<GILLIE>株式会社ギリー
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「食文化を通じてインドネシアを知る」(2)
〜レバラン(断食明け)の食事をイメージして〜


<ご報告>


どうですか?この得意げな顔と表情!
彼が副料理長のアグースさんですが、2年前にメッカ巡礼を済ませ、自分はハジになったという事で、同じイスラム教徒の方のなかでも一段と違う存在なのだそうです。

今回は季節がぴったり合ったという事で、断食月ラマダンが明ける日、レバランの料理を食べました。インドネシア人の88%がイスラム教の信者、季節は勿論ですが、食事は行事や習慣と深い関係を持っていますので、この国の食を学ぶ際にイスラム教を知るのは実は近道です。また知らないで失礼な事をしたり、心ない言動で相手を傷つけてしまわない為にも、基本的な事は学ぶ必要があると思います。

今年の夏はインドネシアの方が東京に来て「あまりに暑い!」とびっくりするような気候でした。この日も35度の猛暑!朝昼を抜いて「プチ断食」状態で参加しようと声をかけましたが、皆さん大人、適宜ご判断されて来て頂き、渡辺自身も昼だけ軽くして臨みましたが、、、、イスラムの方の深い信仰心には恐れいりました。

この日我々にイスラム教の事を教えて頂く為に、わざわざジョインして頂いた日本ムスリム協会の早田さん、そしてチャべでアルバイトをしている笑顔の素敵な女性、リニカリナさんのお二人も明け方から断食状態で、我々と一緒に食事を始めました。

「今日初めての水を頂き感謝します」という意味の言葉を、イスラムの方はアラビア語由来の表現で唱えます。「神様は全知全能の方なので日本語でも良い」という話も聞きましたが、ナツメヤシを食べ、水を飲んでほっとされたお二人の表情は、それはそれは素晴らしいものでした。

もちろん断食はつらいけれど、インドネシアにいれば周囲の皆がしているから問題ない。でも東京にいると、周りがしていない、こんなに暑いのに水も飲めない、本当につらいそうです。そうですよね。そんなイスラムの方の信仰心に皆深く納得しました。

今回はイスラム教への基本的な質問をしながら、会はスタートしましたが、参加の皆様は本当に色々な質問をしていました。それまでとはだいぶ認識が変わったと思いますが、今度もう一回イスラムを学ぶだけの会もしなければとも思いました。

でも、レバランの料理を現実に食べながら聞くとこれがまた、妙に納得しながら理解できるから不思議です。そしてイスラム以外のインドネシアの話題にも広がりながら会はどんどん盛り上がって行きました。

思いついた時、気になった時に、チャベの大平さんやお店の方、料理人の方やサービスの方に、インドネシアに関する基本的な質問をさせて頂き、その場で教えていただけるというのは、本当に貴重な機会です。

ジョグジャカルタに工場がある大塚製薬の方から、断食明けにポカリスウェットという話も聞き、なるほど日本企業とも大いに関係があるのだという認識も深まり、インドネシア食の本を出している出版社の方も、自社の本をテーマにこういう会が出来る、現実に食べられる機会があるのは貴重だというご意見も頂戴しました。

渡辺は9月25日からジャカルタ訪問、その内容を反映させた企画もいつの日かと計画していますが、食文化を通じた日本とインドネシアの草の根交流、地道に、でも多くの方を巻き込んで継続させて行きたく思っています。何よりもインドネシアの方の素敵な笑顔がどんどん身近になっていきます。嬉しい事です。


<ご案内>

「インドネシア料理を楽しみ憩う会」第一回は7月からスタートしました。
ここに当日の様子があります。
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2010/0702.shtml

駐日インドネシア大使館からロニー公使、ジェニー書記官にも来て頂き、大変素晴らしい形でスタートしました。何を食べて、何を話しをしたのかはサイトをご覧ください。

またその後代々木公園で開催されたインドネシアフェスティバルにも行き、大変感銘を受けて帰ってきました。その様子はここに書きました。
http://www.gillie.co.jp/(ギリーのトップページです)

第2回から「食文化を通じてインドネシアを知る」と名前を変え、食べる、飲む事を入り口にインドネシアと日本が理解し合う、そんな企画に出来ればと思って進めていきます。

ご一緒して頂けるのは有名なインドネシア料理店「チャベ」目黒通り店、店主の大平さん、スタミ料理長にも主旨を理解して頂き、素晴らしいインドネシアの食企画の会が出来ています。

インドネシアの料理を様々な切り口で食べ、この国の方と仲良くなり、逆に日本の良さも知って頂く、そんな流れになれば良いなと思って続けていきます。

今回の切り口、大変面白いと思っています。もちろんインドネシアに疎い渡辺の発想ではなく、チャベの皆さまのご提案が本当に素晴らしく、即これに乗りました。

ご提案の文章をお読みください。

9月2日の第2回のインドネシア料理の会ですが、ちょうど1週間後の9月10日がレバラン(断食明け)になります。

8月11日から始まった1ヶ月に及ぶ断食。この期間は日の出から日没まで一切の飲食をとることが出来ません。過酷なイメージを持ってしまいますが、身近に断食を経験するとそれがそうでもないことがわかります。

1日の断食が明ける少し前から、お店にもインドネシア人が集まってきます。そして注文。時刻が来るのをじっと待ちます。スタッフもグラスに水を準備します。でもまだ持っていきません。

