「ボランティア組織の運営」
料理人、職人、サービス職が被災地支援活動をする「料理ボランティアの会」事務局長として会の企画・運営・広報などを長年担当しています。
決して来て欲しくないですが、残念ながら日本は災害大国です。ご縁があって発足以来17年お手伝いさせて貰っている食分野の応援、プロが存分に腕を振るえる最高の場を作る裏方の仕事がギリーの役割です。
災害発生直後は世の関心が高いですが、こういう活動は報道されなくなった平時が大切です。悲しいきっかけですが、これで出来た人間関係を元に、この会で出来、多忙な料理人達が時間とエネルギーを割くだけの意味がある活動をしています。ジャンルを越えた料理界の人間関係構築、維持拡大に努力した結果、日本記者クラブでの記者会見や、政府、地方自治体、国連機関等との良好な関係で内外に認知・注目され、活動の幅も広がるなどの評価を頂戴しています。
被災地を共に訪問したり共同イベント等で、通常は一緒することのない人達の交友関係に発展、料理人達が「参加して良かった」と言ってもらえる組織になりました。まとめ役のギリーにとっても料理界の達人との太いパイプは、大変有難く、日々勉強になる活動に繋がっています。
ギリークラブとの共催で、美味しい魚食メニュー開発で被災地支援する「Fish & Dish Project」、産地訪問、メニュー開発、食べ手への提案、という立体展開、2017年から3年間続け、様々な魚メニューが生まれています。これをきっかけに他ジャンルの食分野の方とも関係が生まれ、産地の方とも益々懇意になっており、ボランティア活動が徐々に拡大しています。
海上自衛隊など災害活動のプロともいえる組織とも“意味ある交流”を続け、料理ボランティアの会は日々活動範囲を広げ、内容が深くなっております。コロナ禍以来、活動の質が変わってきていますが、企画させて頂ける立場は本当に貴重です。毎回心を込めて担当させて頂いております。
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