで、鉛筆と消しゴムでひたすら書き、直していきます」と久恒先生。

実際に作業に入ってみると、なるほど、キーワードを囲むだけで、それが“動かせる”ということに気付きます。これはかなり楽しい。そして、次々に出てくるキーワードを見ていくと、同じグループにすべきものに気づいたり、ひとつのキーワードの原因がほかにあることを見つけたり、と文章の構造がどんどん立体的に見えてきます。囲まれたキーワードと同様、矢印の描き方も図解には大切なポイントです。線の太さを工夫すれば、その関係が濃厚か否かを表せることができます。しかし面白がってはいるものの、やはり関係性を表す矢印やキーワードの配置に悩み続けるビギナーの私。ただ、グチャグチャになりつつも、同時に、関係性を表すことができたときの満足感はひとしおです。「読解」とはまるで異なる理解の方法ですが、こちらのほうがむしろ気持ちいい。頭の上に電球がパッとつく、あの感覚です。

「図解は個々人の理解なので、その人がつながりや関係性を理解できれば、それで完成となります。そしてその図解を人に説明したときに、見た人から新しい意見が出たりするとそこでまたその図解が進化する。自分が考えたことが図になるからスッキリするんです」。と久恒先生からアドバイスが。「人に何かを説明するとき、文章だと、説明された側は自分の意見を挟みにくくなる。でも図解なら、新たに出たキーワードを取り込みやすい。図解は相手の意見を取り込みやすいから、ケンカにならないんです。“納得”とは、自分の意見が言えるから得られるものであり、意見を相手に理解させようとするのが“説得”。今の日本の政治はこっちですよね(笑)」。

セミナー終盤、参加者は各々自分の図解をもって、隣の人にこのインタビューで寺島氏が言わんとしていることを説明し合いました。これ、面白いです。皆ひとつとして同じ図解もなく、拾ったキーワードもさまざま。でもその図解の説明を受けると、その人の着眼点や考えていることが簡単に伝わってきます。ちなみに私はインタビューの内容をなんとか図解に落とそうとすることに必死でしたが、お隣の方は、内容を図解したうえで、その問題点をクリアにするための対流までも書き込んでいました。実践は約30分くらいでしたが、終わったころにはもうクタクタ。
「授業でも、学生に“先生の授業は疲れる”と言われますよ(笑) それくらい集中し頭をフル回転する作業なので、脳の回路が未発達な子供や、その回路が閉じかけているお年寄りの脳の運動にもいいですね。長い論文でも、図解にして読み解いていくと、その内容が立体的に頭の中に残るので、一度図解にしてしまえば、いつでも人に説明できるようになります」。

今回のセミナーは、出勤前にしてすでに1日分の脳の運動を使い切ってしまったような充実ぶりでしたが、仕事に向かう電車の中でさっそく“自分の仕事の図解”にもチャレンジしてみました。いやーこれ、面白いです。自分の得意不得意や、目指すべきところを改めて目にすることができる、貴重な体験でした。

 

<ご案内>

多摩大学のウェブサイトをご覧ください。
http://www.tama.ac.jp/

8月1日発売の「広報会議」(宣伝会議発行)で大絶賛を受けています。

以下、「広報会議」9月号(8月1日発売)から。
http://www.sendenkaigi.com/

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他大学には真似できない唯一無二の表現 「多摩大学」

多摩大学のサイトを開くと、トップ画面に広がる図解に圧倒される。近年、ステークホルダー別のサイトが増える中で、この表現は唯一無二だ。大学の構造が一目でわかる

サイトは見ての通り、、、、大学全体の構造を表している。、、、、

サイト内で迷うことがなく、ユーザビリティも向上した。

「サイトをつくったというより、大学としての全体像をつくったという感じでしょうか」。現在、力を入れているのが学生、教員、職員等のブログと大学サイトのリンクだ。、、、。

