<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

女性限定 「更年期を知る」

<ご報告>


女性限定の会、かつ年末に実施という事で、来られない方が沢山でしたので、簡単に内容をレポートします。担当ライターは工藤史歩さんです。更年期には程遠い彼女にとっても新鮮な内容だったようです。

もちろん男である渡辺幸裕には実感がないのですが、女性と一緒に仕事をし、生活をしている男こそが、パートナーの健康を知るべきだと思って妻の若菜と共に企画したものです。

一番新鮮だった光景は、グラス片手にマクロビフードを食べながら「更年期」や「生理不順」の話をしながらの交流です。こんな会って殆どないのでは?と思って見ていました。また続きをやります。

では工藤さんのレポートをお読みください。

今回のギリークラブは女性限定。会場にいる男性は、講師を務めるパークサイド広尾レディスクリニック院長の宗田聡先生と事務長の鈴木さん、そして渡辺さんの3名だけ。それ以外は、会場となったオーガニックカフェ&レストラン「J's Kitchen」のシェフやスタッフに至るまで、全員が30代〜50代の働く女性です。年末にかけてにぎわう街並みにふさわしく、女性たちはそれぞれドレスアップして集まり、セミナーはいつもとまったく違う華やかな雰囲気のなかで始まりました。

 セミナーのテーマは「更年期を知る」。この会は、2009年10月に実施した「レディスクリニックを知る会」への参加者の意見から実現しました。女性自身も知っているようで知らない「更年期」を知る会です。  宗田先生のお話は「28.5とは何?」というクイズから始まりました。正解は・・・・・・平成20年の女性の「平均初婚年齢」です。しかもこの数字は厚生労働省が発表した「人口動態統計」によるもので、日本全国から統計をとっています。地方では結婚が早い傾向があるため、東京の働く女性に限定すれば、この数字はぐっと高くなるでしょう。未婚率も高く、総務省統計局の「国勢調査報告」によると、2005年の30歳から34歳の女性の未婚率は32.0%、35歳から39歳の女性の未婚率は18.4%。30代前半の女性の3人に1人、30代後半の女性の5人に1人は未婚です。

 初婚年齢は右肩上がりで上がり続け、さらに女性のライフスタイルもここ数10年で激変しています。
 ほんの数10年前までは、だいたいの女性は10〜20代で結婚して、妊娠、出産を経験し、30代は子育てに費やされ、40代で更年期障害が訪れ、50代で閉経する。これが女性の年齢毎の大きなライフイベントになっていました。
 ところが現在は、仕事を続け、社会で活躍している女性も非常に増えています。それに伴って、結婚・出産年齢も高齢化。都内に限れば、30代女性の半数以上は未婚で働いている女性です。「実感としても30代前半で結婚する女性は、むしろ早いくらいですよね」と宗田先生。いまの女性はそれぞれのライフスタイルを持っているため、人によっては10〜30代を仕事にかけ、30代後半〜40代前半で結婚、妊娠、出産。40〜50代で子育てしながら更年期障害!?と、昔とは大きく異なるライフイベントを迎えることも、めずらしくないのです。
 さらに、平均寿命も右肩上がりで延びています。1900年には40歳過ぎだった女性の平均寿命ですが、2000年の女性の平均寿命は85.59歳と100年間で約2倍もの人生の長さ! になりました。

 ところが、その数字に伴って女性のからだも変化しているかというと・・・女性の平均閉経年齢は、1900年には40歳過ぎでしたが、2000年は50.54歳と微妙な右肩上がり。1900年には40過ぎには亡くなってしまう女性も多かったことを考えると、ほとんど上がっているとは思えません。つまり、結婚や出産年齢が高齢化したからといって、女性の閉経年齢も高齢化することはないのです。
 そもそも「更年期」とは、閉経をはさむ前後10年間を示しますが、更年期を迎える年齢も、昔とあまり変わりません。女性ホルモンの機能低下が原因となる更年期症状や閉経年齢は、今も昔も変わらないのです。
 更年期症状とは、一般的には女性ホルモンの機能低下によるのぼせ、ほてり、発汗などの症状や、それに伴う精神の不安定などを指しますが、昔であれば子育ても終わり、1900年ごろにはもしかして亡くなっていたかもしれないのに、いまは仕事を持ち、子育てをしながら更年期症状に直面するかもしれないわけです。

