ブルガリア料理とブルガリアワイン
〜水出しヨーグルトの試食も〜
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<ご報告>
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「ブルガリア料理とブルガリアワイン」の会、とっても興味深かったです。以下、工藤さんのレポートにあるように、本当に知らない事ばかりで、新しい事を聞きながら、その国に思いを馳せながら料理を食べ、ワインを飲むというのがこんなに新鮮な事と思いませんでした。とても素朴で素晴らしい国の様で、ますます行ってみたくなりました。
が、まずは国の研究です。食文化から入るのが一番ですね。美味しいものを食べると皆の表情も柔らかくありますし、その地の酒も飲めばますます幸せになります。
実は当日、前の駐日ブルガリア大使の方がいらしていて、我々がブルガリア料理とブルガリアワインを楽しむ会をしている事を知って、大変お喜びになっていたそうです。そんな話を聞くと益々親近感が増すものです。
工藤史歩さんのレポートをお読みください。(渡辺幸裕)
「ヨーグルト料理の会」スピンオフとして開催された今回のギリークラブ。テーマはずばり「ブルガリア料理」です。
開催日の2月16日は、折しも大相撲・琴欧洲関の披露宴が行われた翌日。TVのワイドショーでかなり取り上げられたこともあり、参加者の皆さんはブルガリアへの関心が高まっているようでした。
とはいえ、ブルガリアについて日本人が知っているのは、何といっても「明治ブルガリアヨーグルト〜♪」と琴欧洲関。女性には「最高級の薔薇」と称されるダマスク・ローズも有名です。明治乳業のおかげ(?)で国名は耳に親しんでいるものの(たとえば近隣のモンテネグロとかマケトニカとかより、親近感がありますよね?)その実体は情報不足でいまいちイメージしづらいのも、また事実。というのもブルガリアは旧ソ連の影響が色濃く残る共和国。2007年にEUに加盟したばかりで、まさに現在改革を進めている、今後の成長に注目したい国のひとつです。
さて、まずは簡単にブルガリアの基礎知識を学びます。講師は、今回の会場である「ブルガリアンダイニング ソフィア」を経営する株式会社ピエール エ ペリニィヨン代表取締役の松本裕司さんです。
カレッタ汐留にあるブルガリアンダイニング ソフィアは、日本で唯一のブルガリア料理専門店。「美と健康とおいしいブルガリア」をテーマに、ブルガリアと日本の架け橋となるべく誕生しました。2010年4月で開業4周年を迎えます。
それでは、ブルガリアの基礎知識から。
ブルガリアはバルカン半島に位置し、北はルーマニア、西はセルビア(旧ユーゴスラビア)とマケドニア、南はギリシャからトルコに隣接し、東は黒海に面しています。首都はソフィア。面積は日本の本州と同じくらいで、人口は約800万人。文字はロシアと同じキリル文字。宗教はブルガリア正教(キリスト教)です。
ブルガリア料理の特徴は、何といってもヨーグルトを「食材」として、また「調味料」として多用すること。農産国で、野菜をたっぷり使ったヘルシーな料理です。一方、黒海に面しているものの海産物はあまり使わず、魚介は塩漬けや燻製にした川魚を食べるそうです。
ヨーグルトはカルシウムの吸収率が高く、特に骨に心配のある年齢の女性にはおすすめの食材です。料理にはヨーグルトを水切りして使います。ソフィアでは冷蔵庫でおよそ一昼夜(約12時間)かけてしっかり水を出します。ブルガリアではヨーグルトを素焼きの陶器に入れ、自然に水分を抜いているそう。風情がありますね。
それでは、以下に本日のメニューをご紹介します。今回は典型的・伝統的なものから現代的に進化したブルガリア料理まで登場します。あまりなじみのない料理が多いと思いますので、写真と合わせて味をご想像ください。
●ショプスカとスネジャンカの盛り合わせ
ショプスカは、きゅうり、トマト、オニオン、オリーブなどのサラダにフェタチーズをかけたもの。ブルガリアではスターターとして必ずサラダが出るそうです。
奥のアイスクリーム型はスネジャンカ。水切りヨーグルトにニンニクときゅうりを混ぜた塩味のヨーグルトで、パンに乗せて食べます。
●パン
パンはチーズをつくる際に出るホエー(乳清/チーズとなる固形分を取り除いた水分)を練り込んだ、ソフィアのオリジナル。添えられているのは、バターではなく水切りヨーグルトです。
●ホウレン草のキュフテ
ブルガリアの、いわば肉団子。ブルガリア料理は挽き肉を多用します。ソフィアでは牛と豚の合い挽き肉を使い、ジューシーにアレンジ。ブルガリアでは羊肉を使うことが多いそうです。ブルガリア料理に欠かせないハーブ「チュープリツァ」の風味がエキゾチック。中東料理に通じる味わいがあります。ソースはもちろんヨーグルトソースです。
●カヴァルマ
ひと口大の豚肉と豆が中心の野菜を土鍋でじっくり煮込み、玉子を落とした料理。トマトソースで和める味わいです。
●仔羊のロースト チュープリツァ風味
