「きゅうりとマクロビ」
〜野菜家庭料理の革命家 庄司いずみさんとベジパーティー
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<ご報告>
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「きゅうりとマクロビ」 庄司いずみさんとベジパーティー きゅうり農家の方、勢揃いの楽しい会になりました。庄司いずみさんのきゅうり料理デモ、そしてチャヤの料理、皆さん集まってのきゅうりパーティ、前代未聞の会でした。今後パート2、パート3が予定されています。工藤史歩さんのレポートをお読みください。
渡辺幸裕
「ほんとうにおいしいきゅうりを残したい」。
そんな思いで集まったきゅうり農家集団「Cucumber Club(仮名。理由は後述します」の発足記念イベントが開催されました。
スペシャルゲストは野菜家庭料理の革命家、庄司いずみさん。会場はチャヤマクロビロイヤルパーク汐留タワー店。パーティ料理は、チャヤ マクロビオティックス グランシェフで商品開発室室長の浅場康司シェフが手がけるという、ヘルシー派なら見逃せない鉄板イベントです。
ギリークラブではすっかりおなじみ「エビベジ」こと海老原ファームも参加しているこの農家集団。会はまず、この農家集団がつくるきゅうりとは何か、というトークセッションから始まりました。インタビュアーは、ご自身もきゅうりに深い興味をお持ちという庄司いずみさんです。
きゅうり農家集団がつくっているキュウリは「ブルームきゅうり」といいます。
対して、スーパーなどに広く流通しているのは「ブルームレスきゅうり」です。
要は、ブルームが「出る」きゅうりと「出ない」きゅうり。
では、ブルームとは何かというと、果実などが自然に出す白い粉のようなものです。巨峰やりんごに、うっすらと白い粉がついているのを見たことがある方も多いと思うのですが、あれです。ブルームは老廃物の一種で、内側から余分なものを排出するため果肉にエグミや渋味が少ないとか、ブルームが身を守るので皮がやわらかいとか言われています。
まずはギリークラブならではの食べ比べ体験として、「ブルームきゅうり」と「ブルームレスきゅうり」を味わい分けてみたところ、味と食感の特徴は、こんな感じ。
●ブルームきゅうり
皮/やわらかくパリっと歯切れがいい 実/しっかりと詰まっていてジューシー 味/爽やかな青くささとほのかな甘み
●ブルームレスきゅうり
皮/固い 実/水っぽく歯ごたえがない 味/水っぽく香りも味も主張しないがエグミがある
もう、明らかにブルームきゅうりがおいしいんですね。
それなのに、なぜブルームレスきゅうりが流通し、ブルームきゅうりは風前の灯火(農家集団が聞いたデータによると、一説には、ブルームきゅうりは全国のきゅうり生産量の1%にも満たないそうです!)なのかといえば、次の4つの理由があります。
1 ブルームが農薬だと勘違いされる
わたしたち一般の「食べ手」が正しい知識を持つ必要があります。
2 ブルームが移ってきゅうりが汚れて見える
汚れて見せないためには、店頭でこまめな管理が必要になり、コストがかかります。
3 ブルームレスのほうが日もちがする
ブルームレスきゅうり皮が厚いので、店頭に置いて日にちが経っても一見みずみずしく見えます。
4 ブルームレスのほうが扱いやすい
皮が厚いブルームレスきゅうりは痛みにくいため、流通に乗せやすい。
つまり、消費者の無知と流通の都合で、いまではブルームきゅうりが市場を席巻し、その結果「きゅうりはマズい」という間違った認識が広まり、きゅうりの売り上げは低下しているそうです。
きゅうり農家集団は、ブルームきゅうりがまたたく間に浸透した約30年前、ブルームきゅうりへ切り替える道をあえて選ばず、昔ながらのブルームきゅうりをつくり続けてきました。見た目ではなく、おいしいきゅうりを届けることを、あきらめなかった集団です。
そんなブルームきゅうりを使って庄司いずみさんが提案したのは、家庭で簡単においしくつくれる「きゅうりのカレー」と「きゅうりのから揚げ」です。
味がしみ込むまで煮込んでも、高温の油で加熱してもおいしいのは、皮と身のバランスがよいブルームきゅうりだからこそ。ブルームレスきゅうりは皮が固くて食感が悪いうえ実が水っぽく、加熱すると皮だけが残ってしまうそうです。
庄司いずみさんのデモンストレーションが終わると、いよいよ浅場シェフによるきゅうり尽くしのパーティの始まりです。なんと8種類のきゅうり料理が並びました。メニューは以下の通りです。
●ブルームきゅうりとエビベジサラダ 人参ドレッシング
「ブルームきゅうり」と、おなじみ「エビベジ」の野菜サラダ。エビベジのために考案された、ショウガと梅酢を加えた人参のドレッシングでいただきます。