今後の課題は、コンテンツの充実。

見た目の驚きだけではない、大学サイトの新しいモデルを目指す考えだ。

図解の第一人者、久恒教授が指揮しているのですが、このサイトに対する評価は大変なものであり、オープンキャンパスへの参加者もかなり増えているそうです。

図解化したサイトで、分かりやすさが大きく評価され、多摩大学への理解が促進、興味が増大したという事で、影響が良い方向に出ているという事例なのです。

ただ、単に何でも図解化すればいいという事ではなく、図にして分かりやすく表現し、本来の目的を達成することが、いかに重要かという事を知って頂ければと思います。図解という手法は貴方の仕事にも役に立つはずです。

その為にも、まずは優れた事例の研究をし、引き続き図解セミナーを行います。講師はもちろん久恒教授ご本人です。

久恒氏の発案により、早朝セミナーを実施しますが、本当にやる気のある人に早起きして集まっていただき、すっきりした頭でコンパクトにセミナー&実習をします。

食べ物はご自分でお持込み下さい。コーヒーのみ準備いたします。但し、食べながらの受講にならないように、食べるのなら早めにお出で下さい。(会場は7時から入れます)

奮ってのご参加お待ちしています。

事前に理解しておいて頂きたい事があります。多摩大サイトをご覧になると分かるのですが、現代の志塾〜志経営を学ぶ現代の私塾〜と銘打ち、教職員、学生たちが「志」を熱く語っています。

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多摩大学のサイトを見ると「志」が見えます。

久恒氏の最新刊も「KOKOROZASHI
http://www.amazon.co.jp/KOKOROZASHI志です。

簡単にこの本の内容はというと・・・こんな感じです。

自ら志を立て、志を育み、志を磨き、「私の仕事」を高いレベルで遂行していった人々が語る珠玉の名言。それは、時空超えて私たちに勇気と元気を与えてくれる。何が彼らを動かしたのか。上杉謙信から松井秀喜まで偉業をなしとげた人々に、今こそ学べ。読んで、偉人たちに会いに行こう!全国人物記念館ガイド付き。

私も読みましたが、大変感銘深い本です。これを読んでいると、300館以上の人物記念館を訪ねている、久恒氏自身の志もひしひしと感じられますし、その強い思いが、学生に、サイトに影響しているのだと思いました。

<久恒啓一氏からのメッセージ>

多摩大ホームページを材料に、「図解コミュニケーション」関するお話しをさせてき、引き続いての実習では、あるテーマの図解に取り組んで図解思考の素晴らしさを体得してもらいます。皆様とお近づきになれると幸いです。


<久恒啓一氏プロフィール>

九州大学法学部卒業。
日本航空で、労務担当、広報課長等を歴任し早期退職し、
97年宮城大学事業構想学部教授。
「図で考える人は仕事ができる」(日経)が2002年にベストセラーに。
2008年多摩大学教授。

図解ウェブ:http://www.hisatune.net

<参考サイト>

●多摩大学
http://www.tama.ac.jp/

●久恒啓一氏
http://www.hisatune.net/

<実施概要>

● 早朝図解セミナー
〜 多摩大学のサイトを事例に学び、久恒教授の実習付き 〜

●日時:9月8日(火)
7:30 セミナー開始
8:00 実習
9:00 終了・一旦解散

時間がある方は久恒教授を囲むモーニングコーヒー会

10:00 完全解散

●会場:多摩大学 九段サテライト
千代田区九段北1丁目9−17
http://www.tama.ac.jp/info/guide_kudan.html

その後詳細は当日参加者に案内します。

下記予定は変更の可能性もあります。
●指導:久恒啓一氏 (多摩大学 経営情報学部教授 学長室長)

●会費:ギリークラブ会員 2,000円 同伴ビジター3,000円

●募集人数:20名限定(メンバー優先)

※それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。
※満員の際にはキャンセル待ちもお受けします。
※準備の都合上9月1日(火)以降のご欠席は会費をご負担頂きます。
ご了解下さい。