 宗田先生からは、更年期を迎えると、具体的に女性の月経はどう変わるのかをはじめ、この時期におこる女性特有の健康問題、つまり更年期障害や不妊、高齢妊娠、更年期うつ、子宮筋腫や子宮内膜症、などについて、基礎的なお話がありました。

 セミナー終了後は、懇親会へと移りました。「ギリークラブ健康シリーズ」らしく、懇親会に登場したのは、オーガニックなマクロビメニューです。オーガニックの林檎のお酒、シードルで乾杯! した後は、オーガニックビールやビオワインとともに、肉の代わりにテンペを使ったハンバーガーや有機野菜のサラダ、玄米ロールといったヘルシーなメニューから、女性が大好きなスイーツまで、見た目にも楽しいひと口フードがずらりと並びました。

 今回の参加者は、全員がバリバリ仕事をしているインテリ女性たちです。ところが、そんな彼女たちでも更年期に向けての準備は万全とはいえないそう。パークサイド広尾レディスクリニックの主任看護師の熊谷智絵さんによると、広尾という土地柄、クリニックには都内で仕事をしている知的な女性が多く通っているのですが、そういう女性こそ、仕事も家庭も完璧にこなすあまり、からだの不調を後回しにしてしまったり、からだの声に耳を傾けることをおろそかにしてしまったりするそうです。この指摘には、思わず「・・・・・・」と無言になる参加者の女性たち。みなさん、思い当たるふしがありそうです。

 参加者の女性からは、さまざまな声が寄せられました。いちばん多かったのは「女性のライフスタイルは激変してるのに、からだは昔から変わっていないということがショックだった」という声です。「きっとからだに無理をさせているんでしょう ね・・・」と話す女性も。
 また、主に30代のプレ更年期の女性たちからは「これから必ずやってくる更年期を迎える前に、知識を身につけることができてよかった」「更年期が来ても、余裕をもって受け止められそう」という声が上がりました。一方、ジャスト更年期の40代後半から50代の女性からは「更年期障害とは、具体的にどんな症状が出て、どの程度の症状になったら病院に行くべきか」「どんな治療法があって、期間はどれくらいで、費用はどの程度かかるのか」といったより具体的なレクチャーを、次回以降に期待したいというリクエストも多く寄せられました。女の子を持つ女性からは「女性特有の病気について、より詳しく知りたい」という希望もありました。

 ともあれ、参加者のみなさんが口を揃えたのは「忙しい毎日のなか、自分のからだについて考える機会になった」ということと「女性のからだに合わせたレディスクリニックの必要性がわかった」ということです。
 参加者のみなさんには、ぜひ行きつけ?のクリニックを持っていただき、からだの声を聞く機会を持っていただければと思います。


<ご案内>

ギリークラブ健康シリーズ、女性限定の会です。(宗田氏と男性向けの会は別途検討中です。)という事で、この日会場にいる男性は宗田院長と渡辺だけ、二人の男性が企画、あとは女性スタッフで対応します。

10月に実施した「レディスクリニックを知る会」にご参加の方から、こういう会をやって欲しいとの意見からこの会が実現しました。知っているようで知らない「更年期」を知る会です。

何でも質問をして、どのように対応したら良いのかを学べますが、この日は診療や相談の時間ではありませんので、具体的な健康相談は後日個別でお願いします。

専門家に話を聞くと、バリバリ仕事をしているインテリ女性でも、驚くほど自分の身体、健康に関して無知であり、ひいては取り返しのつかない事になりがちであるそうです。

これ以上は専門家に話をして頂きたいのですが、そんな専門家とビジネス第一線の女性を結び付けることは、ギリークラブでも出来る事、それならと思って企画しました。

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以下は講師の宗田先生から来た原稿そのままです。

「アラサー」「アラフォー」「肉食女子」など30代〜40代女性を表す言葉が最近多く目につくようになってます。以前に比べて、仕事を続け、社会で活躍している女性が非常に多くなってきました。それに伴って、結婚・出産年齢も高齢化してきており、都内の30代女性の半数以上は未婚で働いている女性だそうです。