●ブルームきゅりと冬瓜の葛寄せ
翡翠色に美しく蒸した「ブルームきゅうり」を冬瓜やひじき、わかめ、黄ニラ、枝豆とともに、さっぱりと塩味の葛寄せにしました。
●ブルームきゅうりとSoyナゲットの黒酢あん
大豆たんぱくでできた畑のお肉、Soyナゲットとブルームきゅうりの黒酢酢豚風です。
●ブルームきゅうりのパニーニ2種類
野菜や豆腐、穀物などのハンバーグ「ベジバーグ」とブルームきゅうり、テンペ(大豆たんぱく)のベーコンと玉子に見立てた豆腐のスクランブル、ブルームきゅうりのイタリア風ホットサンド。
●ブルームきゅうりとチリソースのラザニア
農家集団9人がいちばん感動していたメニューがこちら。
ピリ辛チリソースと豆乳ソース、グリルしたブルームきゅうりを重ねてオーブンで焼いたラザニアです。ミートソース(挽き肉)も、クリームも、チーズも、小麦粉も使っていないとは思えない、コクのある深い味わい。ボリュームのあるリッチなテイストで、ワインが進みます。とろりととろけたきゅうりは、農家集団が思うきゅうりとは「まったく別物」だそう。
●玄米いなり寿司
ブルームきゅうりの角切りがトッピングされています。
●自家製ピクルス
スパイスとショウガの効いたピクルス・・・ですが、じつはこの夜、唯一残ってしまったのがこのメニュー。
食べ比べをするために、ブルームきゅうりのピクルスとブルームレスきゅうりのピクルスの両方を用意していただいたのですが、おいしいもの好きの参加者は正直です。ブルームきゅうりのピクルスだけ完食し、ブルームレスきゅうりのピクルスは残ってしまう結果に・・・。
●シーフードマリネ
さっと火を入れたタコやホタテ、エビを、ブルームきゅうりやカブとともにマリネ。レモンの酸味や紫蘇の風味で爽やかな仕上がり。ほんのり隠し味のガーリックが効いています。
●スズキのエスカベッシュ オレンジとコリアンダーの香り
唯一きゅうりを使っていないメニューがこれ。スズキのから揚げを、オレンジやコリアンダーを加えた甘酢でマリネしたものです。
●豆乳アイス「クーテ」
コクがあってなめらかなアイスクリーム。ちなみに、卵・乳製品・白砂糖は使っていません。
実は、ギリークラブの渡辺さんからのご案内文にもありましたが、浅場シェフも「きゅうりだけでは、みなさんが飽きてしまうのではないか」と心配されていたそうです。
けれども、実際に開催してみると、そんな心配は懸念でした。ほんとうにおいしい食材は、食べ飽きしないんですね。ましてや浅場シェフによるメニューです。
心をこめて食材をつくる生産者がいて、その思いをしっかり受け取る料理人がいる。お互いの気持ちがしっかり噛み合った完璧なタッグによるメニューの数々は、きゅうりの可能性を感じるものでした。
最後になりましたが、きゅうり農家集団9名をご紹介します。
代表は「藤沼農園」藤沼孝司さん
以下のメンバーは50音順です。
「上野ファーム」上野浩美さん
「海老原ファーム」海老原秀正さん
「大島農園「大島誠さん
「大山ファーム」大山重春さん
「鈴木ファーム」鈴木幹應さん
「添野農園」添野一美さん
「藤沼ファーム」藤沼秀男さん
「若林ファーム」若林忠男さん
帰りには、みなさんが丹精込めたブルームきゅうりとり放題のお土産までつく、充実したパーティになりました。
さて、冒頭でご紹介したきゅうり農家集団「Cucumber Club(仮名)」は、現在、ネーミングを大募集しています。彼らは、消えつつあるブルームきゅうりを守り、おいしさを伝えていくため、ブランド化を目ざしています。
それには、「Cucumber Club(仮名)」では名前が覚えづらいうえ、ロゴのデザインがしづらいなど、何かと不便なそうです。
おいしいきゅうりがお好きなみなさん、ぜひお知恵をお貸しください。
ネーミングの応募は、ギリークラブの渡辺さんまでお願いします。
ちなみに、採用された方には、すばらしいブルームきゅうりのプレゼントがあるかもしれません。
最後に余談ですが、「きゅうりを加熱して食べるなんて、しかもオーブンでとろとろに焼き上げるなんて、考えもつかなかった」と感激しきりだった農家集団のみなさん。
では、どうやって食べているのかというと、どの農家さんも自宅の分だけ漬け物にしているそうです。漬け物は、ある程度まとまった量でつくるのですが、流通させるほどはできないので、自宅で食べる分だけだそう。それぞれの家ごとに味わいが異なり、浅漬けもいいのですが、古漬けもまたおいしいそうです。
ブルームきゅうりは皮が薄く、身がしまっているので漬け物に向くとか。これって何ともおいしそうじゃありませんか・・・! ブルームきゅうりの漬け物の食べ比べ。もしかして、新しいイベントが誕生するかもしれません!?