現代的に進化したブルガリア料理がこちら。ブルガリアでよく食べる仔羊を、フランス料理のように調理します。チュープリツァを使いブルガリアらしさを現代的に表現したひと皿です。
●水切りヨーグルトと3種のソース
水切りヨーグルトはそのままでもフレッシュチーズケーキのように食べ応えのある存在感。これにハチミツやジャムを添えるだけで、立派なデザートになります。今回は、今夜のもうひとつの話題である「ネピュレ」のソースが添えてありました。
ネピュレとは、特許技術により超高温蒸気で野菜をピューレにしたもの。栄養価が壊れにくく、色もきれいです。本日は「にんじん+オレンジ」「黄パプリカ+パイナップル」「ホウレン草+黒ごま」の3種のソースで登場しました。
ヨーグルトでは補えない繊維質とビタミンCを補完できる美容スイーツです。
最後に、バラのアイスクリームと生地にヨーグルトを使ったパイが出てコースは終了。ブルガリアは「薔薇を食べる」国です。美しいですね。
前半に登場した、ぽってりと持ち重りのする素朴な器はトロヤン焼き(トロヤン陶器)というブルガリアのもの。土の温かみを感じさせます。
また、今回は各料理にブルガリアワインを合わせてマリアージュを楽しみました。
ブルガリアに民間のワイナリーが設立されたのは1992年とまだ日が浅いのですが、実はその歴史は紀元前のトラキア族にまで遡ります。ワインの発祥は黒海沿岸のロシア、またはエジプトという説があるそうです。どちらもブルガリアのすぐ近くです。
日本では、ブルガリアでボトリングされたブルガリアワインはあまり流通していませんが、実はブレンド用には購入していて、日本はブルガリアワインの輸出先として世界第二位だそうです(一位はアルゼンチン)。
今夜楽しんだのは、以下4種類です。
白:古くから伝わるシャルドネ種
赤:ブルガリアの古代種であるマルブッド種
赤:ブルガリア最大のワイナリーで醸され、琴欧洲関の披露宴にも登場した「テラ・タングラ」
赤:イタリアのネピオロ種とシラーズを掛け合わせた、ブルガリアの新しい取り組み「ルビン種」
さらにサービスで、ブルガリアの国民酒として知られるラキア(グラッパのようなアルコール度数の高い醸造酒)も味わいました。
すっかりブルガリアに興味を持った参加者からは、口々に「ギリークラブでブルガリアを訪問しよう」という声も。ブルガリアには直行便がなく、まだ日本には観光局もないため、ブルガリアへの日本人旅行者はあまり多くないのですが、ブルガリアは積極的に日本人を受け入れています。「まずは現地へ行く前に、もっとブルガリアを知りましょう」と渡辺さん。今後も断続的ではありますが、継続してブルガリアの文化や歴史を学んでいきます。また、皆様から「ブルガリアをテーマに、このような会を開催してほしい」というリクエストも大募集しています。
最後に、これをお読みいただいた皆様に、ぜひご自宅で挑戦していただきたいのが水切りヨーグルト。市販のヨーグルトを冷蔵庫で一昼夜水を切るだけと簡単なのに、その味わいはまるきり別モノです。水切りヨーグルトは濃厚なコクがあり、まったりとした舌触りで口に含むとゆっくりと溶けていきます。この味を知ってしまうと、市販のヨーグルトは水っぽくさらさらしすぎて、ちょっとものたりなく感じるほどです。わたしもよくつくるのですが、フレッシュなクリームチーズと考えると使いやすいです。ワインのおつまみにもぴったりです。(工藤史歩)
ショプスカとスネジャンカの盛り合わせ |
パン |
ホウレン草のキュフテ |
ホウレン草のキュフテ(断面) |
カヴァルマ |
仔羊のロースト チュープリツァ風味 |
水切りヨーグルトと3種のソース |
デザート |
ワイン 白:古くから伝わるシャルドネ種 |
ワイン 赤:ブルガリアの古代種であるマルブッド種   |
ワイン 赤:ブルガリア最大のワイナリーで醸され、琴欧洲関の披露宴にも登場した「テラ・タングラ」 |
ワイン 赤:イタリアのネピオロ種とシラーズを掛け合わせた、ブルガリアの新しい取り組み「ルビン種」 |
会場の様子 |
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<ご案内>
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過去にも実施しましたが、ヨーグルト料理の会、フルーツとヨーグルト、食材・調味料としてのヨーグルト、様々な切り口は毎回反響が大きく、その後も健康面の効果にも注目して続行中です。
特にカルシウムを必要とする中高年女性の為に、ヨーグルト料理が大変効果的、というのは、日経ヘルスプルミエの会でもご案内した通りです。
で、今回はヨーグルト料理の会ではなく、毎回その会場として協力していただいているSOFIAで、「ヨーグルトも含めたブルガリア料理」を習おう、という主旨です。
ブルガリアの料理とはどんなものでしょうか?現地でそこらあたりを学んでいらした松本さんに現地事情、日本のお客さんに提供する際のアレンジや進化形など、我々の食材や食習慣とも絡ませて、SOFIAの料理を楽しみます。