昔であれば、10〜20代で結婚、妊娠、出産を。30代で子育て。40代で更年期障害が。50代で閉経。これが女性の年齢毎の大きなライフイベントになっていました。今は、10〜30代で仕事、30代後半〜40代前半で結婚、妊娠、出産。40〜50代で更年期障害に子育て!?と大きな変化が生まれています。

しかしながら、結婚・出産年齢が高齢化したからといって、女性の閉経年齢も高齢化することはなく、女性ホルモンの機能低下による更年期症状や閉経年齢は今も昔も変わることがありません。

そこで、いわゆる閉経前後にあたる更年期、つまり40〜50代を中心に、30代後半のプレ更年期も含めて、女性の更年期にについての基本的なことやこの時期におこる健康に関わる問題、つまり・・・更年期障害、不妊、高齢妊娠、更年期うつ、子宮筋腫や子宮内膜症、などについて考えてみたいと思います。

<参考サイト>

●パークサイド広尾レディスクリニック
http://www.ladies-clinic.or.jp/

<参考情報>

(宗田先生から別のご案内)
クリニックに来ている女性と同じ感性、同じ目線でいることは大切なことと考えており、海外の子ども達の健康や幸せのためにペットボトルのキャップを集める「エコキャップ活動」やクリニック内にカンボジアの子ども達の写真を展示なども行っています。特に、普段からストリートチルドレン達の笑顔の写真を展示することで、クリニックに関わった方達に、この問題について意識を高めてもらうことができ、それは、我々ができる小さな一歩として今後も長く続けていきたいと考えています。
http://3elso.tk

12月10日(木)の休診日に、院内写真の一般公開を行います。前回の女性限定で開催したギリーの会でご出席出来なかった方や男性の方も、この日ご都合があえばお立ち寄りください。ギリークラブの会員の方は院内もご案内いたします。
http://j4fiz.tk

当日はフォトジャーナリストの安田さんご自身も参加していただける予定です。
*フォトジャーナリスト 安田菜津紀
http://www.yasudanatsuki.com/profile/index.htm

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(宗田 聡氏プロフィール)

宗田 聡(そうだ さとし):産婦人科医・医学博士
5年の臨床研修後に大学院入学。遺伝医学教室で母体と胎児の遺伝子診断に関する研究を経て、筑波大講師となり研究・教育に携わる。1999年〜米国ボストンに文科省在外特別研究員として留学。帰国後、筑波大講師、茨城県周産期センター長を経て、2005年より医療法人宗友会理事長、パークサイド広尾レディスクリニック院長に就任。日英論文多数、専門書(翻訳)執筆や現在は「AneCan(アネキャン)」での連載も好評。

<実施概要>

●女性限定 「更年期を知る」

●日時:12月17日(木)19:00〜21:00
18:45 受付開始
19:00 セミナー 「更年期を知る」
20:00 何でも質問&交流会
21:00 終了 その後自由参加の交流会(別会費 5,000円程度を想定)
22:30 解散予定

●会場:J's Kitchen
港区南麻布5-15-22 03-5475-2727
http://www.yasudanatsuki.com/profile/index.htm
※交流会会場は未定です。

●ゲスト:
宗田 聡氏 (パークサイド広尾レディスクリニック 院長)
稲見あかね氏 ( 同 クリニックマネージャー)
熊谷智絵氏  ( 同 クリニック主任)

●会費:ギリークラブ会員 5,000円 ビジター 7,000円

●参加人数:申込み先着順 20名限定 (メンバー優先です)

●応募締め切り:12月10日(木)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)