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<ご案内>
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野菜家庭料理の革命家、庄司いずみさんとのコラボ企画、「エビベジ」の海老原ファームも入っているきゅうり農家集団、「Cucumber Club」発足記念のきゅうりイベントです。
会場は超美味しいマクロビオティック料理店「チャヤマクロビ」それぞれギリークラブでお馴染の方やお店ですが、これらが組み合わさった、楽しいセミナー&パーティーです。
Cucumber Club の農家さんは9軒、「ブルームレスきゅうり」が全盛の現代では珍しい、「ブルームきゅうり」という昔ながらの品種を作っています。
これは、見た目ではなく“美味しいきゅうり”を届けようと、栃木県の9軒の農家さんが集まって、頑張っているのですが、今回は9軒の方全員集合です。
そのきゅうりを美味しく食べさせて頂けるのは、庄司いずみさん、野菜家庭料理の革命家です。彼女の野菜料理本は現在15冊!、更に出版準備中ですが、手軽に美味しいベジ家庭が出来る指南書群です。
庄司さんもきゅうりに関していろいろ聞きたいという事で、皆さまの前で生産農家さんへの公開インタビューです。さ、どんな事になりますやら・・・お楽しみに。でも、このやりとりできゅうりの秘密が分かると思います。
そして、庄司いずみさんのきゅうりメニューですが、「きゅうりのカレー」と「きゅうりの唐揚げ」の2種類、我々の目の前で作って頂き、出来たてを試食させて頂きます。
私もまだ食べていないのですが、とても美味しいそうです。いろいろ想像しているのですが、、、本当に楽しみです。庄司さんもとっても張り切っていらっしゃいます。 v
チャヤの浅場総料理長にもご協力頂き、パーティメニューにも、きゅうりを使った料理を考えて頂いています。庄司さんとチャヤの料理で「ブルームきゅうり」の何たるか、どうしたら美味しく食べられるのかをご自身の舌で味わって下さい。
でも、さすがにきゅうりだけでは飽きると思いますので、パーティメニューはチャヤの美味しいマクロビ料理です。
超美味しく、身体に優しいメニューで、料理の専門家、きゅうり生産農家さんとの交流会、こういう組み合わせも滅多にないと思います。
翌日にでも直ぐ作れるように、食べられるように、庄司さんのレシピを付けて「ブルームきゅうり」をお土産にお付けします。勿論生産農家直送の貴重品です。お楽しみに。
どうぞ奮ってのご参加お待ちしています。なお、庄司さんのベジ・パーティは今後も続きます。企画が固まり次第ご案内します。
<庄司いずみさん プロフィール>
夫、長女と3人家族。フリーライターとして雑誌などで活躍する傍ら、お料理ブログ「vege dining 野菜のごはん」が大人気に。出産をきっかけに菜食に興味を持ち始めた野菜だけのオリジナル料理に注目が集まり、評判を呼ぶ。著書「izumimirunのvegedining 野菜のごはん」(扶桑社)「izumimirunの5分でできる楽vege弁当」が(大和書房)などが好評発売中。
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<参考>
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Cucumber Club 9軒の方々(50音順、敬称略)
上野 浩美
海老原 秀正
大島 誠
大山 重春
鈴木 幹應
添野 一美
藤沼 孝司
藤沼 秀男
若林 忠男
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<参考サイト>
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●庄司いずみ
http://ameblo.jp/izumimirun/
●海老原ファーム
http://www.gillie.co.jp/ebivege/index.html
●チャヤマクロビ
http://www.chayam.co.jp/
●レシピブログ
http://www.recipe-blog.jp/blog/izumimirun/
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<実施概要>
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●「きゅうりとマクロビ」
〜野菜家庭料理の革命家 庄司いずみさんとベジパーティー
●主催:ギリークラブ & izumimirun
●日時:9月3日(金)19:00〜21:30
18:45 受付開始 早くいらした方の交流タイム
19:00 ブルームきゅうりセミナー 庄司いずみのきゅうりインタビュー
・ブルームきゅうりとブルームレスきゅうり 食べ比べ
19:20 庄司いずみのきゅうり料理お振る舞いタイム
・きゅうりのカレー
・きゅうりの唐揚げ
20:00 ビュッフェパーティー開始
きゅうり料理、野菜料理、マクロビ料理
(マクロビメニューの説明:チャヤマクロビ 浅場康司総料理長)
21:30 終了・お開き
●会場:チャヤマクロビロイヤルパーク汐留タワー店
港区東新橋1-6-3 ロイヤルパーク汐留タワー 03-3573-3611
http://www.chayam.co.jp/restaurant/shiodome.shtml
●ゲスト:
庄司いずみ氏 (料理研究家 ベジ革命提唱者)
きゅうり生産農家「Cucumber Club」メンバー9名(代表 藤沼隆志氏)
●募集:10名限定(正会員優先・先着順)
その他に庄司さんのブログのお客様10名、生産農家10名+関係者
合計35名程度で実施します。
●会費:各回、正会員6,000円 ビジター 8,000円
(セミナー、試食、パーティー、きゅうりのお土産付)
●締切:8月27日(金)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。
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