ギリーあらかると

■2010年11月掲載の情報

伊勢神宮の神嘗祭

神嘗祭の伊勢神宮です。
10月16日は渡辺の誕生日でしたが、この日は伊勢神宮の神嘗祭、五穀豊穣の感謝祭に当たるもので、儀式がとり行われています。自分が神嘗祭の日に生まれた事を恥ずかしながら初めて知り、これは行かねばと思い、妻と一緒に秋晴れの一日を過ごしました。
豊受大神宮(外宮)、皇大神宮(内宮)、両方の正宮で参拝、生かされている事を感謝してきました。神道に詳しくはありませんが、清らかな気分になるのが不思議です。

神嘗祭の神事、これは見せものではなく神事なので、まったく観客の事等考えていません。何事がおきているのか、どれ位時間がかかるのかも全く分からず、ずっと立ち通しでこれは結構疲れました。
その後お神楽奉納をした時、30分の正座で結構苦しい思いもしましたが、生かされている事に感謝、今後への誓いをさせて貰い、清々しい時間を過ごしました。
が、終わってお札を頂戴する段になった時、隣に座っていた男性が立ちあがった途端にひっくり返り頭から転落してしまったのです。これにはびっくりしましたが、自分の足もしびれ切っており、助けに駆け付けられない情けない状況でした。(幸いなんの事も無く、単に転んだだけで事は済みました。)
そんな事もありましたが、一日本当に清々しい気分で過ごし、出来たての赤福を買って帰ってきました。

ギリークラブの「日本人の信仰心」の会、次回は伊勢神宮参拝の会を予定しています。
企画が出来次第ご案内します。(2011年3月の予定です)
一緒に日本人に生まれた事を喜びましょう。

■2010年9月掲載の情報

秋のストックホルム

暗く寒い冬が始まる直前、9月のスウェーデンに行ってきました。

これはストックホルムにあるVASA(ヴァーサ号)です。
1628年の処女航海に出港する際に沈没、1956年に引き上げられるまでの330年もの間海底に沈んでいた華麗な王艦です。船体や調度品などが大変保存が良い状態で残っていて、当時のスウェーデンを知る非常に貴重な博物館として展示されています。

パンフレットを買って読んだら面白い記述がありました。
「若い者達が敵と戦う時に、より猛烈にそしてより勇敢になるように、2,3樽程のビールを飲ませることと、海戦要領に書いてある。言いかえれば乗組員が戦いの恐ろしさを克服して戦える為には、戦いの前にビールを飲む必要があった訳だ。飲んだり食べたりは多くの戦いの準備のうちの一つであった。」

うーん、なかなか興味深いです。武器をもった戦争は嫌ですが、そうではない戦いは日々あるものです。その時に酒という飲料がどのように役に立つのか、現わしています。飲めない方には申し訳ないのですが・・・

スウェーデンのつかの間の秋、猛暑の日本から行くと爽やかどころか、寒かったのですが、私の頭を冷やしてくれました。興味深い2日間でした。

■2010年7月掲載の情報

インドネシアフェスティバル

インドネシアフェスティバルで感激しました。

7月10日、代々木公園に「インドネシアフェスティバル2010」に出かけてきましが、そこで素晴らしい体験をしました。

7月2日のギリークラブ・インドネシアの会に来て頂いた大使館のロニー公使、ジェニー書記官とも再会、「今日はインドネシアンウェザー」という炎天下、インドネシアから来たランパック・クンダン (Rampak Gendang)というエネルギッシュで、日本の和太鼓にも似たスンダ地方のパーカッションのリズム、Sesingaanと呼ばれる獅子舞を引き連れてのパフォーマンスでオープニングセレモニーは始まりました。

 好奇の目だけではなく、お互いの先祖から受け継いだ文化や哲学に敬意を表して触れあう場があるというのは本当に素晴らしい事です。

 ステージに登場するそれぞれの芸能は大変素晴らしく、初めて生で観たバリのダンスに魅せられました。本当に素晴らしい!本場に行って、トップクラスの演技はもっと凄いんだろうなと思いました。(ごめんなさい、今回観たのがトップではないとは言いませんが、現地にはもっと凄い方がいるのでは、とひょっと思ったのです。)

 この芸能の何たるか、パフォーマンスや衣装が何を意味するのか、観ているインドネシアの人はどんな気持ちになるのだろうか、そんな事が全く不勉強だったので、単に表面上の感想しか言えないのですが、踊り子さんの豊かな表情や化粧、衣装、動きだけでも大いなる驚愕でした。

 インドネシア風焼き鶏・サテやビンタンビールを楽しみ、(インドネシアのかき氷は気になったけど食べなかった!)会場をぶらつきました。いろんなブースがあり多くの物を見ましたが、今まで自分はインドネシアに関して何も知らなかった事を恥じましたが、これは自分の関心がこちらを向いていかなかったんだから、見えなかっただけです。でも、こんかい遅ればせながら多少の事を学びました。

