『三島歌舞伎のことども』
〜織田紘ニ氏に聞く、三島由紀夫の歌舞伎作品〜
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<ご案内>
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観劇せずに、歌舞伎の事を学ぶ会です。三島由紀夫の作品を題材に歌舞伎を知る貴重な場になると思います。超初心者にはちょっとつらい話しになります。
三島由紀夫が自衛隊の市ヶ谷駐屯地で割腹自殺して40年、この事件ばかり取り上げられるのですが、そろそろ「作家・三島由紀夫」を正面から捕えたいものです。
劇団四季が戯曲「鹿鳴館」を上演し、大ヒットしました。三島の台詞が凄くて、役者が大変だったと聞いていますが今回は三島由紀夫の歌舞伎を取り上げて頂きます。
織田紘ニさんは歌舞伎制作で三島さんご本人と親交があり、とってもいろんな事をご存知です。この日にも新しい事実を沢山思いだして、語って頂けるような気がします。
9月の文楽公演で三島作品『鰯売恋曳網』がかかりました。この時、織田さんはこう語っています。
三島さんは歌舞伎作品を6本お書きになっています。三島歌舞伎は、すべて義太夫を背景にした古典様式で、昭和44年に国立劇場で上演した『椿説弓張月』が最後の作品となりました。この『椿説弓張月』の上演以降、三島さんの興味は確実に歌舞伎から文楽に移っていきました。亡くなる直前まで、多忙な中必ず文楽の公演をご覧になっていました。そしてご覧になるのは先代鶴澤燕三師の出番の場面でした。
燕三師は歌舞伎『椿説弓張月』の全幕の作曲を担当し、三島さんはその優れた作曲とお人柄に心から傾倒していました。亡くなるのがもう少しでも遅くになれば必ず人形浄瑠璃のための作品をお書きになったと思います。三島さんはこの『鰯売恋曳網』を単なる喜劇で終わらせず、皮肉な笑いをこの作品に求めていたことを思い出します。今回の文楽での上演でこの作品の意図をもう一度明らかにできればと思います。
ご覧になった方は、その面白さを堪能されたと思いますが、三島由紀夫は生涯に6本の歌舞伎の脚本を残しています。
「地獄変」
「鰯売恋引網」
「熊野」
「芙容露大内実記」
「むすめごのみ帯取池」
「椿説弓張月」
無学な渡辺はどれも見た事が無いのですが、この日織田さんにはVTRも持って来て頂き、初心者として三島歌舞伎を学びたいと思います。
この日はビールを飲みながらやろうよ、という事で、口の滑らかになったら、歌舞伎の事を何でも聞きましょう。どうぞ奮ってのご参加お待ちしています。
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<参考>歌舞伎を知るためのサイト
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●三島由紀夫 (ウィキぺディア)
http://ja.wikipedia.org/
●「三島由紀夫と歌舞伎」
http://www.kanrin.co.jp/shoko/ISBN978-4-87737-258-32.html
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<三島由紀夫プロフィール>
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三島 由紀夫(みしま ゆきお、本名:平岡 公威(ひらおか きみたけ)、1925年(大正14年)1月14日 - 1970年(昭和45年)11月25日)は、日本の小説家・劇作家。戦後日本文学を代表する作家の一人である。晩年には民兵組織「楯の会」を作り右翼的な政治活動に傾倒、日本の新右翼・民族派に多大な影響を及ぼした。代表作は小説に『仮面の告白』、『禁色』、『潮騒』、『金閣寺』、『鏡子の家』、『午後の曳航』、『豊饒の海』四部作など。戯曲に『サド侯爵夫人』、『わが友ヒットラー』、『近代能楽集』などがある。批評家が様々に指摘するように、人工性・構築性にあふれる唯美的な作風が特徴。
1970年11月25日、楯の会会長として自衛隊市ヶ谷駐屯地(現:防衛省本庁)にて、クーデターを促し失敗、割腹自殺を遂げ世間を騒然とさせた(三島事件を参照)。筆名の「三島」は、日本伝統の三つの島の象徴、静岡県三島の地名に由来するなどの説がある。三島の著作権は酒井著作権事務所が一括管理している。
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<実施概要>
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●『三島歌舞伎のことども』
〜織田紘ニ氏に聞く、三島由紀夫の歌舞伎作品〜
●日時:11月29日(月)19:00〜21:00
●会場:東京21Cクラブ
千代田区丸の内1-5-1(新丸ビル10階)TEL:03-5208-2121
ご参加の方に入館方法をご連絡します。
●ゲスト:織田紘ニ氏(演出家 国立劇場顧問)
●会費:ギリークラブ会員 3,000円(ご同伴ビジターは5,000円)
※セミナー代・会場費分担金・飲み物代
※沢山飲んだら追加分のカンパをお願いします。
●参加人数:申込先着順 15名限定(正会員限定・1名まで同伴可)
●締切:11月26日(金)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。
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