そして・・ブルガリアワインも一緒に楽しみます。ブルガリアワインの歴史は4000年前のトラキア人時代までさかのぼります。(トラキア人って知っていますか?恥ずかしながら初めて知りました)
それからいろんな事があって、(この「いろんな事」を書くと大変な事になります)現在のブリガリアワインになっているのですが、これも当日初歩的な事を学び、料理と共に楽しみましょう。
お酒を飲めない方には申し訳ないのですが、料理と酒はベターハーフです。そしてお酒のグローバルスタンダードはワインです。
その土地の料理に合うのは、その土地のワイン、今回はブルガリア料理とブルガリアワインを合わせます。
そして・・折角ですから、最近の企画で盛り上がっている、水出しヨーグルトを味わって頂きたいと思います。プレーンヨーグルトを12時間ほど水切りして、クリームチーズ状態になったものに、いろんなものを合わせます。
先日この会を限定メンバーで実施したのですが、本当に興味深い味わいになり、とても興奮しました。そして・・・白ワインに合わせたい!とつぶやきました。
これはおまけのような企画ではありますが、実は大変興味深い体験が出来ます。何と合わせるかは、松本さんと相談して準備しておきますので、どうぞ当日をお楽しみにして下さい。(凄いですよ!)
という事で、ご興味のある方はぜひお出かけ下さい。ブルガリア料理、ブルガリアワイン、水出しヨーグルト、それぞれに大変参考になる味わい体験と知識が身につきます。
その後のご自身の健康メニューの為にも、またお仕事の参考にも、また視野拡大の為に、ご活用ください。
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<参考サイト>
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●SOFIA
http://www.sofia2006.jp/
●ブルガリア料理『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/
●ブルガリアワイン『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://translate.google.co.jp/
●ブルガリア『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/
●外務省 ブルガリア共和国
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/bulgaria/
●明治ブルガリアヨーグルト倶楽部
http://www.meijibulgariayogurt.com/
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<参考 SOFIAのサイトから抜粋>
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ブルガリアと日本の架け橋になるお店です。テーマは美と健康とおいしいブルガリアです。神様がくれた国ブルガリアの魅力をご一緒に。
現在の日本では唯一の体の中から元気になるブルガリア料理をお楽しみ頂けます。
また「ヨーグルトバー」コーナーではブルガリアヨーグルトと野菜やフルーツとの新たなマリアージュをご提案致します。シルクのようななめらかさのバラやヨーグルトのアイスクリームに加え、ブルガリアの特産品もご用意して、皆様のご来店をお待ちしています。
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<実施概要>
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●ブルガリア料理とブルガリアワイン
〜水出しヨーグルトの試食も〜
●日時:2月15日(月)19:00〜21:00
18:45 受付開始
19:00 セミナー開始
20:30 交流会 開始
21:00 終了
●会場 ブルガリアンダイニング ソフィア
港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留B2 03-3571-0141
地図:http://www.sofia2006.jp/info/index.html
●ゲスト:松本 裕司氏(ピエール エ ペリニヨン 代表取締役)
●会費:メンバー 10,000円 ビジター 12,000円
(セミナー代、食事&ワイン、水出しヨーグルト試食代)
●募集人数:申込先着順 10名募集 (メンバー優先です)
10名集まらない場合には実施しません。
●締切:1月末日
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。
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