 各ブースには日本人もインドネシア人もいましたが、彼らとの会話一つ一つがインドネシアへの興味を更に高めさせてくれました。暑い中、質問をしながら回ってきましたが、今後のインドネシア企画へのヒントが沢山、意味あるブースウォークでした。お付き合い頂いた出展者の皆様有難うございました。そして暑い中本当にご苦労様でした。

 朝10時半に会場に行きましたが、あまりの暑さに一旦帰宅し休憩、夜にプログラムされていたワヤン(インドネシアの影絵)、を観ようと思って夕方再び会場に行きました。その時には会場は物凄い人数に膨れ上がっており、原宿駅にもインドネシア人の方が沢山いました。ギリークラブでお世話になっているインドネシア料理チャベの大平さんはじめスタッフの方々は、店の前に出来た長い行列のお客さん対応で大わらわ、「邪魔しませんから頑張って下さい」と声をかけて退散しましたが、「インドネシアフェスティバル、今年で3回目ですが、昨年までとは全然違います。やっぱり大使館主催になったからでしょうか」これは大平さんのご感想、大盛況に喜んでいらっしゃる様子に私も嬉しくなりました。

 会場で特に感じたのが、日本にいらっしゃるインドネシアの方が本当に嬉しそうだった事です。家族連れ、カップル、若者のグループ、一人で来た人達が、同胞の方と再開するシーンをあちこちで目にし、その表情は回りも巻き込んで幸せな気分にさせてくれます。久しぶりに合う自国の文化や食べ物、飲み物、音楽・・・こういうフェスティバルというのは本当に素晴らしいんだなと思いました。

 目当ての舞台の為ステージに行ったら、ラッキーな事に最前列の席が空きましたので妻と二人で座って観ていました。その時演奏が始まったインドネシアバンドのボーカルの青年が客席に声をかけたら、どこからともなくインドネシア人の若者がどんどん集まってきて、ステージ上、ステージ前(私たちの1メートル先)で歌って踊り出すという光景に遭遇しました。彼らの本当に幸せそうな表情、喜びを全身で現わしている姿を目の前で見せて貰いましたが、私はこれに感激、うるうるしてきました。

 日本に住んでいるインドネシアの方々、異文化の中で、彼らの常識とは違う思惑・価値観を持っている人々との関係に日々葛藤している事が容易に想像できます。インドネシア介護士の若者達が我々の国のご老人をいたわってくれる為に、日々仕事をしながら苦労して資格試験に挑戦している事を思い出しました。そんな若者に我々は感謝しているのだろうか、感謝の気持ちがあってもそれを形にして伝えているのだろうか。そんな事が頭をよぎりました。

 目の前で嬉しそうに踊っている若者達の中にも、その介護士の方もいるのではないだろうかと、一人一人の表情を目で追わせて頂きました。もちろん分かりませんが、みんな本当に嬉しそうな表情なのです。その時の事を思いだしても胸が熱くなります。介護士ではない方もそれぞれ職場や学校、住んでいる地域で時に寂しい思いをして過ごしているのでは?と想像してしまい、彼らの本当に嬉しそうな表情に胸が一杯になったわけです。(寂しい事だけではないとは思いますが。。。)

 これを観ただけでも「インドネシアフェスティバル」の意義を感じ、ご縁が出来たこの素晴らしい国の方と今後も仲良くさせて頂きたいと心に誓いました。というと大げさですが、自分の出来る範囲でギリークラブのインドネシア企画を続けて行こうと思っています。

 この日2回目の代々木公園に出かけた私にとっては想定外の状況でしたが、行ったからこそこの感激の場面に出会えました。9月2日にはインドネシア料理を学ぶ会、パート2を実施します。両国の為に、微力ながら応援出来る事があればと願っています。9月下旬にはジャカルタに行く予定、また新たに色々な事を仕入れて来ます。

■2010年5月掲載の情報

29日に3人連れでフォトウォークをしてきました。
浅草、東京スカイツリー、水上バス、浜離宮、東京タワー、、、
多くの場所をカメラ片手に歩きましたが、陽光の中気持ち良い時間でした。

東京スカイツリーの建築現場、大変な人出でした。勿論まだ完成しておらず、この日現在は358メートルの高さでしたが、下から見上げるにはかなり首が痛くなるほどです。

ただ正直な処、なんか風情が無いという実感です。周囲の環境も工事中だからしょうがないのですが、夕方に訪問した東京タワーは、遥かにゆったりしていました。周囲に緑が多い環境だという事もありますが、新緑の枝の間から東京タワーが見えた時は、なんともいえず気持ちよく思わずシャッターを切っていました。

高さだけでない事、パリに溶け込んでいるエッフェル塔も証明していますし、スカイツリーが街の顔になるのは時間がかかるでしょう。水を差すつもりもありませんが、写真を見比べると、東京という町のいろんな表情が見えてきます。