1分前、まずは水を運び「あと1分です。」と伝えます。断食明けの時刻、お料理を運び「Selamat buka puasa!」スラマッ、ブカ、プアサ!(1日の断食明けおめでとう?みたいな意味)

みんなにっこり笑顔でまずは乾ききったのどを潤します。そして食事。人気はスープとごはん。この期間だけの特別な風景です。

レバラン当日は家族の好きなご馳走をたくさん揃えて食べるのが一般的です。今回はお祈りのあるインドネシア人学校そばのチャべで例年、レバラン当日に人気があるなあと思うメニューをそろえました。

1. Urap ウラップ (インゲンとお野菜のココナッツフレーク和え)
※実はレバランの人気の野菜料理はガドガド(茹で野菜の甘辛ピーナッツソースかけ)ですが、前回もメニューに入れましたので違うお野菜料理のウラップにしました。

2. Tahu isi タフイシ (お野菜たっぷりの揚げ豆腐)
※タフイシはおみやげとしても人気があります。

3. Sate kambing サテカンビン (山羊肉の串焼き)
※山羊肉の入荷が可能になりましたのでサテ(串焼き)で。
レバランの1ヵ月後に犠牲祭という山羊肉を食べる日があるのです。
この日にあわせてメッカ巡礼をします。
メッカ巡礼をした人のことをHaji(ハジ)と呼びます。

3. Siomai シオマイ (シュウマイのピーナッツソースかけ)
※シオマイはレバラン当日チャべで人気のピーナッツソースの料理のひとつ。

5. Ayam Panggang アヤムパンガン (チキンのグリル)
※ボリュームのある鶏もも肉をやわらかく煮込んでじっくり焼き上げたもの。
ご馳走感満載です。

6. Opor ayam オポールアヤム (チキンのココナッツ煮)
※オポールアヤムはロントンとセットで人気のメニュー。
実はレバランではロントンではなくクトゥパット(やしの葉を編んで炊いたごはん)を食べるのが定番なのですが、クトゥパットに使うようなやしの葉が日本で入荷出来ないので今回はバナナの葉のロントンで。葉と包み方が違うだけで作り方は同じなのです。

7. Longtong ロントン (バナナの葉に棒状に包んで炊いたごはん)

8. Bubur ketem hitam ブブルクタンヒッタム (黒米のココナッツミルクお汁粉風)
※手にはいればナツメヤシも断食中の定番なので少し出せればと考えています。

如何ですか?絶妙なタイミングに面白い企画でしょ?何せインドネシアの方の88%がイスラム教信者、1年に1度の1ヶ月に及ぶイスラムの方の断食を知りましょう。

なお副調理長のアグースさんは2年前にメッカ巡礼を済ませ、ハジになられたそうですので、いろいろ質問も出来ます。

もちろん、全ての料理に解説を付けて頂きますし、食べ終わった時に、何でも質問タイムを設け、大平さんやインドネシアの料理人の方にもお話しを伺います。

可能ならば、当日の朝、昼を抜いていらっしゃいませんか?インドネシアの方と同じく、断食明けにこれを食べたら、どんな味わいになるのかもご自身で試されてはどうでしょうか?

ただ、まだまだ暑い時期、何も飲まず脱水症状になっても困りますので、それはご自身でどうぞお決めください。ただ、この日の断食明けの時間 18時8分から食事開始しますので、その時間に遅れないように今から予定を調整しておいて下さい。

そんなインドネシアを知る企画にご興味のある方、どうぞ奮ってのご参加お待ちしています。

※三回目以降の企画も色々考えておりますが、渡辺は9月下旬にジャカルタに行く予定ですので、現地でまたいろんなヒントをゲットしてきます。(11月から12月にかけて実施したいと思っています。)

<参考情報:チャベさんの行事予定です。>

8月21日、22日 江ノ島バリサンセット に出店
8月22日 茨城県日立市ナチュラリーケイ(レゲエイベント)
8月25日〜31日 新宿伊勢丹地下1階食品売り場催事場に出店
9月3日 バリ島ウブドキャンドルナイト チャべ目黒通り店でライブイベント
9月9日 レバラン前夜予定(大晦日のようなもの)
9月10日 レバラン予定
9月15日〜20日 鹿児島県山形屋(百貨店)「アジアフェア」に出店

<参考サイト>

●チャベ
http://www.cabe-eco.com/

●インドネシア料理(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/

●インドネシア(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/

●外務省HP
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/index.html

●地球の歩き方 インドネシア
http://www.arukikata.co.jp/country/asia/ID_general_1.html

●日本インドネシア協会
http://japinda.or.jp/

<実施概要>

●「食文化を通じてインドネシアを知る」(2)
〜レバラン(断食明け)の食事をイメージして〜

●日時:9月2日(木)19:00〜21:30
17:45受付開始
18:00 インドネシア料理&「レバラン」ミニセミナー
18:08 食事開始(この日の断食明け時刻です)
21:00 食事終了 何でも質問&交流会
21:30 終了 時間のある方はそのまま二次会に

●会場:インドネシア料理 チャベ目黒通店
目黒区目黒3-12-7 バルビゾン48 2階
TEL: 03-3713-0952
http://www.cabe-eco.com/

●ゲスト:
大平正樹氏(有限会社 アジリカ 代表取締役)
スタミ氏(チャベ 料理長)

●会費:ギリークラブ会員 7,000円 ビジター 9,000円
※セミナー代、食事代、1ドリンク付き。2杯目以降は個人清算。

●参加人数:申込先着順 10名限定 (正会員優先です)

●締切:8月26日(木)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。