この町で暮らし生きている、いろんな事を考えさせられた、貴重なフォトウォークでした。
写真撮影はどの世代にも刺激的で心地よい時間です。

■2010年3月掲載の情報

新緑に映える東京タワー
シャンパーニュ「アンリ・ジロー」というメゾンの当主、クロード・ジロー氏と後継者である娘のエマニュエルさん、二人とご一緒に飲むという素晴らしい機会がありました。

詳しくは会実施報告で書きますが、これだけグラスが、それもほとんどが飲み干され、こういう風に並んでいると壮観です。

「宴の後」というよりは、「夢の時間の余韻が漂う空きグラス群」です。

■2010年2月掲載の情報

プロの仕事
<ファブリス・ジロット氏の鞄>

フランスのM.O.F(フランス国家最高職人)ショコラティエ、トップにいるチョコレート職人のお一人ですが、1月に彼の新作発表会を伊勢丹さんからお話しを頂戴してギリークラブで実施しました。

この詳細はここにあります。
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2010/0127.shtml

事前打合せの時に彼が持ってきたキャリーケースに注目しました。
これには当日お土産のショコラが入っていたのですが、なんと綺麗なチョコレート色でした。

「綺麗ですね。さすがショコラの色なのですね。」と話をしたら、とっても嬉しそうに「もう一個大きいバッグもショコラ色なのさ」と答えてくれました。考えてみると、他のショコラティエの多くは白いコックコートを着ていますが、ジロットさんはショコラ色、彼の弟子ともいうべきフランク・ケストナー氏もショコラ色、うーん、こだわっている!さすがです。

私はこういうこだわりが大好きで、ますますジロットさんが好きになってしまい、彼の作るショコラへの益々の信奉者になってしまいました。

その後、大混雑にも関わらず日曜日にも伊勢丹6階の「サロン・デュ・ショコラ」会場に出かけジロットさんに何回も会いましたが、この日に発表会をした新作ショコラ「AQUACAO」は日曜時点で既に売り切れ、凄い人気でした。私が沢山買ってしまったのではなく、多くの方がその素晴らしさを求めて押しかけた結果です。あとは地方で買うしかないですね。

「AQUACAO」 アクアカオの説明にこうあります。

カカオを原料としたカカオ豆の破片のジュレ入りガナッシュです。

原点に戻る
水からすべてが誕生した
本格的で純粋なクリエーション
華やかでありながら軽やかで
はっとするような濃厚な食感
AQUACAO

AQUACAO No.1
ベネズエラ
スパイシーでウッディな中に、リコリスのノートを利かせたアロマ。
深く暖かみのある味わいと、軽い酸味を特徴としています。

AQUACAO No.2
ペルー
フローラルな香りの中にカラメルとミルクのクリーミーさを織り込んだアロマ。
繊細で軽い酸味を伴う味わいを特徴としています。

AQUACAO No.3
赤道地帯
ヘーゼルナッツとバナナに柑橘類のノートを加えたアロマ。
フレッシュで繊細な味わいを特徴としています。

AQUACAO No.4
コロンビア
コーヒーとミルク キャラメルのアロマ。
わずかに収斂性のある味わいを特徴としています。

ご本人の説明付で、この大人のショコラの食べ比べをし、また自宅でも数回食べ比べています。冷やしすぎた状態ではなく、室温に戻しての食べ比べ、プロから教えて頂いた楽しみ方です。

何回目かの真剣な食べ比べを、いまだに自宅でやっております。これがとっても充実した楽しい時間なのです。プロの才能の結晶である茶色い小さな小粒と、毎回真剣に取り組んでいる自分がおります。

■2010年1月掲載の情報

2010年最初のギリークラブは歌舞伎鑑賞、国立劇場の入り口やロビーも正月の雰囲気一杯でした。

尾上菊五郎さん座長の、「通し狂言 旭輝黄金鯱」(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)、華やかな芝居で、正月らしくゆったりとした一日を過ごしました。

着物でいらしている方とか、ご年配の方が多くて、「ああ、日本の正月だぁ」と思って帰ってきました。

今年もギリークラブで歌舞伎や文楽などの日本文化の会を継続させ、特に日本文化超初心者のビジネスパーソンの方に、「真の国際化とは自分の国を知る事」を提案し続けて行きます。

この後大阪の文楽劇場で、正月の文楽も味わい、月末には浅草歌舞伎も楽しんで来ようと思っています。今年もそんなペースで1月が進んでいます。

写真はありませんが、築地で焼き魚を食べてきました。対馬の寒ブリ、カマ焼きを頼んだのですが、ものも言わずにむしゃぶりつき、妻が呆れていました。箸を持つ手も疲れ、骨までしゃぶって・・・大満足!でした。

魚食い民族の面目躍如のかぶりつき!これも自分の国を知ることの一つです。今月末から「今月の焼き魚」シリーズが始まります。

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